Guten Rutsch!

2015年12月31日 | 日記
今年も残り僅かです。皆様、一年間のご愛読有難うございました。と言っても、今年は一年中風邪をひいていて、その合間にリサイタルやクリスマス会があり(大事な時には風邪がなおっていたのは奇跡的でした)というアクロバティックな一年だったのと、昨年に比べて仕事がほぼ倍増したこともあり、ブログの更新がなかなかできませんでした。あまり忙しくなり過ぎたので、来年度はせめて1コマぐらい大学の授業を減らしてもらおうと思ってかけあったのですが、「再来年度の改組まで何とかこのまま頑張って頂けませんか」と言われてしまいました(-_-;)しかし、このご時世に仕事が増え過ぎて困っているなんて罰当たりなぐらい幸せな話です。体が一つしかないのが(あるいは一ヶ月が31日しかないのが)恨めしい、という気分(笑)。ともかく、来年も体に気をつけて頑張りたいと思います。
暮の3日間は仕事も完全にオフで、年賀状書きと掃除と料理と買い物に勤しみました。買い物は100円ショップとリサイクルショップとアウトレットの衣料品屋さんに何度も足を運び(爆)、年賀状は後輩M君に電話でナビゲートしてもらいながらどうにか写真を貼り付けて仕上げ、料理は...お節料理をせっせと作っても誰も食べてくれないので(-_-;)、今年は割り切って、冷蔵庫の残り物を全部片付けるつもりで自分の好きなものばかりを作りました。父が「安かったから」と買ってきた大根とキャベツで大根もちとザワークラウト、頂き物のレンコンでひき肉の挟み焼きとレンコン団子、同じく頂き物のさつまいもと柚子できんとん、野菜かごに山盛りでなかなか減らない玉ねぎでドイツ風玉ねぎのキッシュ。それ以外に、父がたたきごぼう、花豆の甘煮、金時豆の甘煮、筑前煮をお友達から頂いてきました。豆の甘煮は二人家族では食べきれない量なので、パウンドケーキやホットケーキに焼き込みました。
ピアノのピの字も歌のウの字もドイツ語のドの字も無い3日間(笑)、束の間の気楽な時間を満喫しました。とは言え、年明けのチャリティコンサートの準備が大詰めなので、目に見えない仕事や打ち合わせがいろいろあって毎日M先生と電話とメールのやり取りが続き、落ち着かないと言えば落ち着かない年の瀬ですが、どっちにしても年の瀬は気忙しいのだから、まあいいか(笑)。1月11日が終わったらどんな気分になるか、想像がつきません(-_-;)
ともあれ、世の中が非常に騒がしくキナ臭かった2015年が終わります。来年は世界が少しでも平和になりますように。あ、除夜の鐘が鳴っています。煩悩を浄め、来年も自分にできることを精一杯させて頂きたいと思います。
それでは皆様、Guten Rutsch!(よいお年を!)

2015年クリスマス会

2015年12月23日 | 日記
音大を卒業した年からずっと続けている生徒さんたちのクリスマス会、今年で28回目となりました。カリオペくまもとを立ち上げてからは7回目ぐらいでしょうか。お陰様で生徒さんが増え続け、今年は初出演の方が6名もいらっしゃいました。年齢層も中2から70代までと幅広かったのですが、一番多いのは60代の方です。3部構成にして休憩も2回入れ、全部で2時間余りの長い演奏会になりました。
朝9時に会場入りして、はるばる県外から参加される聖歌隊のメンバー4名のレッスンをし、10時からリハーサル、12時から合唱の練習、1時開演の予定でしたが、今年は人数が多いのでリハーサルが押してしまって、合唱の練習が始まったのが12時20分でした。ドイツ語の歌なので発音の練習をしっかりやりながらの練習でしたが、総勢40名の合唱は鳥肌ものの素晴らしさでした。
定刻5分過ぎに開演。最初に歌った中高生3名が若々しくのびやかな声を聴かせてくれた後、初出演の5名の熟女たちもまた、イタリア歌曲を初々しく(笑)歌い上げて下さいました。休憩後、第2部ではドイツ歌曲が6曲にイタリア歌曲が5曲、そして聖歌隊による聖歌2曲。ここで既に2時半です。2回目の休憩を挟んで第3部の最初は、ゲスト出演の小6のお嬢さんのヴァイオリン独奏。熊日学生音楽コンクールの入賞常連さんで、今年も最優秀賞を受賞されたそうです。モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番をお母様の伴奏で見事に弾いてくれて、演奏後は客席から思わず嘆声が洩れました。続いて「歌って踊れるピアニスト」のMさんの弾き語りです。ラフマニノフのヴォカリーズが天下一品の美しさでした。その後もさすがに第3部は質の高い演奏が続き、長丁場にも拘らずお客様は演奏者に釘づけになっています。残念だったのは「歌う女将さん」ことNさんが欠席だったこと。「ルサルカ」のアリアが先日のW先生のレッスンで素晴らしく仕上がっていたので、ご披露頂くのを楽しみにしていたのですが、来年に期待したいと思います。
最後に、いつもゲスト出演してくれる盟友Iさんがリストの「ローレライ」を渋く格調高く歌い上げてくれました。そしてコール・カリオペの大合唱。春と秋の発声セミナーで仕上げたバッハのカンタータ「主よ、人の望みの喜びよ」とベートーヴェンの「歓喜の歌」を全員で高らかに歌い上げて、2時間余りのコンサートが無事終わりました。
今回はセミナーに参加された方が10名ほど合唱に加わって下さったこともあり、会場は満杯でした。お客様も出演者も皆、じっと心の耳を傾けて聴き入って下さっているような温かい雰囲気で、これぞ我が教室の最も素晴らしい宝だと私は常々思っています。生徒さんが皆、それぞれ様々な制約の中でコツコツと練習を積み重ね、確実に一歩ずつ前進していかれている様子が歌ににじみ出いているので、聴いている方たちはそこに感動するのだと思うのです。盟友Iさんが「聴いているうちに涙が出た」と言ってくれましたが、何より嬉しい言葉でした。
今年は合唱だけに参加した方から、来年は独唱を披露して下さる方が出ることでしょう。歌は一人で歌っても大勢で歌っても楽しいものです。アンサンブルも楽しいです。いろんな楽しみを味わって頂きたいと思います。
ここまで書いて、いいことを思いつきました。来年は各パート1~2人ずつのアンサンブルを取り入れよう!

大英断

2015年12月07日 | 日記
忙し過ぎてなかなか更新できませんでした(-_-;)
何が忙しかったかと言えば(言うまでもなく)1月11日のチャリティコンサート関連です。紆余曲折の末ようやくチラシとチケットができたものの、本番まで1ヶ月あまりしかないという時間制約の中、1800席のコンサートホールを満席にする!というミッションをいかにしたら遂行できるか!?しかも、主催者のM先生はまだ乗り物に乗ることができないため、コンサート当日も熊本へはおいでになれないことがわかりました。この危機的状況の中、船頭不在のこの船を遠隔操作されるM先生は大英断を下されました。
「チケットはできるだけたくさんの方に配って下さい」
電話で唐突にそう言われ、咄嗟には意味がわかりませんでしたが、よく聞いてみると、つまりこういうことらしいのです。
1.チケットを買って下さる方には買って頂く。
2.行きたいけれど、チケット代が少々高すぎる...という方にはチケットを差し上げる。
3.東北支援には関心があるが音楽には疎い、という方には「震災当時の釜石の教育委員長さんのお話があるので是非」とお誘いして、チケットを差し上げる。
4.音楽好きだけれど、今回の演奏者を1人も知らないからあまり食指が動かない、という方には「超一流のプレイヤー達が、東北支援のためにカルテットを組んで熊本まで演奏に来て下さる」とお話して、「聴いて絶対に損はしないから是非聴きに来て!」と言ってチケットを差し上げる。
そして、上記2-4に該当する方には、「当日会場で募金があるから、募金に協力して下さい」とお願いする。
とまあ、ざっとこういうことなのです。とにかく、必ず来て下さるというお約束でチケットを差し上げる。その際、「何かの事情で来られなくなったら、聴きに来て下さる方を探してチケットを差し上げて下さい」とお願いしておきます。そして、1800名の方に会場まで足を運んで頂く。ご多忙を極める日々の中、現地の声を届けるためにご高齢をおしてわざわざ釜石からお越し下さるK元教育長や、同じく演奏活動で多忙な中、東北支援のためにと熊本まで来て下さる4人のトップアーチストたちのお気持ちに報いるにはそれしかありません。そして、生のお話と演奏に触れて頂けば必ずや「来てよかった」と思って頂け、東北支援の輪が少しでも広がる。
M先生の、「何としてもこのコンサートを成功させて、被災者の方たちに「あなた方のことを皆が思っています、忘れていませんよ」というメッセージを届けたい、そして未来を担う被災地の子供達の財政支援に役立ちたい」という熱い思いが生んだこの発想!深く感動しました。
このコンサート、本当にできるんだろうかと何となく不安や重い気持ちを抱えていた私の心に火が付きました。早速、組織体の主宰者や友達の多い方たちに声をかけ、チケットを預かって頂きました。その中で、メディアに紹介して下さるという話も頂きました。感謝感謝です。興奮と感動のお蔭か、長引いていた風邪もほぼ治りました(笑)。
チラシをアップしたいのですが、なぜかうまくいきません(-_-;)どなたか助けて下さいませんか。そして、チケットご希望の方、どうぞご一報下さい。情報拡散も併せてお願い致します。