第1回ヴォーカル・コンサート終了

2021年02月25日 | 日記
昨日(正確には一昨日)、例年の「クリスマス・コンサート」をリニューアルした「ヴォーカル・コンサート」を開催しました。カリオペくまもとの生徒さん方による発表会です。クリスマスにこだわって12月の開催を32回も重ねたのですが、12月は皆いろいろと忙しい時期であることに加え、毎年天皇誕生日に開催していたものが、改元で天皇誕生日が2月に変わることもきっかけとなり、一昨年の12月に「次回は2月に移します」と皆様にお伝えし、今回、トータルでは33回目ですが、新装オープンの意味で「第1回ヴォーカル・コンサート」として開催しました。
前回の時点では、当然ですがコロナ禍など予想もしていませんでした。今思えば、2月にしたのも天の配剤だったかと思います。とはいえ、年明け前後から「本当に開催できるだろうか」と不安も抱えながらの準備でした。まずコロナの状況が先行き不透明過ぎて、感染リスクの高い「発声を伴うイヴェント」が開催可能かどうかという問題があり、加えて何人の生徒さんが出演できるのか、という問題がありました。コロナが拡大し始めて以降、私の自宅に通ってこられる生徒さんの数は片手で数えられるほどまで減っています。結局、例年の3分の2ほどの人数になりました。直前に怪我やご不幸、仕事の都合などで出演できなくなった方もあり、ご用が重なり、リハーサルには参加されたものの本番には結局間に合わなかった方もあり、やはりこういうイヴェントは最後までいろいろとハプニングが起こります。司会者も、毎年やって下さっている方が体調不良で、代打の方をお願いしました。
さて当日。好天で幸いでした。出演辞退された生徒さん方にもお手伝いを頂き、また、ご要望により初のライヴ配信も行いながら(その方面の専門家が合唱に参加して下さることになっていて、大助かりでした)、ご出演の皆様のひたむきな演奏に浸った、幸せな一日でした。私は毎年、クリスマス会のたびに「この日が一年で一番幸せな日」と思っていましたが、今年は一層その感を強くしました。今の状況の中で出演して歌って下さること自体、本当に有難いことです。一方、出演の叶わなかった生徒さん方も、この会にそれぞれお気持ちを運んでくださいました。そのお心が嬉しく、感謝でした。
オープニングはメンデルスゾーンの「おお、ひばり」の合唱(ア・カペラ)でした。例年だと発声セミナーで練習して本番となるところ、昨年は秋の発声セミナーができなかったので、練習は当日のみ。それでも立派に素晴らしい歌声を聴かせて下さいました。さすがです。そして中学生から80代までの方が日本歌曲やイタリア歌曲、ドイツ歌曲、オペラアリアなどをご披露下さいました。今年特に印象的だったのは、ヴォーカルアンサンブルの非常に純度の高い演奏です。客演のIさんも「あのアンサンブルには胸を打たれた」と言っていました。そして、例年一風変わったことをやるNさん(昨年は太鼓の演奏でした)が、今年はクラリネット、ウィンドシンセ、ピアノとユニットを組んでの演奏をご披露下さいました。客演のIさんは、間近に控えたリサイタルのプログラムの中から日本歌曲を2曲歌って下さり、最後に私が、早春にちなんでヨハン・シュトラウスⅡのワルツ「春の声」を歌って終演となりました。
無事に発表会を終えられたのも、この日に賭けて一生懸命研鑽してこられた生徒さん方をはじめ、伴奏者の皆様、賛助出演や客演の方々、裏を手伝って下さった方々、快く代打を引き受けて下さった司会者の方、そして細かいところにまで気を配って下さった会館スタッフの方々のご協力の賜物です。今年は「一年で一番幸せな日」の感慨もひとしおでした。

パソコンその後

2021年02月05日 | 日記
この大事な試験期間中にパソコンが壊れてしまい、どうなることかと思いましたが、助っ人後輩君のご尽力によりなんとか修復され、昨夜無事に我が家に戻ってきました。再設定や代替機からのデータ移行に数時間も後輩君を煩わせ、恐縮千万、三拝九拝、感謝感激。持つべきは良き友、良き後輩です。
そして今日が試験の最終日。ただでさえ理性を失いかけるほど忙しいのにパソコントラブルまで抱え込み、無事試験に漕ぎ着けることが、ここしばらくの最重量課題でしたが、お陰様で何とかこのミッションを果たすことができました。
さて、まだ評定や再試験などの残務があるものの、一応今年度の大学の業務には区切りがつきましたので、これからは2月23日の発表会に向かってまっしぐらです。31回に及ぶ恒例のクリスマスコンサートは一昨年で終わり、今回から新たにパッケージをヴォーカルコンサートに改めました。コロナ禍で出演者が若干少なめで、且つコロナ対策で無観客コンサートですが、 発表会は向上、前進のための大切なステップ。いつものように実り多い良い会になるよう、精一杯準備したいと思います。今年は私は、季節に相応しく「春の声」を歌うことにしました。この曲は小学校の頃、掃除の音楽でして(笑)、イントロを聴くたびに「皆さん、掃除の時間です。遊びをやめてすぐ掃除の準備にとりかかりましょう」という校内放送が脳内再生されて、つい笑ってしまいます。すっごくパワーのいる曲なので、悲痛な雄叫びにならないよう、これから体力増強に務めます。ご出演の皆様、ガンバりましょうね!