阿蘇の木魂館で、コンサート前の合宿&メサイアの合宿をしてきました。
4月は年度替わりで何だかんだと落ち着かない日々で、気が付いたらもう月末。自主コンサートは事務的な準備がいろいろあり、練習する時間があまり取れないので、練習だけに集中できる合宿をアテにしていました。やっとその日がやってきて、同伴の父と小3の甥と一緒に、Iさんの車に便乗して一路小国へ。
着いてみると、先着のM先生とUさんが既に練習を始めていました。私たちも、旅装を解く間もなく練習に合流。体のスペシャリストのM先生は、伴奏合わせの前にいつもストレッチを教えて下さいます。下腹部のインナーマッスルを鍛えるエクササイズをやって、それから二重唱、ソロと伴奏合わせを進めていきました。アレルギー持ちのIさんはこのところ「声帯が腫れて歌えない」と嘆いていましたが、不調だったのがウソのように、とても良い響きで歌っています。いつもM先生が仰ることですが、環境を変えてストレスを解消することが、結果的に心身のエネルギー回復につながり、練習効率も上がるわけですね。てそういえば、Uさんのピアノもすごく伸びやかで気持ちの良い響きがしていました。阿蘇の磁力が、体にも心にも良い影響を及ぼしているのでしょうか。Iさんの歌声を聴いているうちに、私もどんどん気分爽快になってきました。
今回私は、日本歌曲とドイツ歌曲をそれぞれ4曲ずつ歌います。それにIさんとの二重唱が6曲。好きな歌を選んではいるものの、中にはどうしても思うように歌えない曲もあります。たんぽぽ、という歌詞が何度も出てくる曲があるのですが、これが、過去に一度も思い通りに歌えたことがない、というシロモノ。たんぽぽの「た」がどうしてもきちんと決まらないのです。どうやら子音を弾く時の力の維持と、母音を伸ばす力が足りないらしい、ということまではわかったのですが、それがなかなかうまくいきません。M先生が「お腹を使わないとできないのよ」と言われ、セラバンドを使って下腹を引き上げ、肋骨を持ち上げるフォームを教えて下さいました。確かにそうすると一瞬成功するのですが、そのフォームを持続していると、腰や右股関節に痛みが来ます(右股関節痛には1月以来悩まされているのですが、これは右鼠径部のリンパの腫れが原因だと先日わかりました)。声楽は一般に思われているより遥かに体を使うので、本気で練習をすると相当体に響きます。でも、体をうまく使って声を出すと、体は疲れますが声はラクに出るようになり、だんだん調子が上がっていきます。
何曲も歌って疲れてくると、歌いながら口がだんだん大きく開いてきますが、これはNG。口もとはあまり開けず、奥を開けるのが大事。口が大きく開き始めたら要注意です。M先生仰るところの「下腹の引き上げ」がうまくいっていないと、口が開いてしまいます。体が内側から開いていないと、口の奥も開かないし、あごにも力が入ってしまいます。しかしこれは、いろんな筋肉の働きの総合的なバランスの問題なので、文章で説明するのは難しいですね。
ともかく、1日目の練習が終わり、2日目。前日に合わせ足りなかった曲をしっかりさらって、午後にはメサイアの練習に参加する方たちがやってきました。熊本市内から3名、北九州から1名。Uさんはご主人とうちの父と甥とともに一足先に下山し、Iさんと私は残って、午後3時間、夜2時間、3日目の朝2時間の集中練習に参加しました。これだけ丁寧に練習できる時間は貴重です。メンバーは皆、仕事や家庭で普段はストレスフルな生活ですから、こういう非日常の時間はリフレッシュにもなるようですし、M先生の的確で笑いの絶えない楽しいレッスンのお陰で、曲もどんどん仕上がっていきます。
3日目の午前中ですべての日程が終わり、皆で隣のレストランで昼食、そして解散。M先生と私はIさんの車に乗って南阿蘇の仮設住宅を訪ね、その後、1ヵ月ぶりにカフェ・ティッペルに立ち寄りました。ティッペルのご主人ともお会いでき、ティータイムを楽しんで下界に帰ってきました。明日から5月、コンサートまで秒読みです。あと3日、体力と気力を養いながらしっかり調整したいと思います。
4月は年度替わりで何だかんだと落ち着かない日々で、気が付いたらもう月末。自主コンサートは事務的な準備がいろいろあり、練習する時間があまり取れないので、練習だけに集中できる合宿をアテにしていました。やっとその日がやってきて、同伴の父と小3の甥と一緒に、Iさんの車に便乗して一路小国へ。
着いてみると、先着のM先生とUさんが既に練習を始めていました。私たちも、旅装を解く間もなく練習に合流。体のスペシャリストのM先生は、伴奏合わせの前にいつもストレッチを教えて下さいます。下腹部のインナーマッスルを鍛えるエクササイズをやって、それから二重唱、ソロと伴奏合わせを進めていきました。アレルギー持ちのIさんはこのところ「声帯が腫れて歌えない」と嘆いていましたが、不調だったのがウソのように、とても良い響きで歌っています。いつもM先生が仰ることですが、環境を変えてストレスを解消することが、結果的に心身のエネルギー回復につながり、練習効率も上がるわけですね。てそういえば、Uさんのピアノもすごく伸びやかで気持ちの良い響きがしていました。阿蘇の磁力が、体にも心にも良い影響を及ぼしているのでしょうか。Iさんの歌声を聴いているうちに、私もどんどん気分爽快になってきました。
今回私は、日本歌曲とドイツ歌曲をそれぞれ4曲ずつ歌います。それにIさんとの二重唱が6曲。好きな歌を選んではいるものの、中にはどうしても思うように歌えない曲もあります。たんぽぽ、という歌詞が何度も出てくる曲があるのですが、これが、過去に一度も思い通りに歌えたことがない、というシロモノ。たんぽぽの「た」がどうしてもきちんと決まらないのです。どうやら子音を弾く時の力の維持と、母音を伸ばす力が足りないらしい、ということまではわかったのですが、それがなかなかうまくいきません。M先生が「お腹を使わないとできないのよ」と言われ、セラバンドを使って下腹を引き上げ、肋骨を持ち上げるフォームを教えて下さいました。確かにそうすると一瞬成功するのですが、そのフォームを持続していると、腰や右股関節に痛みが来ます(右股関節痛には1月以来悩まされているのですが、これは右鼠径部のリンパの腫れが原因だと先日わかりました)。声楽は一般に思われているより遥かに体を使うので、本気で練習をすると相当体に響きます。でも、体をうまく使って声を出すと、体は疲れますが声はラクに出るようになり、だんだん調子が上がっていきます。
何曲も歌って疲れてくると、歌いながら口がだんだん大きく開いてきますが、これはNG。口もとはあまり開けず、奥を開けるのが大事。口が大きく開き始めたら要注意です。M先生仰るところの「下腹の引き上げ」がうまくいっていないと、口が開いてしまいます。体が内側から開いていないと、口の奥も開かないし、あごにも力が入ってしまいます。しかしこれは、いろんな筋肉の働きの総合的なバランスの問題なので、文章で説明するのは難しいですね。
ともかく、1日目の練習が終わり、2日目。前日に合わせ足りなかった曲をしっかりさらって、午後にはメサイアの練習に参加する方たちがやってきました。熊本市内から3名、北九州から1名。Uさんはご主人とうちの父と甥とともに一足先に下山し、Iさんと私は残って、午後3時間、夜2時間、3日目の朝2時間の集中練習に参加しました。これだけ丁寧に練習できる時間は貴重です。メンバーは皆、仕事や家庭で普段はストレスフルな生活ですから、こういう非日常の時間はリフレッシュにもなるようですし、M先生の的確で笑いの絶えない楽しいレッスンのお陰で、曲もどんどん仕上がっていきます。
3日目の午前中ですべての日程が終わり、皆で隣のレストランで昼食、そして解散。M先生と私はIさんの車に乗って南阿蘇の仮設住宅を訪ね、その後、1ヵ月ぶりにカフェ・ティッペルに立ち寄りました。ティッペルのご主人ともお会いでき、ティータイムを楽しんで下界に帰ってきました。明日から5月、コンサートまで秒読みです。あと3日、体力と気力を養いながらしっかり調整したいと思います。