今日は全国的に雪のようですが、熊本市内もご多分に洩れず「あたり一面の雪景色」です。昔は年に数度はこんな日があったのですが、温暖化で最近はめったに雪にお目にかかれないので、銀世界の美しさに酔い痴れていますが、まあしかし大変。ちょっと車で近所まで行ったら帰りには車が雪を被っていました。玄関から車まで歩くのも神経を使います。雪国の人たちには笑われそうですが。
こんな天候なので、予定されていた夜の合唱の練習が中止になりました。今日は完全オフになるかも、と思ったのですが、先日入門された男性がこの雪の中をレッスンに来られました(「妻の出産予定日が近いのでひょっとしたらお休みするかもしれません」と仰っていたのですが、まだ生まれないそうです)。このSさん、うちの近くの高校の倫理の先生だそうで、「気が合いそう」と思われたのか(笑)、別のところでもう数年もヴォイストレーニングを続けているのに、うちにも来られるようになりました。ファルセットでかなり高音域まで出ますが、実声は素敵なバリトンです。さすがに呑み込みが早く、すぐに良い歌が歌えそうな感じです。
それにしても、このところ新しい生徒さんが急に増えました。10月に4人、11月に2人、12月に1人、1月にも2人。この4か月で何と9人!年齢、性別、動機はさまざまで、音大を出た方がお1人、元音楽教師の方がお1人、歌うのが好きなので上手になりたい、という若者が2人、「音痴をなおしたい」という年配の方が2人(どちらも「自称音痴」で、数回のレッスンで「音痴」はほぼなおりました)、もっと声が出せるようになりたい、という方が2人、そして今日のSさん。年末の数か月間はコンクールや発表会や入試のために一時的にレッスンに来ていた中高生も5人ほどいました。こんなに立て続けにいろんな方が入門されるのは初めてです。
初心者のレッスンは、どんな言葉で説明すればわかってもらえるか、どんなメソッドを使うと効果的か、いろいろ工夫するのでこちらの勉強になります。最近再認識したのは、初心者やアマチュアの方は予想以上に声帯を閉じたり引っ張ったりする力が弱いということです(無論個人差はありますが)。声がひっくり返る方が多いのです。その場合、ピアノを両手で持ち上げながら声を出して頂くと、下半身にしっかり力がこもり、声が割れなくなります。それから、殆どの方が呼気のスピードと強さが足りないので、トランペットのマウスピースは必須アイテムです。あと、口の奥が開きにくい人は、薄手のハンカチを棒状にして口角に引っ掛けて上あごを持ち上げたり、指で軟口蓋をマッサージして挙げたり、あくびや高笑いで口蓋垂を挙げたり、いろいろやってみて、その人に一番合うやり方を見つけます。息が後ろから上へ抜けるようにするのが私の最初の仕事です。下顎の力を抜くのもそれと同じぐらい大事。下顎を軽く左右に動かすことが難しい方がとても多いです。リップロールや舌のストレッチを念入りにやります。
皆さん、数回で見違えるほど(聴き違えるほど(?))声が変わります。ご自分を音痴だと思っている方も、丁寧に呼吸の練習や下顎の力を抜く練習をしているうちに正しい音程が取れるようになります。初心者のレッスンは本当に毎回がドラマティックです。
さて、今週は大学が最終の授業と試験期間に入ります。あと一頑張り、試験問題の作成に精出すとしましょう。
こんな天候なので、予定されていた夜の合唱の練習が中止になりました。今日は完全オフになるかも、と思ったのですが、先日入門された男性がこの雪の中をレッスンに来られました(「妻の出産予定日が近いのでひょっとしたらお休みするかもしれません」と仰っていたのですが、まだ生まれないそうです)。このSさん、うちの近くの高校の倫理の先生だそうで、「気が合いそう」と思われたのか(笑)、別のところでもう数年もヴォイストレーニングを続けているのに、うちにも来られるようになりました。ファルセットでかなり高音域まで出ますが、実声は素敵なバリトンです。さすがに呑み込みが早く、すぐに良い歌が歌えそうな感じです。
それにしても、このところ新しい生徒さんが急に増えました。10月に4人、11月に2人、12月に1人、1月にも2人。この4か月で何と9人!年齢、性別、動機はさまざまで、音大を出た方がお1人、元音楽教師の方がお1人、歌うのが好きなので上手になりたい、という若者が2人、「音痴をなおしたい」という年配の方が2人(どちらも「自称音痴」で、数回のレッスンで「音痴」はほぼなおりました)、もっと声が出せるようになりたい、という方が2人、そして今日のSさん。年末の数か月間はコンクールや発表会や入試のために一時的にレッスンに来ていた中高生も5人ほどいました。こんなに立て続けにいろんな方が入門されるのは初めてです。
初心者のレッスンは、どんな言葉で説明すればわかってもらえるか、どんなメソッドを使うと効果的か、いろいろ工夫するのでこちらの勉強になります。最近再認識したのは、初心者やアマチュアの方は予想以上に声帯を閉じたり引っ張ったりする力が弱いということです(無論個人差はありますが)。声がひっくり返る方が多いのです。その場合、ピアノを両手で持ち上げながら声を出して頂くと、下半身にしっかり力がこもり、声が割れなくなります。それから、殆どの方が呼気のスピードと強さが足りないので、トランペットのマウスピースは必須アイテムです。あと、口の奥が開きにくい人は、薄手のハンカチを棒状にして口角に引っ掛けて上あごを持ち上げたり、指で軟口蓋をマッサージして挙げたり、あくびや高笑いで口蓋垂を挙げたり、いろいろやってみて、その人に一番合うやり方を見つけます。息が後ろから上へ抜けるようにするのが私の最初の仕事です。下顎の力を抜くのもそれと同じぐらい大事。下顎を軽く左右に動かすことが難しい方がとても多いです。リップロールや舌のストレッチを念入りにやります。
皆さん、数回で見違えるほど(聴き違えるほど(?))声が変わります。ご自分を音痴だと思っている方も、丁寧に呼吸の練習や下顎の力を抜く練習をしているうちに正しい音程が取れるようになります。初心者のレッスンは本当に毎回がドラマティックです。
さて、今週は大学が最終の授業と試験期間に入ります。あと一頑張り、試験問題の作成に精出すとしましょう。