以前、ピアノを教えていた頃は出張レッスンが主でしたが、現在は、外部会場でのセミナーや合唱団の指導などは別として、原則としてレッスンは我が家で行っているので、出稽古はほんのわずかになりました。そのわずかな出稽古の一つが、ほぼ毎月1回のペースで通っている県外の小さな教会の聖歌隊のヴォイトレです。生徒さんは牧師夫妻と若い女性信者さん2名の合計4名。小さな教会ですが会堂は天井が高く、4人のレッスンにはスペースも十分です。ここのレッスンがとてもやりやすいのは、一つはこの空間的な余裕です。寝転んでのストレッチや壁を使うストレッチもゆったりとできるし、声が上に抜けた時の空間の響きがとても豊かで美しく、よい声のイメージがつかみやすいのが何よりの利点です。しかし、それにも増して素晴らしいのは、ここの生徒さんたちの心の態度とでも言いましょうか、言葉ではちょっと表現しきれない心映えです。何と言えばいいのでしょうね、まず、とにかく無心にこちらの言うことを受け止められます。私の教え方がまずくて、何度も何度も繰り返し同じことをさせてしまうような時でも少しも態度が変わりません。あくまでまっすぐに私について来ようとされます。それでいて悲壮感や貪欲さは微塵もなく、いつも明るく謙虚。欲がない、という言葉はお稽古ごとでは必ずしも良い意味には使われませんが、この方たちの欲のなさは世間一般の価値観をあっさりひっくり返ってしまうほど超俗的です。私はこの方たちから「無心」という言葉の実質を教えて頂いているような気がします。
今日のレッスンでは、寝転んで横隔膜を鍛えるストレッチと、壁を使って肩甲骨まわりをほぐすストレッチを入念にしました。そして発声とコンコーネ50番を一緒にやった後、一人ずつイタリア歌曲のレッスンをしました。女性は3人とも透明感のある素直な声で、ちょっとした指示でどんどん声が変わっていきます。とても素敵なイタリア歌曲になりました。黒一点の牧師先生もはったりのない声で、なかなかの美声です。以前この教会の聖歌隊のメンバーだった方が里帰りされてこの4人の声を聴き、上達ぶりに驚かれたとか。それもむべなるかなと思います。
今日もみのりあるレッスンができ、満ち足りた気持ちで帰途につきました。来月も楽しみです。
今日のレッスンでは、寝転んで横隔膜を鍛えるストレッチと、壁を使って肩甲骨まわりをほぐすストレッチを入念にしました。そして発声とコンコーネ50番を一緒にやった後、一人ずつイタリア歌曲のレッスンをしました。女性は3人とも透明感のある素直な声で、ちょっとした指示でどんどん声が変わっていきます。とても素敵なイタリア歌曲になりました。黒一点の牧師先生もはったりのない声で、なかなかの美声です。以前この教会の聖歌隊のメンバーだった方が里帰りされてこの4人の声を聴き、上達ぶりに驚かれたとか。それもむべなるかなと思います。
今日もみのりあるレッスンができ、満ち足りた気持ちで帰途につきました。来月も楽しみです。
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