朱満忌

2017年06月30日 | 日記
家の中が取り込んで、仕事も忙しく、なかなか更新できないでいるうちに6月最終日になってしまいました。今年も半分が過ぎたんですね。
ご無沙汰している間にもいろいろありましたが、忘れてしまいました(笑)。7月のイヴェントをご案内します。
まず、7月29日(土)午前11時から、ドイツ・ロマン派の作曲家ロベルト・シューマンの祥月命日を記念して「シューマン忌」という催しが行われます。場所はうちの近くの肥後国分寺の本堂です。
シューマンを大好きなご住職が「朱満居士」と戒名をつけて毎月29日にシューマンの月命日をなさっているそうなのですが、祥月命日には特別なことをしたいとご相談があったので、いつもM先生のお世話をなさっているUさんに、ご住職のお気に入りの一曲「トロイメライ」を弾いて下さるようお願いしたら、快諾して下さいました。私には講演と歌のオファーを頂きました。もう一人、別の声楽家の方にも演奏をお願いしているとのこと。
シューマンに関しては話のタネはたくさんあるのですが、一般の方たちに関心を持って頂けることといえば、やはりクララとの恋物語でしょうか。以前、大学の授業でクララとシューマンの往復書簡をテキストにしたことがありましたが、その時も学生さん達は(苦労しながらも)興味を持って読んでくれました。
個人的には、私はシューマンの文学的造詣や神秘主義的傾向に特に強いシンパシーを感じます。メンデルスゾーンとの交友やブラームスとの関係なども興味深いところです。これらも小ネタとしてちりばめたいと思いますが、何といってもクララはあまりにも魅力的で、またシューマンの生涯においてあまりにも大きな存在です。シューマンの伝記を読んでいると、クララが弾くピアノの音色がありありとイメージできてしまうほどです。聴いてみたかった!
もともとピアニストを目指していたシューマンは、ピアノ曲もとても素敵です。ピアノコンチェルトも素晴らしいです。でも、何といっても歌曲が最高!長い闘争の末晴れてクララと結婚した1840年の「歌曲の年」の作品も、その後の作品も、どれもが気品と才気と愛のほとばしる逸品ばかりで、歌うたびに感動します。話をしながら、歌いながら、感極まってしまうかもしれません(笑)。お時間のある方、どうぞシューマンの供養と思ってご来堂下さい。
7月30日、31日にはM先生がはあもにいメインホールでピアノのライブをなさいます。ワンコインコンサートです。30日(日)午後7:30から、翌31日(月)は午前10:30からです。何を弾くかは当日決めるそうです(爆)。きっと、いつもながらの型破りでパワフルで愛情に満ちた演奏で楽しませて下さることでしょう。こちらは整理券が必要ですので、ご希望の方はご一報ください。
今年も後半に入ります。どうやら梅雨明けも間近みたいですね。いよいよ暑さも本格的になります。皆様、どうぞご自愛くださいませ。



第2回声楽発声研究会

2017年06月11日 | 日記
忙しく過ごすうちに、気が付けば6月も3分の1が過ぎてしまいました。毎日やることが多過ぎてフィットネスクラブも1ヵ月以上ご無沙汰ですが、夏休みまでヒマにはなりそうもありません(-_-;)
そんな中、今日は声楽発声研究会でした。昨年の今頃、市内某楽器店のスタジオを借りて第1回をやってから1年です。昨年は地震の後間もない頃で、生徒さん方も皆さんそれぞれ大変な状況だったことを思い出します。昨年はとても暑い日だったこともよく覚えています。今年はまだ本格的な暑さは到来していませんね。
今日の参加者は20名ほど。最初の30分間、クリスマス会で合唱する予定の「O Holy Night」を発声代わりに皆で歌いました。今日はあまり時間が取れないので、ラララでハーモニーの確認をするだけで終わりました。その後10名の方に順番に1曲ずつ暗譜で歌って頂きました。伴奏つきで暗譜で人前で歌うのは、内輪の会でもやはり緊張するものです。しかし、緊張のあまり歌詞を忘れたり声がひっくり返ったりしても、ともかく止まらずに最後まで歌い切ることが大事なのです。そういう経験をしておくと、いざという時に瞬間的に肚を括って何とかその場をしのぐことができます。
10人の内訳は、最近入門した高校2年生の女の子と昨年入門した40代の女性がニューフェイスで、あとは常連さんたちです。ドイツ歌曲を歌った方が3名、イタリア古典歌曲が4名、イタリア近代歌曲が3名。今回はオペラアリアの方がいませんでした。お一人約10分ずつ、まず1回通して歌って頂いた後、発音や発声、表現などをピンポイントで直していきます。今回の会場は残響がほとんどなく、歌いにくいことで有名なホールで(私も3月にここで歌って、あまりに響かないので歌いながら唖然としました)心配したのですが、案外よく響いていました。人も少ないし、夏場は軽装なので音を吸収するものがあまりなかったせいもあるでしょう。
広いところで歌うと、普段とは響きの感覚が違います。自分の声も他人の声も変化がわかりやすいですね。終了後に皆さんに感想を伺ってみたら、やはり「声の変化がよくわかった」という声が多く寄せられました。姿勢、口形、表情などもよく見えます。短い時間でポイントを押さえてレッスンしないといけないので、私自身も教え方の勉強になりました。
6月の研究会、12月のクリスマス会の2本柱に、春と秋の発声セミナーを加え、年に4回のイヴェントという形が定着しつつあります。次回は9月23日、レンタルスペース&サロンDOLCEで秋の発声セミナーです。多くの皆様のご参加をお待ちしています。