そとさま雑記

自然と平凡な日々の暮らしを記録します。 

映画「残像」を観る。

2017-06-26 14:17:00 | Weblog

久しぶりに岩波ホールへ行く。1年ぶりかな?

見る映画はポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダの遺作となった「残像」。

岩波ホールの扱う映画は、どちらかというと暗い・悲しい・貧しい・難しい

ものが多い。

1年前に観た映画は、これでもかというほどの貧しい映画でこれでは救いよ

うが無いではないか?と帰りがけに友人と話した記憶がある。

今回は、昨年亡くなったアンジェイ・ワイダ監督が死の直前に完成させた映

画を観てみたいという好奇心から友人の誘いに乗ったのだ。

結果、観てよかった!

今のこの国の「共謀罪」などという法律が通ってしまう状況の危うさに、く

っきりと重なる映画。

私は知らなかった。ポーランドという国が第二次世界大戦後、ドイツからは

解放されてもソ連の影響下による社会主義体制からの抑圧はすさまじいもの

があった。芸術家達も全体主義の影響を受けざるを得ない。

前衛の芸術家である主人公の大学教授(実在)は社会主義リアリズム(?)

に抵抗し、地位も資格も剥奪され失意のうちに亡くなった。

自由というものがどんなに大事なことか・・・

自分の言葉で自由にものが言える世の中が、無くなってほしくない!

戦前の暗い時代に戻って欲しくない!

孫達に辛い時代がこないよう切に願う!

 


健康麻雀?・・・不健康マージャン?

2017-06-22 12:26:33 | Weblog

昨日は頭の体操、麻雀の日。

テレビの予報士は「関東地方は朝から豪雨になるので注意!」と叫んでいるのに

我らシニアは元気なこと!

朝、中止の連絡がくるかなと心待ちするも連絡なし。

幸い大した雨にも遭わずに市川駅近くの会場へ。

今日は女性4名のみ。

メンバーの一人は、丁度出がけに大雨となり、それでも遅刻したくないのでバイク

できたと。お蔭で白いパンツがずぶ濡れ、脱いで干してあるではないか。

「ごめん、こんな格好で!」と言われるまで腰に上着を巻き付けているなんて気が

付かなかった。着いた早々一笑い!

艱難辛苦に打ち勝ったせいか、彼女は大勝ちし、私は負けた。

まあ、お金をかけないので気楽なものだが、私もたまには大勝ちしたい!

しかし、みんな元気なせいか、私は3時ぐらいで終わらせたかったのに、もう一局

となり、気が付いたら5時。

帰り、外へ出ると強風が吹き、よろめいてしまった。

駅が近いのが嬉しい会場。

しかし、5時はきつい。帰ると休むまもなく主婦の仕事、料理はつらい!

昨夜は疲れ切り、9時に友人からのメールに返信するとすぐ寝てしまった!

昼間の3時ごろに入っていたメールへの御免メールを返信。

その後、今電話してもいいかとメールが二回も入ってたのにも気づかないほどの

爆睡状態。呆れるぐらい疲れた一日!

これじゃあ、不健康麻雀ではないかな~  考えようっと。


こぼれ話し。

2017-06-17 12:34:06 | Weblog

先日の国府台歩きで思い出したこと。

私の父は戦争中、市川の国府台練兵隊にいたらしい。

小学生の頃聞いた話しでは、その練兵隊の運転手に任命され偉い方付きの

運転手として働いていたようだ。

父は富山の出身だが、東京へ出て働きながら運転免許をすぐ取った。

なにしろ本人、新し物好き! いろんな事に興味津津なので20才になる

とすぐ免許を取るし、地下鉄が開通するといの一番に乗ったらしいのだ。

父も自慢し、母も呆れて言ってたので本当だろう。

でも、その身に付けた技能が身を助けたのだ。

そのころ免許など持ってる人は少数だったので、厳しい軍隊でも少しだけ

優遇されていたらしい。

その内に、偉い方が変わって、たまたま仕事上の知り合いが上司になった。

父の話しでは、その方の口ききで終戦前に除隊になったので、助かった!

戦後も感謝の気持ちでお付き合いが続いた。家にもみえたような気がする。

その除隊の時の話が面白くて、今でも見たように記憶してる。

そのころ、家は墨田区にあったが、家族は富山へ疎開していた。

その日、国府台の練兵場をでると、嬉しくてまず綺麗になろうと近くの江

戸川へ褌一丁でザボンと入り、支給されたシャボンで体中を洗いまくった

そうだ。

私たち子どもは、笑い転げてそんな話しを聞いたものだが、いまになって

みるともっとよく話しを聞いておけばよかった。

戦後、墨田区の家は焼けてしまったので、なんと市川に住むことになった。

小学校の頃は、毎年お花見で会社ぐるみ里見公園に行って楽しかった記憶

がある。

そういえば、そういう時の里見公園は怖くなかったなあ~~

人がいっぱい居たからだろうか?


昨日のつづき・・・漫遊記

2017-06-16 10:32:34 | Weblog

昨日は失礼しました。

打ってる最中に猛烈に眠くなり、やむを得ず打ち止めにしました。

三バッサンと書きましたが、今回Aさんが都合で参加出来なかったので

二バッサンで散策でした。

大人になってから里見公園へ行ったのはわずか3回ぐらい。

その度に違和感があった!

子供のころの思い出とあまりに違い過ぎるのだ。

明るく整備され、バラ園などが華やかに造られ人を呼ぶようになった。

初めて正面入り口から入った時、「エッ、これは?」と絶句。

子供の頃の強烈な思い出とあまりに違った光景に。

同じ市川っ子でも友人は全然違う印象だったようなのだ。もう一人の印象

はどうなのか、今度聞いてみたい。

今回、その疑問が解けた!

正面でなく総寧寺を抜けて北口から入ったら、その痕跡が色濃く残ってい

た。期待で胸がどきどきしはじめた。

子供の頃、市川小のクラス仲間(男女)でよく里見公園へ遊びに行った。

そこは子供にとって谷あり山ありのちょっと怖い不思議なパラダイスだっ

た。一人ではとても行けない、ヒ・ミ・ツの場所のような。

何しろ不思議な起伏があるのだ。かくれんぼするのに最適だが、一人でか

くれると怖くて叫びたくなる。

元々の地形もあるのだろうが、戦争中に軍の用地となり高射砲隊が置かれ

たらしく大きな穴も掘られたようだ。

友人の持参した資料を読むと、その大きな穴が掘られたのは今のバラ園の

場所で二つあったとのこと。

この穴については、異論もあり防空壕だったとの説もある。

いよいよ私の頭のなかの記憶と一致した。

里見公園へ行くとすぐに大きな穴が出迎えてくれ、すこしオドロオドロし

い気分になったものだ。

里見公園の井戸で手を湿らせ、右へ江戸川沿いへ向かうと階段状になった

船着き場へ出た。

あれッ、これってもしかしたら昔子供二人を連れてきて矢切の渡しへ渡っ

たところかな? 今はどうだか知らないが、あのころ土・日だけここから

渡し船が出ていたのだ。

その江戸川沿いの道をしばらく歩き、軍の貯水槽の名残りなどを見て旅団

坂を下り、国府台駅近辺で食事をして本日のコースは終了。

しかし、この近辺学生街なのでお食事処が沢山あるかと思いきや、とんと

無いのに参った!

何とか、寅さんに出てくるような中華やさんを見つけ、やっと食事にあり

ついた。

ま、歩いてみてわかるけど、この年齢になるとあちこち一杯は見られない。

どこか目的を一つ定めて、息ながく続けたいもの。

次回はじゅんさい池から国分方面へ行くことに決定。

でも、昔の自分に出会えた楽しい道筋だった。

友人のネット検索に感謝・感謝。

 

 

 


トリオ(三匹のばっさん)の市川漫遊記!

2017-06-15 21:24:03 | Weblog

過日、友人と電話でお互い住んでる市川の事よく知らないわねと

話してる内に、「じゃ元気なうちに市川を歩こうか?」となった。

そして、6月13日に第1回を決行。

先ずは、戦争の跡地探し。友人は最近軍の話を聞いたらしく市川の

軍関係の遺跡を尋ねたい。私も昔、父から聞いた国府台の練兵場で

の話しなどを思い出し、行こう行こうとなった。

当日までにネットで検索するも大した情報はでない。

でも、違った!

友人の検索は凄い。広範囲だ!さすが仕事人。脱帽。

今日は手始めに、国府台の里見公園の北口から入ろうと決め、駅前

から「松戸行き」のバスに乗る。

このバス何年ぶりだろうとワクワクする。

途中話しに聞いた山崎製パンの新ホールの前を通る。

国府台の切通しのバス道路沿いは緑がいっぱいで相変わらず素晴ら

しい!

里見公園の北口へ向かう途中「総寧寺」という立派なお寺に寄って

みた。入り口に「下馬」と書かれた石碑(?)が残る格の高さを感

じさせるお寺。よく手入れされていた。

お寺の境内を抜けてお墓の横の径を進むと里見公園の北口に至る。

それもその筈、里見公園全体もとは総寧寺の敷地だったのが、軍に

接収されていたのだそうだ。友人の資料による。

続きは明日・・・疲れた~

 


歩く!

2017-06-11 16:46:11 | Weblog

スマホにしてから、距離歩くときは歩数計を見るようになった。

前に持っていた万歩計はどこかに無くしてしまった。

出かけない時は見ないのだが、或る時何となくスマホを弄っていたら歩数計が

「0」になっていたので笑ってしまった!

そう言えば今週はスマホを持って出かけたのは二日だけ。

歩数計は持ち歩かなければ0歩なのはあったりまえ。

なので決心した。

ウオーキング・買い物の時は面倒でもスマホを持っていく。

家の中ではさすがに持ち歩けないが、前に聞いた話では主婦の場合、家の中は平

均2,000歩はいくらしい。

出歩かない日でも、買い物に必ず一回は駅前に行こう。

コースによるが、駅まで往復2,500~3,000歩。合計5,000歩にな

るからまあいいかな? なにがいいのか分からないが・・・

健康のためさ! ねえ~~~

ただ、この決心の欠点は毎日つい無駄遣いをしてしまうこと。

そうだ財布を持たずに買い物しよう???

 


魅惑のタリス・スコラーズ!

2017-06-06 16:00:41 | Weblog

この所、音楽会のことを書いてないなあと思い至った。

5月には築地の朝日ホール(浜離宮)でティタイムコンサート。

波多野睦美(メゾソプラノ)、吉野直子のハープのコラボ。

私は波多野さんの声に惚れ込んでるので、楽しい会だった。

6月早々にはトリフォニーホールで新日フィルの今年度から変わったトパーズ

シリーズ。天地創造(ハイドン作曲)を聴く。

土曜日の二時からなので、百才近い母上を介護してる友人も来ることが出来た!

天地創造は長大な曲。寝不足のわが身には難曲だ。多分眠くなる・・・

ソプラノのソリスト(中江早希)がのっけから素晴らしく高く澄んだ声で歌うの

で聞きほれ、ああこれなら大丈夫眠くならないと安心した。

ところが、合唱が始まると何故かトロンとしてくる。

そこへテノールが響き渡るとハッと目が覚め、単調な合唱になるとトロン。

この小舟、いや大船か?に乗った感覚が続くつづく・・・

やっと休憩。

ここで息を吹き返し、後半は最後まで眠らずにえらかった。

これからは私はこういう曲はパスしよう!

~~~~~~~~~~~~~~~~~

さて、昨日6月5日は夕方7時開演のタリス・スコラーズ。

もう夜のコンサートはこれっきりにすると決めた。

指揮  ピーター・フィリップス

ソプラノ4名  アルト2名  テナー2名  バス2名

以上10名のアカペラコーラス。

アルトの1名は男性。

聴くのは今回で三回目。毎回感動するのに、またも感動した!

聴衆全てが同じ思いだったようだ。

終わって拍手が鳴りやまず、アンコール三回!ご苦労さま!

アレグリの「ミゼレーレ」は舞台上に5名、二階奥に4名、一階右脇に

1名という布陣。

歌いだすと、初めての人はキョロキョロする。あちこちから声がするの

で。

私の隣席の女性は、曲の間中あっち見たりこっち見たり忙しい。

あげくにオペラグラスを持ち出したのには驚いた!

しかし、この演出(?)はやはり効果抜群なのだ。

どんどん声に包みこまれていく気がしてくる。

澄んだ透明な声たちが私を教会の天井へと導いてくれてるような気になる。

現実的な私でさえもそうなってしまう不思議!

いい夜だった。終わりに相応しい曲だった。ありがとう!