心理カウンセラーのIさんが、自分の「思考行動キャラクター」を知る簡易テストを持ってきて下さいました。普段の思考や行動のパターンを20項目に亘ってチェックし、その結果に基づいて自分の性格類型を知るというものです。大きく4つに類型化されていますが、誰もがこの4つの要素を全部持っているので、比率の高いものがキャラクターとして表面化している、と考えるのだそうです。また、年齢や立場や環境によってその出方が変わるので、固定的なものととらえてはいけないそうです。
人間の性格を大きく4つに分類する考え方は古代ギリシア時代からあったようです。私も昔少し勉強したことがありますが、教育の分野で有名なR.シュタイナーが提唱している「多血質」、「粘液質」、「胆汁質」、「憂鬱質」の4分類もその系譜に連なるもののようです。日本人は血液型で分類するのが好きですが(ちなみに、日本人が初対面の人に血液型を尋ねて盛り上がるのをドイツ人は不思議がります。そもそもドイツ人には自分の血液型なんて知らない、という人が多いですから)、決めつけはいけない、と思いながらも、「A型」と聞けばなるほど、「B型」と聞けばやっぱりね、「O型」と聞けば確かに、「AB型」と聞けばぎゃははは、という具合に納得してしまうのは、やはりそれぞれの型に特有の思考や行動のパターンが、多少は認められるからではないでしょうか。
それはともかく、自分の性格類型を知ることは自分を客観化するのに役立つだけでなく、人と接する時、相手を受け入れるのに大いに役立ちます。人と自分は似ているところもあれば違うところもある、という当然の認識をきちんと持っていれば、相手の反応が自分と違っても怒ったりがっかりしたりしないで済みますし、キャラ別の特徴を知っていれば接し方にも工夫ができ、気持ちに余裕が生まれます。
今日頂いたテストでは、ボスキャラ、楽しいキャラ、和やかキャラ、研究者キャラの4つに分類されていました。私は数値的にはどれも低いのですが、その中で一番高いのが研究者キャラ、一番低いのがボスキャラでした。なるほどね、と思いましたが、人から見た自分と自分で思っている自分とは違うだろうな、とも思いました。
ヴォイス・トレーナーの仕事にこの類型化がどう絡んでくるかなあ、と考えていますが、キャラ別特徴一覧を読みながら、ボスキャラが強く出ている人はヴォイス・トレーニングにはまず来ないだろうな、と思いました。それから、どんな歌を好んで歌うか、とかどんな歌手が好きか、という「好み」にはこの類型が反映するだろうな、とも思いました。そう言えば、日本におけるシュタイナー研究のパイオニアの一人である高橋巌さんの著書に、単刀直入なベートーヴェンの交響曲を胆汁質、瞬時に変化する軽やかなモーツァルトの音楽を多血質、陰々滅々として景気の悪いブラームスの音楽を憂鬱質と例えた文章がありました(高橋巌『シュタイナー教育の四つの気質』、イザラ書房)。
私は昔から相当な渋好みで、ブラームスの渋さとベートーヴェンの音楽の意志の強さが若いころから大好きでした。これは一貫して変わりませんが、年を経るにつれ、モーツァルトの軽さやシューベルトの天国的な静謐さに強く惹かれるようになりました。シューマンはほとんど「愛している」のレベル、バッハは崇拝の対象で、どうしても好きになれないのがワーグナー。さて、このとりとめのなさは気質の混乱を示すものでしょうか。
人間の性格を大きく4つに分類する考え方は古代ギリシア時代からあったようです。私も昔少し勉強したことがありますが、教育の分野で有名なR.シュタイナーが提唱している「多血質」、「粘液質」、「胆汁質」、「憂鬱質」の4分類もその系譜に連なるもののようです。日本人は血液型で分類するのが好きですが(ちなみに、日本人が初対面の人に血液型を尋ねて盛り上がるのをドイツ人は不思議がります。そもそもドイツ人には自分の血液型なんて知らない、という人が多いですから)、決めつけはいけない、と思いながらも、「A型」と聞けばなるほど、「B型」と聞けばやっぱりね、「O型」と聞けば確かに、「AB型」と聞けばぎゃははは、という具合に納得してしまうのは、やはりそれぞれの型に特有の思考や行動のパターンが、多少は認められるからではないでしょうか。
それはともかく、自分の性格類型を知ることは自分を客観化するのに役立つだけでなく、人と接する時、相手を受け入れるのに大いに役立ちます。人と自分は似ているところもあれば違うところもある、という当然の認識をきちんと持っていれば、相手の反応が自分と違っても怒ったりがっかりしたりしないで済みますし、キャラ別の特徴を知っていれば接し方にも工夫ができ、気持ちに余裕が生まれます。
今日頂いたテストでは、ボスキャラ、楽しいキャラ、和やかキャラ、研究者キャラの4つに分類されていました。私は数値的にはどれも低いのですが、その中で一番高いのが研究者キャラ、一番低いのがボスキャラでした。なるほどね、と思いましたが、人から見た自分と自分で思っている自分とは違うだろうな、とも思いました。
ヴォイス・トレーナーの仕事にこの類型化がどう絡んでくるかなあ、と考えていますが、キャラ別特徴一覧を読みながら、ボスキャラが強く出ている人はヴォイス・トレーニングにはまず来ないだろうな、と思いました。それから、どんな歌を好んで歌うか、とかどんな歌手が好きか、という「好み」にはこの類型が反映するだろうな、とも思いました。そう言えば、日本におけるシュタイナー研究のパイオニアの一人である高橋巌さんの著書に、単刀直入なベートーヴェンの交響曲を胆汁質、瞬時に変化する軽やかなモーツァルトの音楽を多血質、陰々滅々として景気の悪いブラームスの音楽を憂鬱質と例えた文章がありました(高橋巌『シュタイナー教育の四つの気質』、イザラ書房)。
私は昔から相当な渋好みで、ブラームスの渋さとベートーヴェンの音楽の意志の強さが若いころから大好きでした。これは一貫して変わりませんが、年を経るにつれ、モーツァルトの軽さやシューベルトの天国的な静謐さに強く惹かれるようになりました。シューマンはほとんど「愛している」のレベル、バッハは崇拝の対象で、どうしても好きになれないのがワーグナー。さて、このとりとめのなさは気質の混乱を示すものでしょうか。