アレクサンダー・テクニーク講習会のご案内

2018年11月30日 | 日記
アレクサンダー・テクニークのS先生が12月に熊本においでになると連絡を受け、12月10日(月)10:00-12:00に熊本駅近くの老健施設のホールをお借りしてグループレッスンをお願いしました。
午後には八代でもレッスンをして下さることになりました。
この講習会、毎回とても好評です。身体が軽くなる、というのが皆さんの一致した感想。実際、受講された方たちの歌声がラクに軽やかに響くようになり、私もいつも驚きます。
百聞は一見に如かず。多くの方に体験して頂きたいと思います。ご参加希望の方はどうぞご一報ください。
取り急ぎのお知らせでした。

コンサート案内

2018年11月20日 | 日記
久々に県外でのコンサート出演です。
12月1日(土)午後1時半より、福岡市東区の香住ヶ丘キリスト福音教会で行われるチャリティコンサートに出演致します。主催はM先生率いるホープネットワーク。私はクリスマスの歌を数曲(ドイツ語と英語の歌です)と日本歌曲を歌わせていただきます。赤ちゃんからシニアまで多彩なメンバー構成(笑)のコーラスグループも出演されます。お近くの方、どうぞお気軽にお運び下さい。あ、入場無料です。
一部の方に、会場の教会を間違ってお知らせしていました。お詫びして訂正致します。チラシに記載の会場名と住所、アクセスをご確認下さい。たくさんの方のご来場をお待ちしています。

男声トリオ

2018年11月13日 | 日記
体重100㎏前後の巨漢が3人揃って燕尾服姿で現れると、舞台が小さく見えますね(爆)。
そのうちのお一人の母上と私が昔の音楽仲間だった関係で、声楽家のご子息Tさんともご縁ができ、折に触れて彼の出演するオペラを見せて頂いてきましたが、その彼も30代になり、今ではF歌劇団の若手ホープです。
先日、彼を含む3人の若手男声オペラ歌手によるコンサートが熊本で開催されました。Tさんはバス歌手、あとの2人はそれぞれテノールとバリトンで、3人でトリオを結成して全国各地を演奏して回っているとのこと。昔懐かしい唱歌や日本歌曲、映画音楽、カンツォーネ、オペラアリア、最近のヒット曲なども入った親しみやすいプログラムで、トリオありソロありトークあり、はたまた舞台から降りて客席を回りながら歌う演出ありの楽しいコンサートでした。
何より良かったのは、揃って美声の巨漢がフルヴォイスでハモっても声が喧嘩しないこと。それぞれが遠慮なく存在主張しながら、それでもうるさくないのです。このバランス感覚とコントロールも、きっと確かな発声技術の賜物なのでしょう。お見事!
進行役として、テノール歌手とバリトン歌手のお二人の師匠に当たる方(熟年テノール歌手、私はこの方と世代が重なっていて、音大在学中に学内でお見かけしていました)が登場、巧みな話術でコンサートをリードしつつ、ご自分でも数曲歌って下さいました。また、Tさんの高校時代の師匠のバス歌手も登場し、数曲披露して下さいました。5人がオールキャストで歌うラストの曲の時は、舞台が白と黒で覆われた感あり(笑)。見た目の華やぎは全然ありませんが(-_-;)、5人が声をそろえて高らかに歌い上げるその声は圧巻で、客席はブラボーの嵐とスタンディング・オベーションで興奮のるつぼと化しました。
個人的には、進行役のテノール歌手の円熟した声と表現が特に心に残りました。Tさんたち3人の若さ溢れる歌はもちろん文句なしに素晴らしいけれど、(失礼ながら)年齢的にはピークをとうに過ぎていながら少しも衰えていない声、というのもとても魅力的です。輝かしさと柔らかさと説得力を兼ね備えた歌声で、このように歳を重ねていけたら理想的だと思ったことでした。


懇親会の歌

2018年11月08日 | 日記
今日は熊本日独協会の今年度の例会でした。この協会はうちの合唱団の母体で、団員は全員協会メンバーなので、日独協会の催しでは必ず歌をご披露することになっています。
懇親会に先だって、今年まで4年間に亘って熊本の国際交流員だったドイツ人女性の活動報告がありました。着物姿で登場した彼女は、流暢な日本語で約1時間、スクリーンにたくさんの画像を映しながら、4年間の様々な出来事や思い出を語ってくれました。その後の懇親会では、冒頭で「Ein Prosit」というドイツの乾杯の歌を合唱団が先唱し、全員で歌ってから乾杯。その後は、歓談の合間に新入会員さんやゲストの自己紹介、ベルリンマラソンに出場した会員さんの報告、合気道の先生のドイツ交流のお話や合気道のデモンストレーション、お楽しみ抽選会等々、興味深いスピーチや楽しいアトラクションが続きました。我ら合唱団はその途中で「野ばら」と「ローレライ」をドイツ語と日本語で歌わせて頂き、また、全部で5つのテーブルに分散して座った合唱団メンバーがサクラになって、参加者全員で歌う時間も作りました。こういう時に大人数が一つになれる最適のツールが「輪唱」です。うちの団の練習の最初にいつも歌う「wir danken(感謝の歌)」と、誰でも知っている「蛙の歌」を、歌詞カードを見て頂きながら輪唱しました。ぐっと親密さが増したところで、「もみじ」と「ふるさと」をドイツ語と日本語で。最後を「忘れがたき熊本」という歌詞で締め括り、大いに盛り上がったところでお開きです。すかさず合唱団員が出口に並んで「Liebchen, ade(さよならの歌)」で皆様をお見送り。
終わった後、事務局実行委員の皆様が「よかったですね~~、歌があるとすごく雰囲気が良くなりますね。いつも本当に有難うございます!」と嬉しそうに言って下さいました。会の盛り上がりに多少なりとも貢献できて、私たちも嬉しかったです。皆さんとっても良い表情で帰って行かれました。相席だった初参加の女性も「楽しかったです」と喜んで下さいました。この方、初対面ですが、お互い「どこかでお見かけした方だな」と思っていたところ、その隣席にいたドイツ人の同僚の先生が「熊大で会っているんじゃないですか」と。彼女も熊大の先生で、同じキャンパスの別棟にいらっしゃるのでした。狭い世界です(笑)。

歓迎の歌

2018年11月05日 | 日記
ドイツの競泳選手たちが熊本で合宿をしているので、ドイツの歌で歓待しよう、ということになったらしく(?)、我らが合唱団に演奏のオファーが来ました。そこで昨日、皆で競泳の練習会場のアクアドームに出向き、昼食休憩から戻ってきた選手たちをエントランスで迎え、そこでそのままドイツの歌を聴いて頂く、という運びと相成りました。選手の皆さんは午後2時45分にアクアドームに戻ってくるので、午後3時からの子ども水泳教室までの10分間で歌って下さい、とのこと。2時には合唱団のメンバーは全員到着し、キーボードを運び込んでセッティングし、エントランスホールに並んで選手たちの到着を待ちました。
エントランスには、3時からの水泳教室の参加者でしょうか、一般の方たちが何人か、外に目をやりながら待機しています。到着した選手たちの背の高さに圧倒されて、そばにいた小学生ぐらいの男の子に「大きいね~~!」と思わず声をかけると、その子のお母さんとおぼしき女性が「あの~、吉田先生ですよね。私、中学校の頃、先生に音楽の授業を受けました」と言うではありませんか。名乗って下さったお名前は確かに憶えていましたが、目の前の彼女には中学生の頃の面影は薄く、思わず「大きくなったね~」と嘆声を上げてしまいました。でも、声をかけてもらえて嬉しかったです。
さて、7名の選手たちが所定の椅子に腰かけると、団長がドイツ語で一言ご挨拶を述べ、それから歌をご披露しました。1曲目は、競泳選手たちに敬意を表して「蛙の歌」(笑)。これ、ドイツ民謡なのです。次にやはりドイツ民謡の「かすみか雲か」と「この山光る」をドイツ語と日本語訳で歌い、最後に日本の歌「もみじ」、「赤とんぼ」、「ふるさと」をドイツ語訳と日本語で歌っておしまい。10分間のオアシスタイム終了です。
選手たちの様子から推して、私たちの歌はおそらくドイツ語には聞こえなかったのだろうと思われます。ドイツ民謡の3曲も知らなかったかもしれません。日本の若者だって、古い日本の唱歌なんかほとんど知りませんものね。これで本当に歓迎の意が伝わったのか心許ないですが、こんなわずかな時間の触れ合いでも、彼らの思い出に残ってくれたら嬉しいです。
日本人が自分たちの国の歌を原語で歌っている姿は、彼らの目にどのように映ったのでしょう。ちょうどこの日は地元新聞社主催の学生音楽コンクールの予選日で、うちにレッスンに来ている3人の高校生が独唱部門に挑みましたが、課題曲はイタリア歌曲でした(ドイツ歌曲や日本歌曲の選択肢もあるのですが、毎年ほぼ全員がイタリア歌曲を歌います)。日本の中高生にとって、イタリア語の歌の歌詞はほとんど呪文のようなものです。これもまた、イタリア人の目にはどう映るのでしょう。音楽は万国共通と言いますが、器楽と違って、歌には言葉がついています。歌と言葉の関係は私たちにとって常に大きなテーマです。