前期授業終了

2015年07月24日 | 日記
前期の授業がようやく終わり、昨日から試験期間に入りました。長い4か月でした(-_-;)
これまでの倍以上の授業時数、愛唱歌集の編纂、リサイタルの準備と疾風怒濤の如き前期でした。不安定な体調と折り合いをつけつつだったのでよけい長く感じたのかもしれません。湿邪の私には今年の長い梅雨はこたえましたが、どうやらそろそろ梅雨明けのようですね。ありがたや。
試験が終われば晴れて1ヶ月半ほどの夏休みです。夏休み中に発声セミナーを開講できればと思っていましたが、前期中は準備に手が回らず。リサイタルが終わってからにします。
愛唱歌集は好評で、買い込んでおいた10冊があっという間に捌けてしまいました。日曜日にあと10冊追加で買い入れます(笑)。嬉しい悲鳴です。リサイタルのチケットもこの調子で捌けるといいな(笑)。生徒さん方を始め、いろんな方がチケットやチラシを預かって集客にご協力下さっています。本当に感謝です。熊本に初めておいでになる西田さんを、是非たくさんのお客様でお迎えしたいと思います。そして、熊本の皆さんに西田さんの素晴らしいヴァイオリンを堪能して頂きたいと心から願っています。

オペラの夕べ

2015年07月15日 | 日記
昨夜はスロヴァキア・オペラの熊本公演でした。前半の「魔笛」のハイライトで字幕係を頼まれていたので、友人のIさんと2人でスクリーンの近くでパソコン操作に従事しました。今年は例年に増して出色の出来で、舞台から聴こえてくる素晴らしい歌声に気を取られそうになりながらパソコンと格闘しましたが、事前のチェックミスで「タミーノ」が「タミーナ」になっていたり「イシスとオシリス」が「イシスとオリシス」になっていたりで冷や汗をかきました(笑)。「魔笛」のストーリーには人生の本質を考えさせるところがあり、私はそこが好きなのですが、声の説得力というのは大したものですね、かの有名な夜の女王のアリア「復讐の炎は地獄のように燃え」を聴きながら涙が込み上げてきました。この超絶技巧の歌を聴いて(テクニック的な意味で)感心することはあっても、感動して涙が出るという経験は今までなかったので、我ながらちょっと驚きました。夜の女王の気持ちが少しはわかる年になったのかもしれません。パパゲーノの享楽主義にも、若い頃とは別の感慨を覚えました。
字幕の仕事を何とか終え、後半のアリアや二重唱の饗宴はゆっくりと客席で楽しませて頂きましたが、オペラ歌手って何とタフな人たちなのでしょう。東欧の人たちはもともと声帯が太いのだと思いますが、声の鳴り方が桁外れな上に、歌って踊って演じて最後の最後までエンターテイナーに徹し切っています。これはもうあっぱれと言うしかありません。大入り満員のお客様方も大いに満足されたようで、うちの生徒さんたちも口々に「本当に素晴らしかったです」、「誘って頂いて有難うございました」と言いながら帰っていかれました。私も興奮でぼーっとした頭で「9月には同じこのホールでリサイタルをするんだなあ」と思いながら帰途につきました。
一晩経って改めて思うことですが、同じ声楽でも私の歌うものはオペラとは全く趣が違いますが、お客様に「来てよかった」と思って頂けるポイントはそう違わないでしょうし、コンサートシンガーは選曲もプログラミングも自分の裁量でできるので、曲に対する演奏者の共感性が高い分だけ気持ちが伝わりやすいかもしれません。昨日のオペラと同じように、お客様にも作品を「体験」し「感動」して頂けるよう、頑張りたいと思います。

ついに完成!

2015年07月13日 | 日記
『ドイツ愛唱歌集』、完成しました!手にした実物は、紙の質も思ったより良く、装丁もなかなかのものです。1年半に亘る編集委員一同の汗の結晶だけに感慨もひとしお。これからの団活動に活用していきたいと思います。
9月4日のリサイタルのチラシもやっとできました。印刷屋さんへの入稿の際にトラブルが発生したため納期が遅れましたが、これでようやく各方面へのご案内ができます。本番まであと2ヵ月を切りました。前期の授業と試験が終わらないと本腰を入れられませんが、今回は折り込みや外回りを外注したので、体調管理を万全にして、8月はなるべく練習に集中したいと思います。
ここでもう一度広報を。

日時 2015年9月4日(金)19:00開演
場所 熊本市男女共同参画センターはあもにい メインホール
入場料 一般3,000円(全席自由)、学生1,500円
出演 吉田李佳(ソプラノ)、西田博(ヴァイオリン)、蓑毛富子(チェンバロ・ピアノ)、岩佐銘江(メゾソプラノ)
曲目 ヘンデル「9つのドイツアリア」より抜粋、バッハ「シャコンヌ」、モーツァルト「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」全曲、メンデルスゾーン「6つの二重唱」より

皆様のご来場を心よりお待ちしています。チケットやチラシをご希望の方はどうぞご一報下さい。




スイッチ・オン!

2015年07月03日 | 日記
水曜日、日帰りで東京に行ってきました。9月4日のリサイタルに特別出演して下さるヴァイオリニストN氏のお宅で、伴奏のM先生と3人での合わせの練習です。
先週まであまりに体調が悪かったので行けるかどうか心配だったのですが、前日から大雨が降り出して、別の意味で行けるかどうか心配になってきました。警報発令で大学も休講になり(私は出講日ではなかったので影響はありませんでしたが)、飛行機も飛ぶか飛ばないかわかりません。ともかく空港へ行ってみると、どうやら飛ぶらしい。羽田に着いてみると、熊本ほどではありませんが東京もやはり雨。私ってほんとに雨女です。
M先生が最寄駅まで迎えに来て下さって、ご一緒にN氏のお宅へ。まずヘンデルのダ・カーポアリア4曲を数回ずつ合わせて、テンポや細かいところを確認した後、後半に歌うモーツァルトのモテットの練習をしました。この曲はオリジナルでは弦楽5部とオルガンの通奏低音、それにオーボエとホルンでソプラノ独唱の伴奏をするという編成ですが、N氏は「一応メロディを弾くけど、僕、どこでも弾くから弾いてほしいところを指定してね」と仰り、練習を進めながらM先生とお2人でどこを弾くかを確認していかれました。とにかくお2人とも自由自在なのです。
約3時間の練習を終え、最終便にギリギリ間に合って帰ってきました。この1ヶ月、咳が出るので練習は1回15分が限度だったのに、今回は約3時間歌いっぱなしで(もちろん少しずつ休憩を挟みましたが)、よく声がもったなと不思議な気がしました。そろそろ体も回復期に入ったのかもしれません。しかし途中でM先生が「ちゃんと体を使わないと喉をつぶすよ」と仰ってゴムチューブを貸して下さり、自分で持参したゴムと合わせて2本のゴムで何とか筋肉を引っ張って保ちながらの練習でした。「よく3時間も歌えるね」と仰るN氏に、M先生が間髪を入れず「体を鍛えていれば大丈夫なんです」と応じられ、うなだれてしまった私でした(笑)。
4月以来あまりに忙しくて、リサイタルの準備になかなか気合が入らなかったのですが、これでやっとスイッチが入った感じがします。N氏の見事なヴァイオリン、たくさんの方に聴いて頂きたいです。