うちにレッスンに来ている高校生たちの学校のコーラス部からヴォイストレーニングのオファーを頂き、昨日初めて行ってきました。本来はグリークラブと女声コーラスに分かれているのですが、今、男女合わせて14名の部員だそうで、特にグリークラブは4人なので、単独では演奏が難しいでしょうね。5年ほど前、発声セミナーにグリークラブの1年生が参加してくれたことがあり、「僕、部長なんです」というので「1年生で部長さんなの?」と訊くと、何と部員は彼1人とのこと。その頃よりは増えています(笑)。
さて、昨日は欠席者もあり参加者は一桁でしたが、中学生の頃うちにレッスンに来ていた生徒さんや、前回の発声セミナーに参加してくれた生徒さんたちもいて、リラックスした中にも集中して取り組んでくれました。顧問の先生も参加して下さいました。普段のセミナーと同じように、呼吸、発声、共鳴に分けてレクチャーとエクササイズをしましたが、実際やってみると、あごの硬さと下半身の筋力が2大ウィークポイントでしたね。顎関節がハンパなくがちがちになっている人もいました。よほど奥歯を噛み締めて生活しているのでしょうか(笑)。下あごで腹筋や横隔膜の代償をしているので、下あごの力を抜くと下半身がふらふらになってしまう人もいました。
それでも、呼気を垂直に強く飛ばすことと、口の奥を開けることを徹底しているうちに、だんだんと体が使えるようになってきました。「低音域が掘り下げた声になってしまうんですが」という男子生徒には、口を開けたままハミングをして舌背が軟口蓋にくっついている状態を作り、その舌の位置をなるべくそのままにして(つまり、舌背をほとんど下げないで)アーと声を出してもらうと、息が下に落ちず、密度の高い声が出るようになってきましたが、これも相当体を使わないといけないようです。
思えば私も高校生の頃は下あごが硬く、下半身が弱く、声が胸に落ちていました。しかもその自覚が全くありませんでした。歌が大好きなのに、歌うと苦しい。このアンビヴァレンスを耐え忍びながら、声楽発声に対する認識も知識もなく、どうしたらいいかわからないまま歌い続ける毎日でした。一緒に声楽の勉強をしていた友人たちが何人も声帯ポリープの手術を受けました。まだ高校生なのに!
若い時に合理的な声の出し方を学び、身に付ければ、それは一生の財産になります。この高校には今後もお邪魔することになりそうです。彼らが歌を友として心豊かな人生を送るためのお手伝いが少しでもできれば、これにまさる喜びはありません。
さて、昨日は欠席者もあり参加者は一桁でしたが、中学生の頃うちにレッスンに来ていた生徒さんや、前回の発声セミナーに参加してくれた生徒さんたちもいて、リラックスした中にも集中して取り組んでくれました。顧問の先生も参加して下さいました。普段のセミナーと同じように、呼吸、発声、共鳴に分けてレクチャーとエクササイズをしましたが、実際やってみると、あごの硬さと下半身の筋力が2大ウィークポイントでしたね。顎関節がハンパなくがちがちになっている人もいました。よほど奥歯を噛み締めて生活しているのでしょうか(笑)。下あごで腹筋や横隔膜の代償をしているので、下あごの力を抜くと下半身がふらふらになってしまう人もいました。
それでも、呼気を垂直に強く飛ばすことと、口の奥を開けることを徹底しているうちに、だんだんと体が使えるようになってきました。「低音域が掘り下げた声になってしまうんですが」という男子生徒には、口を開けたままハミングをして舌背が軟口蓋にくっついている状態を作り、その舌の位置をなるべくそのままにして(つまり、舌背をほとんど下げないで)アーと声を出してもらうと、息が下に落ちず、密度の高い声が出るようになってきましたが、これも相当体を使わないといけないようです。
思えば私も高校生の頃は下あごが硬く、下半身が弱く、声が胸に落ちていました。しかもその自覚が全くありませんでした。歌が大好きなのに、歌うと苦しい。このアンビヴァレンスを耐え忍びながら、声楽発声に対する認識も知識もなく、どうしたらいいかわからないまま歌い続ける毎日でした。一緒に声楽の勉強をしていた友人たちが何人も声帯ポリープの手術を受けました。まだ高校生なのに!
若い時に合理的な声の出し方を学び、身に付ければ、それは一生の財産になります。この高校には今後もお邪魔することになりそうです。彼らが歌を友として心豊かな人生を送るためのお手伝いが少しでもできれば、これにまさる喜びはありません。