メサイア

2018年08月30日 | 日記
9月24日のメサイアの公演、チラシができました。
どうも、いつもアップロードが上手にできないのですが(サイズが小さくできないのと、なぜか2枚表示されてしまいます)、内容がわかればいいですよね。
カルテットがスゴイです。東京からやってくるソプラノとアルトのソリストも、二期会会員のツワモノです。Iさんと私も1曲ずつぐらいソロを歌う予定ですが、ソリストも合唱に入って歌うので、体力的に相当大変でしょうね。私は合唱だけでもいいんですけど...
ともかく、メサイアというオラトリオ史上の最高傑作を歌える喜びに打ち震えつつ、全力を尽くしたいと思います。
チケットは1,000円という破格。被災地支援だそうです。一人も多くの方のご来場を心よりお待ちしています。

本選

2018年08月24日 | 日記
先日のブログでちょっと触れましたが、今日は高校生の独唱コンクールの本選でした。ムリョ140名もの中から本選に残った21名がそれぞれ選んだ自由曲を1曲ずつ歌います。それを5人の審査員が審査し、全員に金・銀・銅のいずれかの賞が授与されるのですが、ラストに登場したうちの生徒くんは、見事金賞に輝きました。
それにしてもまあ、熊本というところは何と美声の人の多い土地柄でしょう。どういうわけだか昔からそうなのです。こんなにいい声を持っていたら、歌うのもさぞ楽しかろう、先生もさぞ教え甲斐があるだろう、とほれぼれするような声の持ち主が次々と登場します。しかし喜ばしいことに、昔と違って、背伸びした難しい歌を歌う人はあまりいなくて、皆まあまあ身の丈に合った曲を選んでいました。
昔と違って、今は審査員全員から一人ひとりに講評のメモが渡されます。うちの生徒くんが頂いた講評を読ませて頂いたら、全員の先生が「素直な良い発声です」と書いて下さっていました(笑)。発音や曲の作り方なども褒めて下さっていて、私の方がホッとしました(笑)。
今から40年近くも前になりますが、私も高校生の頃、このコンクールを受けました。当時は予選はありませんでしたが、やはりかなりの人数だったと記憶しています。多くの人がオペラアリアを歌っていました。終了後、友人たちと連れ立って、全体講評をして下さったA先生を楽屋に訪ね、個別に講評をお願いしたところ、私には「あなたの声は全部下に落ちていますよ。発声を勉強して下さい」と言われました。思えば、それが「声楽発声」への第一歩でした。発声と言われても、コーラス部の練習や声楽のレッスンの前の、お決まりの「発声練習」しか知らなかった私は、A先生の仰る「発声」なるものを勉強するにはA先生に習いに行くしかないと思い、それまで習っていた声楽の先生に「発声が大事と言われましたので、A先生のところに発声の勉強に行かせて下さい」と言ってA先生の門下に移りました。高校3年の夏の終わりでした。それから音大受験までの半年間、ほぼ1日おきぐらいにA先生のお宅に通い、自分のレッスン日以外は他の生徒さんのレッスンを聴かせて頂きました。ベル・カントという言葉を知ったのもこの時です。
それから幾星霜を経て今に至るわけですが、その後師事した先生方はそろって「発声」をとても大切になさる方々でした。しかしまた、見ることも触ることもできない「声」というシロモノは相当に手強い相手です。ことに日本人の場合、西欧の声楽発声に関しては骨格的にも言語的にもハンディキャップがあるので、解剖学的な知見と、それを踏まえた効果的なメソッドが必要です。私もその点でとても苦労しましたが、幸い30代後半で巡り会った先生のご指導が素晴らしく、お陰でやっとヴォイストレーナーとしての地歩ができました。発声さえよければ、持ち声がそんなに立派でなくても、磨けば必ず光りますし、音痴だって治ります(←何度も実証済み)。
今日は友人と一緒に聴いたのですが、彼女も昔、このコンクールで県代表になって他県まで歌いに行ったツワモノです。その後紆余曲折を経て、今では立派な発声指導者ですが、彼女の生徒さんも出場していました。時間が無くてじゅうぶんなレッスンができないまま、それでも予選を通過して、本選の曲は何と1回しかレッスンできなかったと言っていました(今日、本番前に2回目のレッスンしたと言っていましたが)。それでも堂々の銀賞でした。めでたし。
暑さのせいか、緊張が続いたせいか(昨日まで国際シンポジウムの通訳という気の張る仕事に従事していたので)、少し頭がぼーっとしています。この暑さで、家を出て目的地に着くまでの間に体がおかしくなってしまうんですよね。天気に文句を言っても始まりませんが、早く涼しくなってほしいです。


ご無沙汰しました

2018年08月11日 | 日記
3週間も空いてしまいましたね。大変ご無沙汰しました。あまりの暑さに、一日に1つぐらいしか用が済まない毎日です。大学の前期の授業と試験が終わり、再試験、再々試験も終わり(笑)、合唱団の暑気払いは台風で延期になり、高校生たちの独唱コンクールや合唱コンクール、音楽祭などもあり、2年越しの取り組みになった学術エッセイ(10人ほどの執筆陣の一人として書いています)の原稿の直しに時間を取られ、9月のメサイア公演も迫り、阿蘇に訪問演奏に行き、アレクサンダー・テクニークのS先生と秋の講習会の日程をご相談し...何もしていないのになんだかんだと忙しいというパラドックス(爆)。一応元気ですが、暑さで毎日ぐったり。昼間にちょっと外を歩いたら、熱中症になりかけました。それに、心臓に少しばかり不安を抱えています。血液検査の結果、どうも高コレステロール血症気味らしく、心臓にも負担がかかっているようです。道理で、妙に息が苦しいと思いました。基本的には玄米菜食みたいな食生活なんですが、時間が不規則なのが祟っているのでしょうね。この夏休みはあまり身体に負担のかかることをせず、なるべく規則正しい生活を心掛けたいと思います。
歌の話が何もなくてスミマセン。高校生の独唱コンクールに出場した3人の生徒たちの一人が予選通過しました。本選のことはまた改めてご報告します。それでは、皆様もくれぐれも熱中症にはご用心を!