一昨日から昨日にかけて、小国の木魂館で合唱の合宿をしました。講師はM先生です。1日目の参加者は女性6名、2日目は男性2名と女性1名が合流して、「メサイア」の中から「For unto us a child is born」、「Glory to God」、「His yoke is easy」、「Hallelujah」の4曲を練習しました。
M先生の合唱のレッスンでは、最初にメンバーの一人一人に「子どもの頃歌った歌」を訊ね、即興的に伴奏を弾いて下さることがよくあります。世代差があるので出てくる歌は様々で、それを皆で一緒に歌うのです。私など、ふと思い浮かぶ歌は讃美歌が多いのですが、ミッションスクール出身の方やクリスチャンの方はご存じで、一緒に歌っているうちに皆さん何となく覚えて下さいます。今回はロケーションに誘われたのでしょうか、「おお牧場は緑」、「小さな木の実」、「里の秋」、「ふるさと」、「赤とんぼ」、「故郷の廃家」、「冬景色」、「365歩のマーチ」、「船頭小唄」、「夕焼け小焼け」、「赤とんぼ」、「旅愁」、「踊ろう楽しいポーレチケ」、「埴生の宿」などが飛び出しました。
こうして懐かしい歌を歌っているうちに、実は私たち誰もが膨大な歌のレパートリーを持っているのだと気づかされます。歌うことが人間にとっていかに自然な営みであるかも。自然にモチベーションが高まったところで、入念にストレッチをしていきます。足の指や膝の裏から舌のストレッチまで、つまり足先から頭部へという流れです。そして曲の音とりに入ります。1曲目の「For unto us a child is born」はキリストの降誕を喜ぶ歌ですが、M先生は一人一人に「今までで一番嬉しかったことは何ですか?」と訊かれ、「子どもの誕生」、「大学合格」、「就職した時のお祝い会」などと皆が答え終わると、「それらの喜びの何倍も大きい喜びなんだ、とイメージして下さい」とおっしゃいました。誰もが持つ世俗の喜びの経験を手掛かりにして宗教的な喜びのイメージを誘導されると、この16分音符の羅列は喜びに震える心を表しているんだと実感的に納得できます。
合唱指導にあたっては発声だけでなくイメージ喚起、音とり、ハーモニーやリズム、ポリフォニックな動きの確認など、やらなければならないことがたくさんあり、発声はヴォイストレーナー、音とりはパート練習、音楽づくりは指揮者が担当するという分業制が大勢だと思いますが、M先生は全体を俯瞰しながらすべての要素を網羅的に指導されるので、とても充実感があります。音とりも、一通り通した後で一人一人に「どこか確認しておきたい箇所はありますか?」と尋ねて下さり、各自の申告に従って部分練習をして下さるのですが、皆違ったところにウィークポイントを持っているので、こういう練習は効率的だと思います。
今回は個人レッスンも受けたいという方たちのためにも時間を作って下さいました。発声や指揮法のレッスンを受けて、皆さん「とても勉強になりました」とおっしゃっていました。
大自然の中で十分に時間をかけて思う存分合唱の練習ができるなんて、何という贅沢でしょう。思い切り心の洗濯をした気分で帰途に付きました。12月26日のクリスマスコンサート、どんなふうになるのかわかりませんが(笑)、少し楽しみになってきました。今回の合宿に参加できなかった方たちのために10月2日の夜にも練習が組まれました。今回の参加者も、都合のつく方は来られます。読者の皆様の中に参加ご希望の方がいらっしゃいましたら、ご一緒に歌いましょう。
M先生の合唱のレッスンでは、最初にメンバーの一人一人に「子どもの頃歌った歌」を訊ね、即興的に伴奏を弾いて下さることがよくあります。世代差があるので出てくる歌は様々で、それを皆で一緒に歌うのです。私など、ふと思い浮かぶ歌は讃美歌が多いのですが、ミッションスクール出身の方やクリスチャンの方はご存じで、一緒に歌っているうちに皆さん何となく覚えて下さいます。今回はロケーションに誘われたのでしょうか、「おお牧場は緑」、「小さな木の実」、「里の秋」、「ふるさと」、「赤とんぼ」、「故郷の廃家」、「冬景色」、「365歩のマーチ」、「船頭小唄」、「夕焼け小焼け」、「赤とんぼ」、「旅愁」、「踊ろう楽しいポーレチケ」、「埴生の宿」などが飛び出しました。
こうして懐かしい歌を歌っているうちに、実は私たち誰もが膨大な歌のレパートリーを持っているのだと気づかされます。歌うことが人間にとっていかに自然な営みであるかも。自然にモチベーションが高まったところで、入念にストレッチをしていきます。足の指や膝の裏から舌のストレッチまで、つまり足先から頭部へという流れです。そして曲の音とりに入ります。1曲目の「For unto us a child is born」はキリストの降誕を喜ぶ歌ですが、M先生は一人一人に「今までで一番嬉しかったことは何ですか?」と訊かれ、「子どもの誕生」、「大学合格」、「就職した時のお祝い会」などと皆が答え終わると、「それらの喜びの何倍も大きい喜びなんだ、とイメージして下さい」とおっしゃいました。誰もが持つ世俗の喜びの経験を手掛かりにして宗教的な喜びのイメージを誘導されると、この16分音符の羅列は喜びに震える心を表しているんだと実感的に納得できます。
合唱指導にあたっては発声だけでなくイメージ喚起、音とり、ハーモニーやリズム、ポリフォニックな動きの確認など、やらなければならないことがたくさんあり、発声はヴォイストレーナー、音とりはパート練習、音楽づくりは指揮者が担当するという分業制が大勢だと思いますが、M先生は全体を俯瞰しながらすべての要素を網羅的に指導されるので、とても充実感があります。音とりも、一通り通した後で一人一人に「どこか確認しておきたい箇所はありますか?」と尋ねて下さり、各自の申告に従って部分練習をして下さるのですが、皆違ったところにウィークポイントを持っているので、こういう練習は効率的だと思います。
今回は個人レッスンも受けたいという方たちのためにも時間を作って下さいました。発声や指揮法のレッスンを受けて、皆さん「とても勉強になりました」とおっしゃっていました。
大自然の中で十分に時間をかけて思う存分合唱の練習ができるなんて、何という贅沢でしょう。思い切り心の洗濯をした気分で帰途に付きました。12月26日のクリスマスコンサート、どんなふうになるのかわかりませんが(笑)、少し楽しみになってきました。今回の合宿に参加できなかった方たちのために10月2日の夜にも練習が組まれました。今回の参加者も、都合のつく方は来られます。読者の皆様の中に参加ご希望の方がいらっしゃいましたら、ご一緒に歌いましょう。