そとさま雑記

自然と平凡な日々の暮らしを記録します。 

またまた映画 「夏時間の庭」

2009-06-12 08:42:47 | Weblog
8日の月曜日、友達に誘われて映画をまた観てしまった。

今回は銀座テアトルシネマ、「夏時間の庭」だ。
この映画館は、良質な映画や変わった映画を上映するので好きな映画館のひとつ。

「夏時間の庭」はフランスのオルセー美術舘開館20周年記念の企画として作られた映画である。
登場する美術品や家具は全て本物、美術館や個人所蔵の物を借りて撮影されたとのこと。
そして、庭や風景の素晴らしさ。
イギリスの文学に良く出てくる風景のようで、何か懐かしい。

画家であった叔父の家をついで、アールヌーヴォーの家具やコローの絵などに囲まれて暮らした来た母が亡くなる。
母は生前、自分の死後は全ては消えてなくなると達観していた。
その為、長男に美術品のリストを託し、家は売るようにと伝えてある。
美術品は、美術舘へ寄贈するのが条件だ。

長男は、懐かしい家を売りたくないが、弟や妹は海外で暮らし、それぞれに事情を抱えてて結局売ることになる。
妹はアメリカで叔父のスケッチブックをバラさずに売りたいと願うが、法規によって出来ないことが判明。
美術品の梱包はすばやくされ、家も売りに出される。

最後に家を使う事を許された長男の娘が、沢山の友達を呼んで、そこで楽しくすごすのだ。
孫にとっても、おばあちゃんの家は懐かしい場所だったのだ!

人って、懐かしい場所(人間)を沢山持っていると、大変な時も救われるという。

フランス映画でこんなに、相続がスムースにいったのは始めて見たようなきがする。大概は激しい口論か喧嘩が付き物。

風景の素晴らしさといい、美術品といい、展覧会でしか見られない品の数々。
これらを日常的に使う風景がとてもいいのだ!
もともと絵でも家具でも、まして花器など使う為の物だ。
それを再認識させてもらった。

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