私的図書館

本好き人の365日

『アーサー・ランサムのロシア昔話』

2012-04-26 17:15:04 | 児童文学

気温の変化が激しいですね。

今日はしとしとと雨が降り続けていて、ちょっと肌寒かったです。

最近反省したこと。

先日、路線バスにも慣れておこうと初めて利用してみたのですが(引っ越したばかりなので)、路線がいくつもあって行きたい場所に行くバスを探すだけで大変でした。しかも田舎と違って同じバス停から何本も行き先の違うバスが出ている。

路線図と首っぴきで料金なども確認しながら…そんな余裕のないのがいけなかったんでしょうね。

目星を付けたバスが到着して昇降口が開いた時、お年寄りがその前に立っていました。

ところが彼女はもぞもぞ体を動かすだけで、すぐに乗ろうとしません。

そのバスが到着する前にも、バスの運転手さんに行き先を訊ねて、結局自分の乗りたいバスじゃなかったというお年寄りがいたので、私はてっきり彼女も自分の乗りたいバスかどうか確認しているのだと思ってしまいました。

それで彼女の横をすり抜けてバスに乗り込むと、すれ違った瞬間、彼女が「あっ」と声を上げたんです。

そう、彼女がもぞもぞ体を動かしていたように見えたのは、体のバランスを取りながら片足を昇降口に乗せようとしていた準備段階の動きだったんです!

あぁ、しまった! と思った時にはすでに遅くて、流れのままうしろの席に座ってしまっていました。

あやまるタイミングも逃してしまった…

すごく反省。

別に急いでいたわけじゃないのに、どうして待てなかったんだオレ!?

バスに乗るという当たり前のことがすごく大変な人もいるんですよね。それがわかっていながら、その時は頭からスッポリ抜け落ちてしまっていました。身についていないってことか…

悪いことをしてしまいました。

 

最近読んだのは、白水社の 『アーサー・ランサムのロシア昔話』

 

高柳佐知子さんの本で紹介されてから、アーサー・ランサムの作品にも興味がわいてきて、図書館で借りて来ました。

代表作『ツバメ号とアマゾン号』もいま読んでいます♪

私の好きな作家、梨木香歩さんも、アーサー・ランサムに影響されて水遊びの楽しさを知ったと、どこかで書いてみえました。

この本は、ロシアの民話に引かれたアーサー・ランサムが、ロシアに滞在してロシア語を覚え(!)、集めた昔話を元に書いたお話を集めたもの。

巨人にさらわれた妹を取り返す三人の兄の話とか、ケモノの王の熊と、鳥の王の火の鳥がケンカした時の話、よい行いをしたごほうびに、天国で神様の椅子に座ることを望んだ鍛冶屋の話などが載っています。

妹を探すために次々と独身の老婆と結婚していく三兄弟のお話が面白かった♪(しかもそのうち二人は年寄りの母親付き)

老婆とその母親の知恵でなんとか巨人を出し抜くのですが、終始口ケンカをしたりののしりあって、決してハッピーエンドじゃないところが新鮮です(苦笑)

老婆の正体が美しい娘じゃないのもかえってよかった♪

ロシア民話らしく、熊やキツネ、カワカマスや空飛ぶ暖炉などが登場します。

怠け者が王女様と結婚したり、白鳥を女房にもらうお話、貧しい身なりの老人に自分の食べる分のパンまでわけてやったら、不思議な袋をくれた、なんていう笠地蔵みたいなお話まで。

ロシアの昔話もなかなか面白いです。

…私は自分の行いが恥ずかしい。

次にバスに乗る時は、周りの状況をしっかり確かめてから乗りたいと思います。

自分勝手が一番いけないですよね。

反省反省。

 



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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
昔話 (ナタリー)
2012-04-26 20:48:28
こんばんは。

バスのこと、気付かれるところがホークさんらしい。
で、謝れなかったと思われるところも。
やっぱり「好青年」です。

一時期、昔話にはまりました。
インドネシアとか日本と同じようなお話があるのです。
ロシア・・読んでみます。
又楽しみが増えました
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ナタリーさん、ありがとう☆ (ホーク)
2012-04-26 23:10:24
昔話って面白いですよね。
インドネシアにも日本と同じような話があるんですか!
不思議と遠く離れていても似たような話が伝わっていることがありますよね。
ロシアにも浦島太郎のように、よそでわずなか時間を過ごしただけなのに、地上では何年も経っていたなんて話がありました。
バスの件は本当に私が悪かったんですよ。
もっと早く気が付くべきでした。
あせっている時ってやっぱり失敗しがちですね。
温かいお言葉、ありがとうございます。
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Unknown (寧々)
2012-04-27 20:35:08
公共の場所で失敗したと思う出来事は
いつまで経っても思い出して
そのたびに恥ずかしい気持ちになりますね。
忘れてしまってはいけないとおもう。
気にして日記に書くほーくさんは良い人だと思います。


雑誌の読者投稿欄で読んだ文章を思い出しました
高校生の息子が帰宅するなり
「きょう地下鉄ですげえカッコいい人を見た」
聞けば大学生らしき若者がご婦人に席をゆずるべく立ちあがった。
婦人は固い表情で「そんな年ではありませんから」
すると男性はにっこり笑って
「レディファースト」ですから。
女性は微笑んで席を譲られ、周りの雰囲気は一気に和んだ。

ね、素敵な話でしょ。^^
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寧々さん、ありがとう☆ (ホーク)
2012-04-28 06:15:22
カ、カッコイイ!!
「レディーファーストですから」なんて、なんてスマートな言い回し!
大学生でもいるんですね~
見習いたい♪
公共の場で不特定多数の人の中に入っていくのって、とっても大切ですよね。
ルールを覚えたり、他人の行いを見て参考にしたり。
普段車を使うことが多いと、どうしてもそうした機会が少なくなってしまいます。
失敗して恥ずかしい思いをすこともありますが、それが大切なんですよね。
私も自分が恥ずかしかったです。
次はうまくやりたいなぁ~
まだまだ勉強が足りません。
頑張ります。
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あとで (春庭)
2012-04-28 12:02:08
親切心はもっていても、いつでもベストチャンスに発揮できる分けじゃない。失敗するときもあるのが人間。

先日ダンス公演を見に行ったときのこと。私は、先を急いでいました。もう席はほとんど埋まっており、公演がまもなくはじまると会場が暗くなるので、席をさがすのがたいへんになる。しかし、階段通路をゆっくりゆっくり歩いている老婦人がいます。意を決しておばあさんを追い越しました。おばあさんは、歩行補助具をたたんでかかえていたので、のろかったのです。前から二番目の席につくと、おばあさんは私より一列前に無理すわりました。
ダンス公演がおわって、こんどは階段を上っていかなければなりません。おばあさんを追い越してしまったおわびがわりに、穂工補助具を出口まで運んでいこうと思い立ちました。「すみません、お荷物をもたせていただけますか」と声をかけると、「ありがとう」と運ばせてくれました。私のこと、さっき無理矢理追い越した者とは思わなかったのかも知れませんが、私としては、さきほどのおわびができてよかった。

お年寄りを待つ時間がなかったホークさん、次にこの埋め合わせをする機会は必ずあると思います。親切はだれにしても、世の中めぐりめぐっていくのですから、今回のことはこれはこれで気にせず、次の機会に、ホークさんのやさしい気持ちを表現すれば、いいんじゃないかしら。
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春庭さん、ありがとう☆ (ホーク)
2012-04-29 06:52:50
ダンス公演の際にそんなことがあったんですね。
エピソードを聞いて、いいなぁ、と思いました。
私も埋め合わせの機会が来たら、自然と体が動くような人間になっていたいです。
こういうことって、普段の生活でしみついていないと、なかなか行動に移せないですよね。
「あの時ああしておけばよかった」
と、思うことが本当に多いんです。
親切はめぐりめぐっていく…
すごくわかります。
私もその環の中の一人でありたいなぁ。
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親切の埋め合わせ (momosuke)
2012-05-04 14:20:14
春庭さんのエピソードにほっこりしました。
考えてみれば、私がホークさんちを訪れるようになったのも春庭さんちでお見かけしたから!
おかげで読書熱再燃しつつあります。

もう随分前のことですが狭い道路で対向車に譲って側溝に落ちてしまったことがありました。
譲ったやったのにその車はそのまま通り過ぎて行ってしまいました。
何台も何台も知らんぷりで通り過ぎて行きました。何代目かの軽トラックが止まってくれて、職人さんらしい男性3人(私の車、ちょっと大きいので)で必死に持ち上げてくれたのでした。
家に帰って夫にそのことを話すると「おれはその分、他の車が困っていたら助けてやっている」ですって。(ちょっとノロケかなぁ…)
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ももすけさん、ありがとう☆ (ホーク)
2012-05-05 11:14:26
そうそう、春庭さんのエピソード、いいですよね~
なかなか「その一言」がかけられないものですが、やっぱり思い切って行動することが大切なんですよね。
私も側溝に落としたことあります。
あれって不安ですよね~
私の場合は近所のおじさんが手を貸してくれたのですが、本当にありがたかったです。
「おれはその分、他の車が困っていたら助けてやっている」ですか♪
そういう気持ちって大切ですよね。見習わなきゃ!
素敵な旦那さんですね。ごちそうさまです☆
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