そとさま雑記

自然と平凡な日々の暮らしを記録します。 

ミリオンダラー・ベイビー!

2019-04-14 14:48:51 | Weblog

何日か前、久しぶりにいい映画をテレビで観ることが出来た。

クリント・イーストウッドの「ミリオンダラー・ベイビー」。

15年前の映画だが、すでに尊厳死を扱っている。

当時、観たいと思いながら行くことが出来なかった作品。

この頃のテレビときたら、やたらひな壇に芸人たちを並べてクイズだか何だか知らないが

二時間も三時間も騒ぎたてる番組ばかり。

煩いので他のチャンネルを回すと、そこもおんなじ。まるで金太郎飴!

NHKもまるで民放か?と呆れる変貌ぶり。

こうなればBSしかないではないか。

というわけで、その日夫に「9時からテレビ頂きます!」と宣言し、早く寝るよう促す。

最近の夫は洋画を観るのをめんどくさがり文句をいうので早めに釘を刺す。

「別にいいですよ~。もう飲み終わるし~」

映画が始まる。

こういう映画だったんだ!

前半はまるでボクサーのサクセスストーリー。有名なロッキーの小型版?

平凡で小柄な下層階級出の女の子が、その類い稀なボクサーとしての才能をみいだされ

ヨーロッパ中を転戦、勝利していく。

女子はとらないと頑なだったオーナーの心を掴み、一心に努力する姿にコーチとなった

イーストウッド。

賞金を次々稼ぎ大金が貯まったのに少しもお金を使う様子がないのを不審に思い、もっ

と良い服をかったらどうだときかれ、「母や兄妹の為に家を買いたいの」。

家をプレゼントした時の母親の発言が無惨なものだった。

「こんな大きな家貰ったら、生活保護費を止められてしまうじゃないか!金でくれれば

良かったんだ!」

傷心の彼女に声もないイーストウッド。

そして或る時、それが最後の試合になる。

「反則の女王」の異名を持つ相手との闘い。

互角に勝負するも、勝ったと思い後ろを向き歩き出した瞬間首をパンチされ頸椎損傷。

そして、当然のこと寝たきりになる。

毎日毎日病院へ通うコーチ。

親兄妹は見舞いに来もしない。

やっと来たと思えば、悪徳弁護士を引き連れ彼女の財産権の放棄にサインせよと迫る始

末。何とか撃退したが、その後生きる意欲をなくしてしまう。

力を振り絞ってコーチに「チューブを抜いて」と懇願する。

私だったらどうするだろうと頭の中が一杯になる。

何日も何日も考えた末にとうとうチューブを抜き、どこかに去って行くコーチで終わる。

ボクシングを観るのは苦手なのだが、どんどん引き込まれた。

尊厳死を扱った映画なので、宗教界や教育方面からも批判があったそうだ。

この映画から5年後に「グラン・トリノ」と言う映画を撮り、差別意識にも踏み込んで

いる。

そうだ、最近作「運び屋」を観に行こう!

ところで、なんと夫も最後まで観てしまった。驚いたことに!

言いぐさが気に食わない。

「年取ったよなあ!」  己を見よ!!!

我々の世代は若い時のカッコいいイーストウッドを散々見ている。

「ローレン・ローレン ローハイド♬(^^♪」

あの頃テレビにかじりつく様にして観た「ローハイド」。

年をとってもカッコいいではないか!

渋い少し猫背になったイーストウッド。まだまだガンバレ! 

 

 

 

 

 

 

 

 


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