「熊本は4月から12月まで夏なんです」と、さる高名な文筆家が仰ったのを聞いて思わず納得してしまったことがありましたが(笑)、今年の4月は前半が妙にお天気が悪くて寒かったのに、ここへきて一気に夏日です。参りますね。尤も、東北では真夏日もあったようで、九州より東北の方が暑いなんて本当におかしいですよね。
それはともかく、怒涛のような1ヶ月があっという間に過ぎました。今年度は大学の授業にかなり気合が入っています。何しろ週7コマもありますし、特に1年生は4月が勝負ですからね。幸い今年の受け持ちクラスの学生さんたちは皆なかなか熱心で、雰囲気も悪くありません。どのクラスにも一人ぐらいムードメーカーのお祭り男がいるので(笑)助かっています。
毎年1年生の導入には「かえるの歌」の輪唱を使います。これでドイツ語にぐっと親しみを持ってくれます。その後は毎時間「今月の歌」を歌います。5月はモーツァルトの「春への憧れ」ですが、連休があるので前倒しして、今週からこの歌に入りました。最初のクラスで、シュヴァルツコップフのCDをかけて「この歌知ってる人いる?」と訊くと、「高校の時ドイツ語で歌いました」という女子学生が一人いました。嬉しくなって私も張り切って歌ってきかせ、皆で発音練習と歌の練習をしたら、授業後に一人の男子学生が私のところへ来て「先生、歌マジうまいっすね。音楽部かなんかだったんですか?」と訊くので、「憚りながら私、音楽大学の声楽科を出ているのよ」と言ったら「ひえ~、まじっすか!?」と、のけぞって驚いています(笑)。そのリアクションが面白くて、次のクラスでその会話を再現してみせたら、今度は全員が「ええ~っ!?」と声を挙げるので、その反応に今度はこっちが驚きました。例年だと「へえ~」ぐらいの感じで、これほど大げさな反応は初めてです。その初々しさが新鮮で、心楽しく控室に戻ったことでした(笑)。
大学では気持ちが張っているのであまり感じませんが、このところずっと体調が不安定で、頭の回転も少々(いや、大いに)鈍くなっているようです。今日も教室を間違えて、資料やCDプレーヤーなど荷物の小山を抱えて汗だくになりながら控室と教室を小走りに行ったり来たりしたせいか、夕方から左手の手首と肘が妙にジンジンします。どうやら軽い腱鞘炎のようです。今日はM先生が東京から来られて、リサイタルの伴奏合わせとメサイアの合唱の練習があったのですが、伴奏合わせの時間はマッサージの時間になりました(笑)。数日前にM先生からお電話を頂いた時、声に疲労がにじみ出ていたらしく(笑)、今日は会うなり「腰が痛いんでしょう、ここに仰向けに寝てごらん」と言われ、足と腰、腕と背中のマッサージをして下さいました。M先生のマッサージの腕前は天下一品です(鍼師のお兄様から「鍼師になれ」と言われるそうです)。だいぶほぐれて声も出やすくなりました。M先生曰く、練習というものはただ歌うばかりが能ではない、その時々の自分のコンディションを見極め、整え、歌える体を作ることが先決だ、と。本当にそう思います。練習しても思うような声が出ない時は、そのままでは歌える状態ではない、ということなので、声を出す以前のフィジカルケアの方が大事ですね。特に背面と足。肩甲骨の間が凝っていると体が拡がらないので、声帯も引っ張れず、呼気の量も勢いも落ちます。二重唱の相方Iさんのレッスンを見ていて、背中の凝りをほぐすことの大事さを再認識しました。詳しくはまた後日。
それはともかく、怒涛のような1ヶ月があっという間に過ぎました。今年度は大学の授業にかなり気合が入っています。何しろ週7コマもありますし、特に1年生は4月が勝負ですからね。幸い今年の受け持ちクラスの学生さんたちは皆なかなか熱心で、雰囲気も悪くありません。どのクラスにも一人ぐらいムードメーカーのお祭り男がいるので(笑)助かっています。
毎年1年生の導入には「かえるの歌」の輪唱を使います。これでドイツ語にぐっと親しみを持ってくれます。その後は毎時間「今月の歌」を歌います。5月はモーツァルトの「春への憧れ」ですが、連休があるので前倒しして、今週からこの歌に入りました。最初のクラスで、シュヴァルツコップフのCDをかけて「この歌知ってる人いる?」と訊くと、「高校の時ドイツ語で歌いました」という女子学生が一人いました。嬉しくなって私も張り切って歌ってきかせ、皆で発音練習と歌の練習をしたら、授業後に一人の男子学生が私のところへ来て「先生、歌マジうまいっすね。音楽部かなんかだったんですか?」と訊くので、「憚りながら私、音楽大学の声楽科を出ているのよ」と言ったら「ひえ~、まじっすか!?」と、のけぞって驚いています(笑)。そのリアクションが面白くて、次のクラスでその会話を再現してみせたら、今度は全員が「ええ~っ!?」と声を挙げるので、その反応に今度はこっちが驚きました。例年だと「へえ~」ぐらいの感じで、これほど大げさな反応は初めてです。その初々しさが新鮮で、心楽しく控室に戻ったことでした(笑)。
大学では気持ちが張っているのであまり感じませんが、このところずっと体調が不安定で、頭の回転も少々(いや、大いに)鈍くなっているようです。今日も教室を間違えて、資料やCDプレーヤーなど荷物の小山を抱えて汗だくになりながら控室と教室を小走りに行ったり来たりしたせいか、夕方から左手の手首と肘が妙にジンジンします。どうやら軽い腱鞘炎のようです。今日はM先生が東京から来られて、リサイタルの伴奏合わせとメサイアの合唱の練習があったのですが、伴奏合わせの時間はマッサージの時間になりました(笑)。数日前にM先生からお電話を頂いた時、声に疲労がにじみ出ていたらしく(笑)、今日は会うなり「腰が痛いんでしょう、ここに仰向けに寝てごらん」と言われ、足と腰、腕と背中のマッサージをして下さいました。M先生のマッサージの腕前は天下一品です(鍼師のお兄様から「鍼師になれ」と言われるそうです)。だいぶほぐれて声も出やすくなりました。M先生曰く、練習というものはただ歌うばかりが能ではない、その時々の自分のコンディションを見極め、整え、歌える体を作ることが先決だ、と。本当にそう思います。練習しても思うような声が出ない時は、そのままでは歌える状態ではない、ということなので、声を出す以前のフィジカルケアの方が大事ですね。特に背面と足。肩甲骨の間が凝っていると体が拡がらないので、声帯も引っ張れず、呼気の量も勢いも落ちます。二重唱の相方Iさんのレッスンを見ていて、背中の凝りをほぐすことの大事さを再認識しました。詳しくはまた後日。