うちの窓からくっきり見えるはずの山の姿がトンと見えなくなって数ヶ月。マスク無しでは外出もままならないほど喉へのダメージが大きかった高濃度のpm2.5でしたが、このところ、山の稜線がうっすらと見える日が多くなり、マスクをするのを忘れている日も増えました。そして今朝、昨日の午後の激しいにわか雨で空気が洗われたのか、本当に久しぶりに黒々とした山肌がはっきり見えて感動!pm2.5が取り沙汰されるまではそこにある山が見えるのは当たり前だと思っていましたが、何事も当たり前ではないのですね。「当たり前ではない」という認識は感動の源なのだと実感しました。
さて、ホールレッスン以来のここ数日を振り返ってみたいと思います。先日の日曜日は完全オフの日で、疲れが出て一日中ゴロゴロと横になって過ごしましたが、月曜日からはいつもの通り忙しい毎日でした。レッスンの生徒さんたちはどなたも皆順調に上達していかれています。そろそろクリスマス会の曲を何にしようか、という話題も出はじめました。皆さんが上手になっていかれるのは私にとって何よりの元気の素です。大学では月曜日が2年生の「星の王子様」のクラスの試験日で、前期だけのクラスなのでこれを以てこのクラスは終了。答案の感想欄に「『星の王子様』をドイツ語で読むという経験がとても新鮮で楽しかった」と書かれているものが多く、このテキストを取り上げてよかったと思いました。火曜日は1年生のクラスの口述試験。一人あたり3分ほどで、簡単な質疑応答、ドイツ語の早口言葉、短文の読み上げ、単語の読み上げ、「今月の歌」から任意の1曲を覚えて歌う、という内容です。みんな相当に緊張しながらも成績は上々。明日もまた1年生2クラスの口述試験です。
そういえば、先週の出来事ですが、夏休み中の課題として「私にドイツ語で暑中見舞いのメールを下さい」と言ったところ、一人の学生さんに「暑中見舞いって何ですか?」と訊かれました。え!?暑中見舞いを知らないの?・・・何と約半数の学生さんが「知らない」と。「年賀状は知ってる?」と訊くと、ああ、あけおめですね、という返事(笑)。夏は暑中見舞い、お正月は年賀状というのはセットなの、お中元とお歳暮みないなものよ(笑)と説明しましたが、どうもお中元お歳暮というたとえもピンと来ない様子。嗚呼!またしてもジェネレーションギャップにノックアウトです。
そのショックを発散しようとひまをみては断捨離に励み、後生大事にとってあった書類やノートなどの紙類を思い切って処分しました。せっせと紙袋に詰め込んでみると10袋を優に超える量になりました。それをカートに載せてごみステーションへ運んだら、腰痛を発症してしまいました(-_-;)。左腰に間歇的に痛みが襲ってきます。昨日の夕方はM先生のピアノのレッスンでしたが、腰が悪いと指もスムーズに動かないらしく、一緒運命練習したバッハがメロメロです。M先生が「左手が弱いね。左手だけの練習を右手の3倍してごらん」と仰いました。私はもともと左手が弱いのですが、腰のせいも多分にありそうです。それでも、ブラームスは「いいじゃない!そのうち「一度は弾いてみたかったコンサート」というのを熊本でもやるから、その時これ弾いたらいいわ。暗譜しといてね」と言われました。万歳!もう1曲、ショパンの即興曲もみて頂きました。これが全然弾けないんです、と言うと、私の弾き方を見事に再現して見せて下さり、練習の仕方を教えて下さいました。それをやってみると、あらま、魔法にかかったように軽く弾けるではありませんか。思わず「嬉しい!」と叫んでしまいました。レッスンっていうのは上手になるために受けるものでしょ、と仰るので、もちろんそうですけど、私は今まで練習すればするほど下手になっていたんです、と言うと、それは辛かったわねえ、と。私でも上手になれるかも、と思うと生きる希望が湧いてきます、と言いましたが、これは決して大げさではありません。M先生のお蔭で、「音痴のままでは死ねない」と言ってうちの門を叩かれ、レッスンの後で「ああ、世界の景色が違って見えます!」と言われる生徒さんたちの気持ちがよくわかるようになりました。
ピアノのレッスンの後、音楽科の先生方との懇親会に出席。1年に1度の楽しい宴席で、旧交を温めつつ、新しく赴任された先生方ともお近づきになりました。
今日で7月も終わりです。酷暑の8月を迎えますが、皆様もどうぞお体にお気をつけてお過ごし下さい。
さて、ホールレッスン以来のここ数日を振り返ってみたいと思います。先日の日曜日は完全オフの日で、疲れが出て一日中ゴロゴロと横になって過ごしましたが、月曜日からはいつもの通り忙しい毎日でした。レッスンの生徒さんたちはどなたも皆順調に上達していかれています。そろそろクリスマス会の曲を何にしようか、という話題も出はじめました。皆さんが上手になっていかれるのは私にとって何よりの元気の素です。大学では月曜日が2年生の「星の王子様」のクラスの試験日で、前期だけのクラスなのでこれを以てこのクラスは終了。答案の感想欄に「『星の王子様』をドイツ語で読むという経験がとても新鮮で楽しかった」と書かれているものが多く、このテキストを取り上げてよかったと思いました。火曜日は1年生のクラスの口述試験。一人あたり3分ほどで、簡単な質疑応答、ドイツ語の早口言葉、短文の読み上げ、単語の読み上げ、「今月の歌」から任意の1曲を覚えて歌う、という内容です。みんな相当に緊張しながらも成績は上々。明日もまた1年生2クラスの口述試験です。
そういえば、先週の出来事ですが、夏休み中の課題として「私にドイツ語で暑中見舞いのメールを下さい」と言ったところ、一人の学生さんに「暑中見舞いって何ですか?」と訊かれました。え!?暑中見舞いを知らないの?・・・何と約半数の学生さんが「知らない」と。「年賀状は知ってる?」と訊くと、ああ、あけおめですね、という返事(笑)。夏は暑中見舞い、お正月は年賀状というのはセットなの、お中元とお歳暮みないなものよ(笑)と説明しましたが、どうもお中元お歳暮というたとえもピンと来ない様子。嗚呼!またしてもジェネレーションギャップにノックアウトです。
そのショックを発散しようとひまをみては断捨離に励み、後生大事にとってあった書類やノートなどの紙類を思い切って処分しました。せっせと紙袋に詰め込んでみると10袋を優に超える量になりました。それをカートに載せてごみステーションへ運んだら、腰痛を発症してしまいました(-_-;)。左腰に間歇的に痛みが襲ってきます。昨日の夕方はM先生のピアノのレッスンでしたが、腰が悪いと指もスムーズに動かないらしく、一緒運命練習したバッハがメロメロです。M先生が「左手が弱いね。左手だけの練習を右手の3倍してごらん」と仰いました。私はもともと左手が弱いのですが、腰のせいも多分にありそうです。それでも、ブラームスは「いいじゃない!そのうち「一度は弾いてみたかったコンサート」というのを熊本でもやるから、その時これ弾いたらいいわ。暗譜しといてね」と言われました。万歳!もう1曲、ショパンの即興曲もみて頂きました。これが全然弾けないんです、と言うと、私の弾き方を見事に再現して見せて下さり、練習の仕方を教えて下さいました。それをやってみると、あらま、魔法にかかったように軽く弾けるではありませんか。思わず「嬉しい!」と叫んでしまいました。レッスンっていうのは上手になるために受けるものでしょ、と仰るので、もちろんそうですけど、私は今まで練習すればするほど下手になっていたんです、と言うと、それは辛かったわねえ、と。私でも上手になれるかも、と思うと生きる希望が湧いてきます、と言いましたが、これは決して大げさではありません。M先生のお蔭で、「音痴のままでは死ねない」と言ってうちの門を叩かれ、レッスンの後で「ああ、世界の景色が違って見えます!」と言われる生徒さんたちの気持ちがよくわかるようになりました。
ピアノのレッスンの後、音楽科の先生方との懇親会に出席。1年に1度の楽しい宴席で、旧交を温めつつ、新しく赴任された先生方ともお近づきになりました。
今日で7月も終わりです。酷暑の8月を迎えますが、皆様もどうぞお体にお気をつけてお過ごし下さい。