福岡からU先生をお招きして、初めてのオイリュトミー講座を開催しました。
この講座を企画した理由は、自分が受講したいから(笑)。かねて知己のU先生は、お人柄も経歴もよく存じ上げています。とてもソフトな優しい方ですが、オイリュトミー発祥の地ドイツでも注目されている気鋭のオイリュトミストです。今日はうちの生徒さん方を中心に13人の方が受講して下さいました。
最初に受講者全員のお名前と受講動機を伺い、その後U先生が自己紹介を兼ねて、オイリュトミーや創案者シュタイナーのことをいろいろな角度からお話して下さいました。シュタイナーという人は、大きく括れば哲学者とか思想家と呼ばれますが、実践の人でもあり、教育、医療、農業、建築、経済、共同体のあり方にまで新しい息吹を吹き込んだ人です。今日の参加者は、オイリュトミーって何だろう?という方が殆どだったので、そのあたりからいろいろお話下さった後でいよいよ実習に入りました。
歩き方から始まって、シュタープ(細い銅製の棒)を使った動き、丸く輪になって身振りを伴いながら大きくなったり小さくなったりする動き、個々の母音や音程の性質とそれに対応した身振りなど、その動きがどんな意味を持っているのかを常に意識しながら動いていきます。動かしているのは身体ですが、動いているのは身体だけではない、ということがとても強く感じられます。東洋的に言えば「気」、シュタイナーの言うところのエーテル体とかアストラル体、わかりやすく言いかえれば生命力とでも言うべきでしょうか、そういうものが賦活されるようです。
私は気の動きが鈍いタイプなので、ある意味では疲れました。しかし、それは重だるい感じではなく、胸のあたりにエネルギーが集まってくる感じです。午前中のレッスンが終わった段階でかなりの変容を感じました。レッスンの時間を通じて、身体だけではない何かが常に動いていることはわかりましたし、その「何か」の動きと、他の人たちのそれが影響しあっているのも感じました。目には見えませんが、生命は見えるものと見えないものの総合体なのだ、ということをリアルに実感する時間でした。
ドイツではシュタイナー医療が国に認可されており、医師が患者の治療にオイリュトミーを処方することもあるとか。治癒オイリュトミーという分野も確立されています。私は以前、治癒オイリュトミーを受講したこともあるのですが、今回の芸術オイリュトミーも、私にはじゅうぶんに治癒的に作用しました。
帰宅後、いろいろな感情が未分化にもつれあいながら湧き起こってきました。激しい感情ではありません。水面下に隠れていた感情が浮かび上がってきて、静かにさざ波を立てている感じです。身体は柔らかくなっています。心も柔らかくなろうとしているのでしょうか。
しかし、1回だけではすべてがあまりにも謎めいたままです。継続的に学び、もっと変化を感じたいと思いました。次回は5月に来て頂く予定です。
この講座を企画した理由は、自分が受講したいから(笑)。かねて知己のU先生は、お人柄も経歴もよく存じ上げています。とてもソフトな優しい方ですが、オイリュトミー発祥の地ドイツでも注目されている気鋭のオイリュトミストです。今日はうちの生徒さん方を中心に13人の方が受講して下さいました。
最初に受講者全員のお名前と受講動機を伺い、その後U先生が自己紹介を兼ねて、オイリュトミーや創案者シュタイナーのことをいろいろな角度からお話して下さいました。シュタイナーという人は、大きく括れば哲学者とか思想家と呼ばれますが、実践の人でもあり、教育、医療、農業、建築、経済、共同体のあり方にまで新しい息吹を吹き込んだ人です。今日の参加者は、オイリュトミーって何だろう?という方が殆どだったので、そのあたりからいろいろお話下さった後でいよいよ実習に入りました。
歩き方から始まって、シュタープ(細い銅製の棒)を使った動き、丸く輪になって身振りを伴いながら大きくなったり小さくなったりする動き、個々の母音や音程の性質とそれに対応した身振りなど、その動きがどんな意味を持っているのかを常に意識しながら動いていきます。動かしているのは身体ですが、動いているのは身体だけではない、ということがとても強く感じられます。東洋的に言えば「気」、シュタイナーの言うところのエーテル体とかアストラル体、わかりやすく言いかえれば生命力とでも言うべきでしょうか、そういうものが賦活されるようです。
私は気の動きが鈍いタイプなので、ある意味では疲れました。しかし、それは重だるい感じではなく、胸のあたりにエネルギーが集まってくる感じです。午前中のレッスンが終わった段階でかなりの変容を感じました。レッスンの時間を通じて、身体だけではない何かが常に動いていることはわかりましたし、その「何か」の動きと、他の人たちのそれが影響しあっているのも感じました。目には見えませんが、生命は見えるものと見えないものの総合体なのだ、ということをリアルに実感する時間でした。
ドイツではシュタイナー医療が国に認可されており、医師が患者の治療にオイリュトミーを処方することもあるとか。治癒オイリュトミーという分野も確立されています。私は以前、治癒オイリュトミーを受講したこともあるのですが、今回の芸術オイリュトミーも、私にはじゅうぶんに治癒的に作用しました。
帰宅後、いろいろな感情が未分化にもつれあいながら湧き起こってきました。激しい感情ではありません。水面下に隠れていた感情が浮かび上がってきて、静かにさざ波を立てている感じです。身体は柔らかくなっています。心も柔らかくなろうとしているのでしょうか。
しかし、1回だけではすべてがあまりにも謎めいたままです。継続的に学び、もっと変化を感じたいと思いました。次回は5月に来て頂く予定です。