goo blog サービス終了のお知らせ 

私的図書館

本好き人の365日

百田尚樹 『海賊と呼ばれた男』

2013-04-09 21:26:53 | 本と日常

全国の書店員さんが一番売りたい本を選ぶ「本屋大賞」

2013年は百田尚樹さんの『海賊と呼ばれた男』(講談社)が大賞に選ばれました!

 

うわぁ、ちゃんと読んどけばよかった!

百田尚樹さんは、零戦パイロットを取上げた『永遠の0』(講談社文庫)を読んで、すごく良かったんですが、この『海賊と呼ばれた男』は、ガソリンスタンドでおなじみ、出光興産の創業者を主人公にしていたため、よくある戦後復興時に活躍した破天荒な企業家の一代記かと思って、パラパラとしか読まなかったんです。

基本的にブルジョワ嫌いなもので(苦笑)

タイトルもなんだか『女盗賊プーラン』(草思社)みたいだったし(笑)

本屋大賞に選ばれたからって今さら読み返すのは何だかくやしいしなぁ・・・

 

私が一押ししていた、原田マハさんの『楽園のカンヴァス』(新潮社)は残念ながら3位だったみたいです。

う~ん、残念。

ま、わざわざ宣伝しなくてもそこそこ売れているからいいか♪

『海賊と呼ばれた男』は明日から本屋さんでも図書館でも一気に品切れになったりするんですかね?

できたら、売れていないけれど書店員だから知っている、そんな隠れた「いい本」を「本屋大賞」に選んで欲しいところですが。

 

講談社
発売日:2012-07-12

 


備忘録

2013-04-04 22:20:59 | 本と日常

 

「罪を犯す者は自分自身にたいして罪を犯すのである。

 不正な者は、自分を悪者にするのであるから、

 自分自身にたいして不正なのである。」

      ーマルクス・アウレーリウス「自省録」ー

 

 

 


池井戸潤『不祥事』(講談社文庫)

2013-03-09 00:30:52 | 本と日常

映画「舟を編む」のヒロインって、宮崎あおいなんですね。

う~ん、イメージ違うなぁ。

もっとチャキチャキとしたスラッとした美人を想像してたんだけど。

ま、イメージなんてひとそれぞれだからなぁ。

 

ちくま文庫から発売された、小山清の『落穂拾い・犬の生活』を購入してきました☆

 

たいした作品もなく、貧乏アパートで机に向かう日々を過ごしている小説家と、「私はわがままだからお勤めには向かない」と語る、古書店を営む少女との交友録。

大きな事件もなく、小説の中では恋愛に発展することもないのですが、「ビブリア古書堂の事件手帖」の作者である三上延さんの解説によると、この作品を書いた当時、作者の小山清には婚約者がいて、この作品を読んだ彼女からの手紙を読むと、二人の間で通じるものがあるらしく、とても感傷的な内容が書かれていました。

なんかいいなぁ♪

その後の二人にはつらい日々が待っているのですが、何だか小説よりも現実の方が辛くて、小説の中の二人には、せめてそれぞれの人生をまっとうして欲しいと解説を読み終わって思ってしまいました。

三上さん、ある意味解説下手だよ(苦笑)

 

本屋さんに行って、一冊だけ買ってこればいいものの、止せばいいのにうろうろと物色。

梨木香歩さんの紀行文、『渡りの足跡』(新潮文庫)と、池井戸潤さんの小説、『不祥事』(講談社文庫)を買ってしまいました。

池井戸さんの作品は、銀行を舞台に、「臨店」と呼ばれる、問題のある支店を指導する調査役が活躍する、企業物。

 

講談社
発売日:2011-11-15

 

 

 

 

 

 

ちょっと頼りない上司と、切れたら何をするかわからない女性部下の二人が、銀行内部の勢力争いや、上司によるイジメ、汚職、銀行を食い物にしようとする詐欺などを暴いていきます。

刑事物と違って、銀行員の二人には制約も多いのですが、とにかく正義感が強くて、実務能力も高くて、上司だろうと監督官庁の役人にだろうと、間違っていることはハッキリ言い放つ(時に手も出す♪)、狂咲こと、若手女子行員、花咲舞がカッコイイ!!

 

「あなたたちの常識は、世間の非常識よ」

 

組織の中で組織の価値観に染まり、善も悪も見境がなくなってしまった破廉恥な組織人。

お金に踊らされて、人間性を放棄してしまった犯罪者に犯罪予備軍。

会社や組織の中で幅をきかす、非常識な人々をバッサリ切るのは爽快でさえあります♪

いやぁ、面白かった♪

これ、ドラマ化してくれないかな?

 

『落穂拾い』が文学性の高い作品なら、この『不祥事』はエンターテイメントな作品ですね。

どちらの分野も好きです。

ただ、同じ日に同時に読むと、感傷的な心と胸躍る高揚感がぶつかって消化不良を起こしそう(苦笑)

別々の日に読むのがオススメです。

 

 


『落穂拾い』と『たんぽぽ娘』

2013-03-07 22:28:48 | 本と日常

焼肉~♪

焼肉~♪

 

友達と焼肉を食べに行ってきました。

ハラミ♪ カルビ♪ タン塩♪ ツラミ♪ ロース♪ ミノ♪ 

やっぱり焼肉は美味しいなぁ☆

 

たっぷり食べて、たっぷり話して、ちょっぴりストレス発散!

たまにはこういうこともしないとね。

本屋さんにもよって、岩波文庫マルクス・アウレーリスの『自省録』と、新潮文庫の『ゲーテ格言集』を新調しました♪

今読んでいるものがボロボロになってきちゃったんですよね。

やっぱり新品はいいなぁ。

そういえば、私の大好きな小説、中村航さんの『100回泣くこと』(小学館)の映画が2013年6月に、大倉忠義、桐谷美玲主演で公開されることが決まりました。

すごくいい小説なんです。

タイトル通り、ジーンときて泣いてしまいます。

すっごく楽しみ♪

映画といえば、越谷オサムさんの『陽だまりの彼女』(新潮文庫)も映画化されるんですよね。

こちらは2013年10月公開。

すでにロングセラーと呼んでいいくらい書店に並び続けているので、きっと多くの人に愛されているんだろうなぁ。

 

あと、私が注目しているのが、ドラマが話題の『ビブリア古書堂の事件手帖』(メディア ワークス文庫)に登場した、小山清さんの『落穂拾い』が収録された短編集、『落穂拾い・犬の生活』(ちくま文庫)

これがつい最近発売されたんです!

 

 

 

 

 

 

 

これは絶対に買わないと!

解説はビブリアの作者、川上延さん。

同じく『ビブリア古書堂』に登場した、ロバート・F・ヤングの『たんぽぽ娘』も5月下旬に河出書房から復刊されます!

なに、このビブリア効果!?

小説に登場する本はもれなく復刊されるってこと?

それじゃあ三上さん、ぜひ次回はオルコットの『花ざかりのローズ』と「プリデイン物語」の絵本2冊と、メーテルリンクの『貧者の宝』を取上げて下さい!!

あと『少女レベッカ』と『レベッカの青春』と『ケレー家の人々』もお願い!

三上延さんのツイッター、フォローしているから、直接お願いしちゃおうかな?

 

それにしても、TVの影響って大きいですね。

読書離れが叫ばれて久しいというのに、古書店を舞台にしたドラマが注目され、そこに登場する本が、実際に復刊されるなんて。

もっとも、原作ファンの間では、ドラマのキャスティングやストーリーについて、賛否両論あるみたいですけど(苦笑)

 

 

 

 およそ芝居などというものは、最高のできばえでも影にすぎない。

 最低のものでもどこか 見どころがある、

 想像力でおぎなってやれば。

 

       ―ウィリアム・シェークスピア「真夏の夜の夢」―

 


お久しぶりです

2013-03-05 22:38:32 | 本と日常

コタツって恐ろしい・・・

 

お久しぶりです。

更新をしないまま、3月になってしまいました。

朝から晩まで働き、買い物をして家に帰ってコタツに入ると・・・

 

もう出たくない

 

コタツの周りにどんどん積みあがっていく本とマンガ。

コタツに入ったまま洗濯物をたたみ、コタツに入ったまま確定申告の書類を作り、コタツに入ったまま何度も寝落ち。

こんなことじゃいけないと、何度も立ち直ろうとしたのですが、あのぬるい温かさに対抗できず、夜中に「アチッ」と目覚めてコタツのスイッチを切る毎日。

寒いと本当に活動範囲が狭くなってしまいます。

ようやく気温があたたかくなってきたせいか、やっとブログを再開する気になれました。

土に中で冬をすごした虫だって、春の陽気をかぎわけて顔を出す季節ですからね。

そろそろ活動再開です。

 

「恐れるな、道はひらける。」

 

太田出版
発売日:2011-09-08

 

 

 

 

 

 

インド独立の父といわれるガンジーの言葉を集めた一冊。

1923年に起こった関東大震災にも言及していて、その言葉はそのまま東日本大震災に襲われた今の日本にもズシリと響きます。

 

「自然はときに残酷な暴力となって、人々に降りかかる。
 けれどもあらゆる出来事には意味があると考えるなら、
 わたしたちは自然の猛威さえからも、目をそらさずに何かを学び、
 救いの道を探るべきではないだろうか。」

先日、私がボランティアとして参加した東日本大震災ボランティアツアーの主催者から、「ボランティアツアー終了のお知らせ」という手紙が届きました。

あれから2年。

まだまだ復興には多くの時間と労力が必要なことに変りはないものの、現地でのボランティアの受け入れ体制や、ボランティア活動自体の内容が変化してきており、これまでのようなボランティアツアーはこれで終了するとのことでした。

小さな団体にも関わらず、のべ参加人数は1,200人を超えるそうです。

中には一人で何度も参加したり、母娘で参加されていた方などもみえました。

まだ何も終わってはいません。

何も終わってはいませんし、個人では自分に何ができるのか考えることくらいしかできないけれど、目をそらさずに、学びながら考えていくことはボランティアツアーが終了しても続けていけます。

とりあえず、美味しい魚を食べに行きたいな♪

 

NHK教育放送で、広島で清掃員として働きながら、拾ってきた画材で絵を描き続けている男性の番組を見ました。

仕事はキツク、最初はトイレなどを汚す人に怒りを感じていたそうです。

でもそれじゃいけない、怒りをぶつけていては何も変らない。

その男性は、怒りをぶつけるのではなく、「おはよう」と屈託なくあいさつし、「気を付けて」などと声をかけ続けるうちに、自然とトイレを汚す人が少なくなったと語ってみえました。

驚いたのはその次の言葉。

「そうなるまでに、20年くらいかかったかな・・・」

にじゅうねん。

その月日の重みを考えると震えてしまいました。

すごい。すごい人がいる。みんなすごい。

 

怠け者の自分を反省しました。

「恐れるな、道はひらける。」

頑張るよ、ガンジーさん。

まずは、コタツを片付けるぞ!

 


『女子会川柳』 『アンの想い出の日々』

2013-02-15 22:30:44 | 本と日常

 

 「調子どう?」

 あんたが聞くまで

 絶好調

        ―「女子会川柳」―

 

アハハハハ♪♪

本屋さんで立ち読みしていて、思わずニヤニヤしてしまいました。

 

シティリビング編集部編 『女子会川柳』(ポプラ社)

 

ポプラ社
発売日:2013-01-09

 

 

 

 

 

 

OLさんたちの本音爆発!

まさに女子会の雰囲気で作られた川柳の数々!

上司はこれを読めば自分がどんな目で部下から普段見られているのかわかるかも(笑)

それにしてもみんなうまい!

17文字の言葉に、言葉の数以上の思いが込められているようで、ニヤニヤ笑いが止められませんでした♪

 

 俺がやる! その後始末 誰がやる

 

 ストレスは 仕事じゃないの あなたなの

 

「シティリビング」というフリーペーパーの「シティOL川柳大賞」に応募のあった作品の中から選ばれた、88作品!

ちょっと贅沢にページを使っているので、これで1,000円は高いかなって思わなくもないですが、装丁も丁寧だし、何よりすぐに最後まで読めちゃうっていうのが魅力です☆

それにしても、みんな言いたいことがたくさんあるみたいですね~

私も笑ってばかりはいられません。

自分の胸に手をあてて、言われてる側みたいなこと、していないか自省しなくちゃ(苦笑)

 

今日行った本屋さんでは、「本屋大賞」にノミネートされている、原田マハさんの『楽園のカンヴァス』(新潮社)が売り切れでした。

よしよし、順調に人気が上がってきているな♪

その他には、三浦しをんさんの『神去なあなあ夜話』(徳間書店)と、山田洋次監督で映画化するという、中島京子さんの『小さなおうち』(文春文庫)をパラパラ。

『小さなおうち』は再読ですが、映画化すると、きっと別の作品みたいになっちゃうんだろうなぁ(苦笑)

あれこれ物色して、購入したのはこの2冊。

 

ルーシー・モード・モンゴメリの「赤毛のアン」シリーズ最終巻。

『アンの想い出の日々』上・下 村岡美枝訳 (新潮社)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オビの文句によると、モンゴメリの死の当日に何者かによって出版社に持ち込まれたといういわくつきの作品。

「赤毛のアン」シリーズの最終巻ということで、『アンの娘リラ』以後の話も載っているとか…

う~ん、そんな本があるなんて知らなかった。本当?

これまで本国カナダでも、部分的にしか刊行されていなかった、詩や短編、ブライス家の語らいなどが収録されているらしいです。訳は、村岡花子さんのお孫さんで翻訳家の、村岡美枝さん。

様々な議論の余地をはらんだ作品集………と下巻にあるので、もしかしたらこれまでの「赤毛のアン」のイメージが壊れてしまうかも。

それでもやっぱり読んでみたいと思うのがファンなんですよね。

ゆっくり読むことにします。

 

 


マンガ 『深夜食堂』

2013-02-14 15:09:27 | 本と日常

深夜にしかやっていない食堂を舞台にしたマンガ。

でも深夜に読むと、登場する食事を食べたくなってしまうからとっても注意が必要です(笑)

 

安倍夜郎 『深夜食堂』(小学館)

 

 

 

 

 

 

 

ドラマの方を先に見ていたので、だいたい内容は知っていたのですが、マンガの方はちょっと大人テイストが強くて、それはそれでとっても面白かった~

メニューは豚汁定食にビールにお酒、焼酎のみ。

あとはマスターのできるものなら、言えばつくってくれるという、深夜0時から朝方まで開いているめしや。

やって来るのは、ワケありの人やワケなしの人、ただの食いしん坊から料理評論家まで。

出される料理も、タコさんウィンナーや、目玉焼きや、猫まんま、なんていう肩肘張らない料理ばかり♪

深夜に食べるバターライス(醤油をちょっぴりたらす。小豚汁付)の美味しそうなこと☆

 

今さらながらですが、食べることって、生きることの基本なんですよね。

会社でイヤなことがあったり、人に裏切られたり、なかなか思うようにいかないことがあっても、時間がたてばお腹は空く。

そんな時、一杯のごはんにおみそ汁、漬物だけの食事がどんなにおいしいか。

お腹が空くまで泣いた経験や、悩んで落ち込んだり、お金がなくてひもじい思いをしたことのある人ならきっとわかってもらえると思います♪

私も冷蔵庫になんにもなくて、バターライス、作って食べた経験ありますから(苦笑)

うなぎのタレ丼とかね♪

 

時に笑える話だったり、人情話だったり、つらい話だったりもするのだけれど、共通するのは生きることにみんな不器用だということ。もちろんマスターも。

そこがいいんですよね!

小さな幸せかも知れないけれど、毎日を必死で生きている人々が、ほんのつかの間、心もお腹もホッとひと息つける場所。

まるで落語と演歌の世界みたいですが、たまにはこういうマンガも悪くないですよ。

あー、面白かった♪

 

 


森薫 『乙嫁語り 5』

2013-02-02 22:52:21 | 本と日常

19世紀の中央アジアを舞台にしたマンガ、森薫さんの、『乙嫁語り』も第5弾!

今回は4巻で登場した双子の少女、ライラとレイリの結婚式が描かれます♪

 

エンターブレイン
発売日:2013-01-15

 

 

 

 

 

 

今回も細々細々と趣味に走りまくってるなぁ(笑)

中央アジアの人々の衣装、装飾品の緻密なデザイン。

馬や羊、鳥や山羊といった動物の数々。

今回は羊の解体の様子を、男の子が一人前の男として成長していく過程に重ねて、そりゃあもうびっちり描いています。

 

こんなマンガ見たことない(苦笑)

 

ナイフで羊を解体していくのですが、内臓のひとつひとつ、どこにナイフを入れ、どんな順序でバラしていくか。大人が子供に教え、もっと幼い子たちも手伝いながらその様子を学んでいく。羊と神に感謝をささげ、命をいただく。

現代では「食育」なんて言葉もありますが、食べるって本来こういうことなんですよね!

マンガということもありますが、作者が好きで描いているのがよくわかって、残酷には違いないのですが、美しささえ感じるシーンに仕上がっていました♪

すごいなぁ~

もちろん結婚式の様子、歌と踊り、料理の数々と、他にも見所はいっぱい!

 

それにしても、文化や言葉、風習や肌の色が違っても、結婚式って世界中にあるんですね♪

何日も披露宴をしたり、神の前で誓いあったり。

男と女が出会って一緒になることを、周りの人々が祝い、喜び、幸せを願う。

その後はもちろん、おおいに食べて、おおいに飲む♪♪

世界各地に様々なお祭りや儀式があるけれど、結婚式はどの国でも「お祝い事」なのが不思議。

お葬式が世界各地にあるのは何となくわかるけれど、結婚式はこの先どっちに転ぶかわからないわけだし(苦笑)

どこかの国では結婚式は「不吉な出来事」って価値観があってもよさそうなのに(笑)

 

結婚式で、「お飾り」になっていることに耐えられなくなっ、たライラとレイリが結婚式を抜け出すのが楽しい♪

中央アジアでは幼い時から、結婚した時のために刺繍をしたり、様々な布やなんかを用意しておくみたいですね。

こっそり料理をつまみ食いしたり、音楽に合わせて踊り出すライラとレイリですが、いよいよ家族と離れ離れになる段になると………

 

アメリカやヨーロッパの国々と違い、あまりマスコミでも紹介されることの少ない中央アジアの風習や文化。

マンガでそれが読めるのは、やっぱりマンガ文化の発展している日本ならではのことなのかも知れません。

いやぁ、面白かった♪

次のお話が楽しみです☆

 

 


味噌ラーメン

2013-01-31 19:24:19 | 本と日常

久しぶりにやってしまった。

玄関でブーツとまではいかないまでも、ちょっとめんどくさい靴をはいてしまった後、部屋の中に忘れ物をしていることに気が付いたんです。

 

……また脱いだり履いたりするのめんどくさいなぁ~

 

そこで、ついやってしまったんです。

そう、ひざ歩き!

久しぶり! 小学生の頃はよくやってたなぁ♪

ちょっとお行儀は悪いのですが、靴をはいたままヒザ立ちでスススッ、と室内に入り、お目当ての物を持ってまた、スススッと戻る。

今から思い返すと、どうして小学生の頃ってあんなにヒザ歩きをする必要があったのか。

それに別にヒザ歩きだけが原因じゃないかも知れませんが、すぐに膝小僧の部分が破れてしまうので、いつもあて布をしたズボンをはいていた記憶があります。

あれ、私だけ?

あの頃の子供ってみんなそんなもんじゃなかったっけ?

みんなはそんなにおっちょこちょいじゃない?

何だか、すごく不安になってきた(苦笑)

 

そんなめんどくさい靴をはいて出かけてきたのは、車で30分ほど離れた大型新古書店。

『ビブリア古書堂の事件手帖』のドラマ化で、ネットオークションの値段が高騰しているという、小山清の『落穂拾い』を探してみたのですが、やっぱりありませんでした。

3月に復刊されるっていうから、それまで待とうかな。

この調子だと、「ビブリア古書堂」で取上げられている坂口三千代の『クラクラ日記』とか、ロバート・F・ヤングの『たんぽぽ娘』も品薄になりそう。

こういうのはステマ(ステルス・マーケティング)にはならないのかな?

その他、ルイザ・メイ・オルコットの『花ざかりのローズ』と、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの『アーヤと魔女』も探しているのですが、今回もありませんでした。

ネットで買えば簡単なんでしょうが、それだと際限なくなるからなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

かわりに買ったのは、

おりもとみまな 著

『ばくおん!!』①②(秋田書店)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

某「けいおん!」のパクリのようなコミックですが(苦笑)、バイクと女子高生という組み合わせ、バイク乗りじゃないとわからない楽屋オチのようなネタが面白い♪

教習所での最大の難関、倒れたバイクを立て直す「引き起こし」に苦戦するとか(笑)

深夜にバイクでラーメンを食べに行くとか(笑)

ス〇キのバイクのデザインの特殊さとか(笑)

ホ〇ダのバイクの壊れ難さとか(笑)

作者は相当バイク好きみたい(しかもかなり偏った♪)

 

冬は基本的にバイクには乗らないのですが、このマンガ読んだら無性にバイクに乗りたくなってしまいました。

それでとりあえず、作中の北海道ツーリング(いいなぁ、憧れです!)に登場した味噌ラーメンを食べに♪♪

バターとコーンをトッピングして、アツアツのところをいただいてきました。

あぁ、体が温まる!!

冬は味噌ラーメンが美味しいですね♪

さぁ、明日も頑張ろう。

 


『ビブリア古書堂の事件手帖』第2回放送

2013-01-22 01:18:15 | 本と日常

お願い、一応ミステリーなんだから、ストーリーだけは原作の通りやってくれ。

細かい設定の変更や(妹が弟になっていたり、ホームレスが同居人に変わっていたり)、ウケを狙った設定(変な喫茶店)は百歩譲って許すとしても、足の怪我とか、ストーリーの根幹に関わるところを改ざんしちゃダメでしょ~

それをやっていいのは原作より面白くなる自信がある時だけにして。

決まったセリフ回しとか(「想像してみて下さい」うんぬん)、他の推理モノでやった受け売りで面白くしようとする魂胆がもうセコイ!

オリジナルで勝負してよ!

はぁ、今回は製作者に恵まれなかったなぁ。

残念。

原作ファンが一人でもいればこうはならなかっただろうに……

 

と、TVを見ながらグチッていました。

毎回たくさんの本が並んだセットを見るのは楽しい。

今回は実際の古本屋さんも登場したし、重要な謎解きのキーとなった小山清の『落穂拾い』は原作を読んだ時から読みたくて、いまも探しています。

こういう経済波及効果(?)もあるんですね♪

 

そういえば、今年も「本屋大賞」の候補作が発表されました。

候補作は11作品。

私が読んだことがあるのは、中脇初枝さんの『きみはいい子』(ポプラ社)、宮部みゆきさんの『ソロモンの偽証』(新潮社)、原田マハさんの『楽園のカンヴァス』(新潮社)くらい。

冲方丁さんの『光圀伝』(角川書店)と、百田尚樹さんの『海賊とよばれた男』(講談社)、川村元気さんの『世界から猫が消えたなら』(マガジンハウス)はチラッとしか読んでいません。

個人的には、原田マハさんの『楽園のカンヴァス』が一押しなんだけどなぁ~

以前受賞した、三浦しをんさんの『舟を編む』も映画化されましたし、本屋大賞に選ばれた作品はもれなく映画化されたりするんでしょうかね。

う~ん、原作ファンとしては、ヘタな映像化は原作のイメージを崩すだけなんだよなぁ。

見たいことは見たいけれど、見るのが怖い(苦笑)

ファン心理とはけっこう複雑です。

 

 


「くじけないで」 「…はい」

2013-01-22 00:17:20 | 本と日常

98歳の時に初めて出した詩集、『くじけないで』がベストセラーとなり、その飾らない言葉が多くの人を勇気付けた詩人、柴田トヨさんが今月20日、老衰のため亡くなったそうです。

私も読みました。

そしてすごく励まされました。

経験に裏打ちされた言葉の重み。そしてその重みを感じさせない優しく語りかけるような言葉の組み合わせ。

とっても温かな気持にさせてくれる詩集でした。

101歳だったそうです。

心より、ご冥福をお祈り申し上げます。

ありがとうございました。

 

 


第148回芥川賞、直木賞

2013-01-17 21:54:49 | 本と日常

第148回、芥川賞、直木賞の受賞作品が発表されましたね。

芥川賞には、史上最年長、75歳での受賞となった黒田夏子さんの『abさんご』(「早稲田文学」5号)が。

直木賞は二点で、こちらは平成生まれとしては初めての受賞者、戦後最年少23歳という朝井リョウさんの『何者』(新潮社)と、安部龍太郎さん57歳の歴史小説、『等伯』(日本経済新聞出版社)が選ばれました。

独特の風貌と「このような晴れの日が、僕の人生の中にくるとは思っていなかった」と記者会見で述べたセリフが印象的だった安倍龍太郎さんが、史上最年長と戦後最年少という話題に隠れてしまい、ちょっと影が薄くなってしまったのが気の毒。

 

申し訳ありませんが、お三方共、その作品を読んだことはありません(苦笑)

 

『abさんご』はテレビでチラッと紹介されていましたが、書き方が独特で、全編横書き、漢字が少なく、固有名詞もカタカナも使われていないそうです。

最初の印象は、すっごく読みづらそう・・・

 

本屋さんに行ってみたら、安倍龍太郎さんの『等伯』はまだ在庫がありましたが、朝井リョウさんの『何者』はすでに売り切れでした。

芥川賞を受賞した黒田夏子さんの『abさんご』は、今月の20日頃に単行本が発売される予定だそうです。

安倍さんガンバレ・・・!

 

日本人はよく「判官びいき」といわれますが、どうしても心情として劣勢な方を応援したくなっちゃうんですよね。

勝手に一方を「劣勢」と決めつけていること自体が失礼なような気もしますけど(安倍さんゴメン!)

ちなみにこの場合の「判官」とは源義経のことです。

平成生まれの方のために。

え、平成生まれでもそのくらいは知ってる?

 

 


ドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』第1回放送

2013-01-14 21:38:14 | 本と日常

ベストセラーのドラマ化。

主人公を演じる剛力彩芽ちゃんはまったく悪くありませんが、主人公の栞子さんとはイメージが違いすぎる!!

原作を読んでいるので、はっきりいってストーリーがどの程度原作を知らない人に面白くうつっているのかわからなくなっていますが、オープニングで本棚から本が落ちてくる演出はバッテン。

あれは撮影時、本棚の後から人の手か何かで押して落としているはず。

その本は本物!?

ニセ物!?

本物だったら本が痛むんじゃ?

そんな心配をすでに視聴者にさせている時点で、本好き連中を相手にするには失格。

もっと本に対して愛情を示してくれなきゃ(笑)

 

今回は第1回ということですが、あまりにも説明不足で、栞子さんが謎すぎる・・・

あの若さで古本屋の主人。お客さんのプライベートにずかずか入り込むような質問をあびせ、「事件」とかいって頼まれていないことをべらべらしゃべる。しかも「男手が必要」だからって、よく知りもしない男をバイトに誘う。

いや、原作ではもっと必然性があってああいう流れになったはずだったんですけどね~

それにしても、あの喫茶店の設定って必要なのかな?

 

とにかく、原作のファンなので時間の許す限り見続けようと思います。

見続けられるかなぁ~

あきらめるな自分。

 

 


必死に生きるか、必死に死ぬか。-映画「ショーシャンクの空に」よりー

2013-01-10 21:53:13 | 本と日常

忙しさにかまけて、ブログの更新がずいぶん久しぶりになってしまいました。

中年の危機?

それならそれで興味深いけれど(笑)

 

 詩は書いた人間のものではない。

 必要な人間のものだ。

       -映画「イル・ポスティーノ」(1995年)より-

 

去年も本の中の言葉や映画の中のセリフにずいぶん助けられました。

それ以上に職場の仲間や友人、家族の支えがあったことはいうまでもありませんが、親しいからこそ言い出せないようなこともあって、そんな時一番頼りになるのが本の中の名言なんですよね。

 

お正月に読んだ本。

『CROSS ROAD 20代を熱く生きるためのバイブル』(サンクチュアリ出版)

『CROSS ROAD SCREEN’S』(サンクチュアリ出版)

 

本や映画だけでなく、ミュージシャンや野球選手、様々な分野の一流と呼ばれる人々の言葉を集めた本です。

 

 誰であっても、人には敬意を払いなさい。

       -映画「デッドマン・ウォーキング」(1995年)より-

 

自分より能力が低いといって、他人をバカにする人がいたとします。

その場合の「能力」って、結局その人の価値観でしかなくて、フンコロガシがいかにうまくフンを転がせるか、得意になって語っているのとそんなに変らないんじゃないの?

誰よりもお金を稼ぐとか、誰よりも美人だとか、誰よりも勉強ができるだとか、誰よりも真面目だとか、誰よりも前向きだとか。

それはそれで本人にとっちゃたいしたことなんだろうけれど、だからといって他人の価値が下がるわけじゃないでしょ?

他人に敬意を払えない人間が、他人から敬意を払ってもらえるわけないじゃん。

 

 お前がどんな人間と一緒にいるか言ってみな。そしたらお前がどんな人間か言ってやる。

        -セルバンテス「ドンキホーテ」より-

 

例えば、いつもお金もうけの話と他人の悪口しか言わない人と、友達になりたいと思う人がいるのだろうか?

こうした言葉は、自分自身を見つめる時にも役に立ちます。

 

まだ一月ですが、すでになんだか波乱の予感。

今年もたくさん本を読んで、たくさん助けてもらわなきゃ(苦笑)

 

 


今年も一年、ありがとうございました。

2012-12-31 13:17:20 | 本と日常

ようやく年賀状を出しました。

お餅も買ったし、出来合いのお節も買ったし、すき焼きの材料と年越しソバも買った。

自分で作るのはダシ巻き玉子くらいかな。

大掃除…だけができていません。

中掃除くらい(苦笑)

 

このHP「私的図書館」も、何とか十回目の年越しを迎えることができました。

10年かぁ~

我ながらよく続いたなぁ。

これもコメントを寄せて下さった方々のおかげです。

毎回すっごく励みになっています!

本当に、ありがとうございました☆

 

10年間続けても、当然ですがまだまだ読んでいない本はたくさんあるし、語りたいことは次々と出てきます。

新人作家さんが出てくる度にワクワクするし、自分が気付かなかった古い作品に出会うのも楽しい。

10年で世の中もずいぶん変りました。

ウィキペディアによると(自分の記憶がすでにあいまいなので…)、ユーロ紙幣が導入されたり、UFJ銀行(2006年に東京三菱銀行と合併)とみずほ銀行などが誕生したり、小泉首相(当時)が北朝鮮を訪問したり、スペースシャトルコロンビア号が空中で爆発したり、リーマン・ショックがあったり、アメリカで初の黒人大統領が選ばれたり、アフリカ、中東で「アラブの春」と呼ばれる民主化運動で独裁者が殺されたり、民主党による政権交代と東日本大震災はまだ記憶に新しいところ。

日常生活でいうと、スマートフォンの普及とデジタル放送の開始かなぁ。

私生活でも、車を買い換えたり、引越し(3回)したりといろいろありました。

0歳の赤ちゃんが10歳になっているわけですからね。

自分も少しは成長できたのかな?

 

今年も本や日常のあれこれについて、たくさんお話ができて楽しかったです。

本当に一年間ありがとうございました。

来年も引き続きよろしくお願い致します。

では皆さんもどうぞよいお年をお迎え下さい。