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私はジャスミンの花

2012年02月27日 | 日記
このタイトルは何だ?と思われた方も多いでしょう。4月30日のリサイタルで歌うヴィヴァルディの曲の題名です。
何を隠そう、私はジャスミンの花が大好きなのです。大学時代、住まいの近くに鉢植えの花や観葉植物をたくさん扱っている種苗店があったのですが、ある日そのお店でジャスミンの鉢植えを見つけ、その甘い香りと小さな白い花の清楚さにすっかり魅せられてしまいました。私はジャスミンやスズランのように白くて小さくて香り高い花にはメロメロなのです。以来、ジャスミンの花鉢を見かけると必ず買ってしまいます。
花の歌もたくさんありますね。花好きのせいか、花の歌もみんな好きです。シューマンの「バラよバラよ」、「ジャスミンの茂み」、「まつゆきそう」は私の好きな3大花の歌。シューマンには「ミルテの花」という歌曲集もあります。ドイツ歌曲には「野ばら」、「いぬさふらん」、「あおい」、「蓮の花」、「すみれ」等々、花の名前が題名についている曲が結構ありますが、一番多いのはやはりバラですね。
さて、標題の「私はジャスミンの花」という曲は、バロック時代のイタリア人作曲家ヴィヴァルディの歌劇「ポントの女王アルシルダ」の中で歌われるソプラノのアリアです。恋に対して大変臆病な若い女性が、親友から恋とはどういうものかを散々聞かされた後で、「私は小川のほとりで若草の陰に隠れてひっそりと咲いているジャスミンの花なの。私の楽しみは若草たちとおしゃべるをすること。白い花の上を蜂が飛んでもちっとも怖くなんかないわ」と歌います。
高校生か大学生の頃、(誰だったか忘れましたが)有名な外国人ソプラノ歌手が歌うこの曲を聴いてとても印象に残りました。一昨年だったか、この曲をYさんがレッスンに持って来られた時は本当に懐かしく、改めて「いい曲だなあ」と思い、今回のリサイタルのプログラムに入れることにしました。
好きな曲を歌うのは無上の喜びです。「好き」と「嫌いではない」の間には大きな差があります。昨年のリサイタルのプログラミングをしている時、大好きな「まつゆきそう」を選んで伴奏合わせに持っていったら、1フレーズ歌っただけで伴奏者のM先生から「これは大丈夫ね」と言われました。「「好きな歌」はどう転んでも必ず「良い」のよね」と言われ、へえ~、聴く人には私がこの曲を好きだってことがわかるんだ、と新鮮な驚きを覚えたものでした。一生のうちに1曲でも多く「好きな歌」に出会いたいものですね。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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人それぞれ~~? (ドレミファそら豆)
2012-02-28 21:45:23
ジャスミンの香りも花も素敵ですよね~。
私もかって(遠い昔~)小さい鉢植えの花を買ってきて玄関の靴入れの上に飾ったら・・・夫の「臭い~~!!」の一言で、泣く泣く友達の家へ~~!!  (@_@;)
夫はとても臭いに敏感で・・・香りって言葉が当てはまる百合の花や少し香りの強い花は嫌がります。(涙・涙・涙)
ひろ~~い玄関か、ひろ~~~い居間がほしいなァ~~~!!

花の歌は歌う時にイメージしやすく練習も楽しいですね。
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Unknown (吉田)
2012-02-28 22:37:21
匂いに敏感な人にユリやジャスミンはちょっと辛いかもしれませんね。それに、男の人って一般的には花にあまり関心を示さないようですね。うちの父も昔は、私が花を買って来ると「食われもせんもんば買うてきて...」と渋い顔をしていたものです(笑)。しかし今では、娘を少しでも喜ばせようと(??)自分から花鉢を買ってくるようになりました。変われば変わるものです。
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