昨日は「一日合唱塾」という催しに、合唱をしていらっしゃる年長の生徒さんと一緒に参加してきました。今をときめく気鋭の作曲家信長貴富さんと、合唱指揮者として超有名な雨森文也さんが、熊本のみならず近県からも参集した300人もの参加者に朝10時から夕方4時まで直接ご指導下さるという贅沢な時間。信長さんの作品を6曲、作曲家自らの貴重なレクチャーと雨森氏の的確なアドヴァイスを頂きながら次々と歌っていきました。
私は合唱が大好きですが、合唱でソプラノを歌うと(声の周波数の関係でしょうが)他の声部や伴奏があまり聞こえません。中学校の頃からずっとアルトだったので、これには未だに困惑します。今回の曲は現代曲ですが、わりと調性の明確なものが多かったので(といっても、うちの合唱団で歌うような機能和声オンリーの曲とは比較にならないほど複雑ですが)、アタマが痛くなるような不協和音に苦しむことはありませんでしたが、その代わり、300人もの大人数で歌っているせいもあるのか、ピアノの動きや他のパートとの絡みがぼんやりとしか聞こえないのです。雨森先生が指摘される伴奏のメロディラインや声部間のポリフォニックな動き方など、楽譜を見れば一目瞭然なのに、歌っていてそれが自分の耳に聞こえてこないのは何ともムナシイ気分になります(-_-;)合唱はやっぱり内声がいい!ソリストはいつもメロディラインを歌っているのだから、わざわざ合唱をやるのならソロではできないことをしないともったいないよね、といつも思うのですが、悲しいかなアルトの音域は声帯や筋肉の使い方が自分の本領ではないので、歌っていると欲求不満が高じて、途中で叫び出したくなります(笑)。痛し痒しですね。
それはともかく、本当に得難い素敵な時間でした。午前中のみ参加していた2つの高校の合唱部の皆さんも、よい勉強ができてよかったですね。この講習会ををセッティングし、全面的にお世話下さった地元の合唱団の皆様に心から感謝したいと思います。
高校生たちと一緒に参加して一つ違和感がありました。講師の先生が何か説明をなさって、「それではやってみましょう」とか「○○小節目からもう一度」とか仰るたびに、高校生たちは全員で「はい」と返事をするのです。以前、郡部の中学校の合唱部が音大の先生に指導を受けている様子を聴講した時も同様でした。最近の傾向なのでしょうか。何だか変だと思いませんか?何を言っても反応がない、というのも困りますが、こうたびたび一斉に「はい」と返事をされると、コンビニやファミレスの従業員さんのマニュアル通りの接客を連想してしまいます。私も日頃大学の授業で、「alles klar?(わかりましたか?)」と訊かれたら必ずjaかneinかjein(わかったかどうか自信がありません、という意味)と答えなさい、と毎度口うるさく言いますが、それは、無反応だと先に進んでいいのかどうか判断できないからであって、私「練習問題をやりましょう」、全員「はい」、私「教科書○○ページを開けて下さい」、全員「はい」、私「次の単元に進みます」、全員「はい」などと全体主義的反応をされたら相当怖いだろうと思います。皆様はどう思われますか。
4時に終わって一旦帰宅し、夜は中学校の大同窓会のオープニングコーラスの練習がありました。中年熟年男女20名ほどが集まり、中学校の卒業式の全員合唱曲だった「ハレルヤ」と、校内合唱コンクールの1,2年生の課題曲だった「モルダウ」と「グローリア」(モーツァルト)の3曲を、当時の音楽の先生のご指導で2時間ほど練習しました。合間に、先生がご持参のテープレコーダーで、コーラス部全盛期に放送のためNHK熊本のスタジオに招集されて録音した合唱を聴かせて下さいました。昭和54年5月の録音で、ちょうど私が中3の時です。当時の記憶がありありと蘇り、懐かしさでいっぱいになりました。この中学校でのコーラス経験がなければ歌の道に進むことはなかったでしょう。紆余曲折ありましたが、今、こうして歌を歌っていられることの幸せを噛み締めたひと時でした。
私は合唱が大好きですが、合唱でソプラノを歌うと(声の周波数の関係でしょうが)他の声部や伴奏があまり聞こえません。中学校の頃からずっとアルトだったので、これには未だに困惑します。今回の曲は現代曲ですが、わりと調性の明確なものが多かったので(といっても、うちの合唱団で歌うような機能和声オンリーの曲とは比較にならないほど複雑ですが)、アタマが痛くなるような不協和音に苦しむことはありませんでしたが、その代わり、300人もの大人数で歌っているせいもあるのか、ピアノの動きや他のパートとの絡みがぼんやりとしか聞こえないのです。雨森先生が指摘される伴奏のメロディラインや声部間のポリフォニックな動き方など、楽譜を見れば一目瞭然なのに、歌っていてそれが自分の耳に聞こえてこないのは何ともムナシイ気分になります(-_-;)合唱はやっぱり内声がいい!ソリストはいつもメロディラインを歌っているのだから、わざわざ合唱をやるのならソロではできないことをしないともったいないよね、といつも思うのですが、悲しいかなアルトの音域は声帯や筋肉の使い方が自分の本領ではないので、歌っていると欲求不満が高じて、途中で叫び出したくなります(笑)。痛し痒しですね。
それはともかく、本当に得難い素敵な時間でした。午前中のみ参加していた2つの高校の合唱部の皆さんも、よい勉強ができてよかったですね。この講習会ををセッティングし、全面的にお世話下さった地元の合唱団の皆様に心から感謝したいと思います。
高校生たちと一緒に参加して一つ違和感がありました。講師の先生が何か説明をなさって、「それではやってみましょう」とか「○○小節目からもう一度」とか仰るたびに、高校生たちは全員で「はい」と返事をするのです。以前、郡部の中学校の合唱部が音大の先生に指導を受けている様子を聴講した時も同様でした。最近の傾向なのでしょうか。何だか変だと思いませんか?何を言っても反応がない、というのも困りますが、こうたびたび一斉に「はい」と返事をされると、コンビニやファミレスの従業員さんのマニュアル通りの接客を連想してしまいます。私も日頃大学の授業で、「alles klar?(わかりましたか?)」と訊かれたら必ずjaかneinかjein(わかったかどうか自信がありません、という意味)と答えなさい、と毎度口うるさく言いますが、それは、無反応だと先に進んでいいのかどうか判断できないからであって、私「練習問題をやりましょう」、全員「はい」、私「教科書○○ページを開けて下さい」、全員「はい」、私「次の単元に進みます」、全員「はい」などと全体主義的反応をされたら相当怖いだろうと思います。皆様はどう思われますか。
4時に終わって一旦帰宅し、夜は中学校の大同窓会のオープニングコーラスの練習がありました。中年熟年男女20名ほどが集まり、中学校の卒業式の全員合唱曲だった「ハレルヤ」と、校内合唱コンクールの1,2年生の課題曲だった「モルダウ」と「グローリア」(モーツァルト)の3曲を、当時の音楽の先生のご指導で2時間ほど練習しました。合間に、先生がご持参のテープレコーダーで、コーラス部全盛期に放送のためNHK熊本のスタジオに招集されて録音した合唱を聴かせて下さいました。昭和54年5月の録音で、ちょうど私が中3の時です。当時の記憶がありありと蘇り、懐かしさでいっぱいになりました。この中学校でのコーラス経験がなければ歌の道に進むことはなかったでしょう。紆余曲折ありましたが、今、こうして歌を歌っていられることの幸せを噛み締めたひと時でした。