今日のひとネタ

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アバターから辿って

2010年02月07日 | ギターと楽器のこと

 アバターといえばARPのシンセでしたわね、というのが昨日の話でしたが今日もシンセの話をしましょう。初めてシンセサイザーというものを知ったのは中1くらいでした(たしか)。昭和51から52年くらいですが、当時は世間一般で「どんな音でも出せる」という程度の認識だったと思います。

 田舎に住んでましたのでもちろん実物は見たことなかったのですが、雑誌広告でいくつか見ました。ヤマハのCSシリーズとかKORGのMS-10だったような気がしますが、これらの発売はもうちょっとあとのような…。

 当時の私の情報源というと雑誌では「ガッツ」「ヤングギター」「ヤングフォーク」「ヤングセンス」あたりですが、「ヤングセンス」に毎年楽器フェアの紹介が出ていたと思います。それでオーバーハイムとかMC-8とかを初めて見ました。MC-8については「中央の電卓のようなものがそれ」という記事でしたが、それが何をするものか当時はまったくわからず(笑)

 で、シンセの機種は知っててもそれがどういう音を出すかとか意識したのは尾崎亜美さんのアルバムを聞くようになってから。亜美さんの初期のアルバムの何枚かは曲ごとに使用したシンセの機種が書いてあります。それでもって当時の人気機種について探ってみましょう。

 まずは1978年11月発売の「プリズミイ」。このアルバムではPolymoogとOberheim 8 Voiceが使用されています。どっちがどういう音かというのは別々ならわかりやすいのですが、シンセが出てくる中ではほとんどの曲で両方使用されてます(笑)

 が、わかりやすいのがありました。「気紛れ予報」ではOberheimだけ、「私は愛を唄わない」ではPolymoogだけでした。「気紛れ予報」は、あのイントロのジョワ~ンというのがそうですね。私のイメージとしてのOberheimはまさにあれで、分厚い感じの音と今でも思ってます。「私は愛を唄わない」ではハモンドオルガンも弾いてらっしゃるので、そもそもどれがシンセの音かわかんないです(笑) ショッキングシャインの間奏はどっちかなぁ。想像するにOberheimに1000点と。あとは竹下景子さんにも200点と。(なんじゃ?)

 続いては1979年10月発売の「リトルファンタジー」。このアルバムではほとんどProphet5になっとります。タイトル曲の「リトルファンタジー」のイントロで思いっきり鳴ってますね。ギョワ~ンとかチラリラとかいう音からシンセベースにディストーションかけたような音まで様々でこのSFチックな曲を見事に飾ってます。このアルバムでは10曲中5曲がProphet5でした。一方「ジェシー」でのみPolymoogが使用されています。あの間奏のチューブベルを鋭くしたような音がそうですね。イントロの後ろでもミュ~ンという音がなってますけど。この曲はアルバム発売前に一旦シングルヴァージョンで出てたので、その関係かとは思いますが、いずれにしてもProphet5が出たらPolymoogはほとんど使われなくなったと。

 続いては1980年9月発売の「メリディアンメロン」。今回はOberheim 8 Voiceが復活しました。Prophet5と両方使われてるのが何曲かありますが、「冬枯れ」がOberheimだけ、「キラメキFeeling」「You…魂のままに」「around」「シネマティックドール」がProphet5だけです。

 まぁこれだけ見ても80年当時シンセといえばProphet5が大活躍だったわけですが、Wikipediaで見ると主なユーザーとして坂本龍一しか記載がありません。主なユーザーなんていうと、当時のスタジオミューシャンで鍵盤弾く人全部って感じではないかと。

 と、そんな話でしたが結局国産シンセの話まで行き着きませんでした。書き出すと長いしなぁ…。って、私は自分で持ってたのはDX100だけなのですがその辺もそのうちに。