第8回の健康発声セミナー(連続3回)は本日が最終回。前2回が記録的な人数だっただけに、今日ははたして何人来て下さるかと案じていましたが、入門編7人、応用編10人と今回もたくさんの方がご参加下さいました。
毎度同じことの繰り返しですが、リピーターさんもビギナーさんも基礎の大切さは同じですから、いつもの如くストレッチから始めました。普段いかに体が縮んでいるかを実感して頂くのが第一段階です。ほんの数分のストレッチですが、皆さんふーっと大きなため息をつかれます。ここから呼吸法の練習。椅子に腰かけて吸気の反射作用の練習、そしてマットレスを使って横隔膜とその拮抗筋を鍛えるエクササイズに、骨盤底筋エクササイズも導入。次は発声器官のレクチャーに続き、声帯を閉じる練習、喉頭蓋を開ける練習、裏声の練習、声帯を傷めない地声の出し方の練習、さらに舌根をゆるめる練習、口の奥を開ける練習。こうして体系的に進めて行きますが、すべてのエクササイズで体の筋肉を動員しているので相当に体力を使います。
一時間の後、数分間の休憩を挟んで応用編では歌の練習をしますが、その前にまず舌と唇、表情筋などのストレッチを念入りにやります。舌をぐるぐる回したりばたばた動かしたりしてストレッチ。口を思い切り横に引っ張り、次に縦にすぼめて「イオイオ」を繰り返す練習。これがなかなか大変で、鏡を見ながらやって頂くと口の形と発音がズレているのがわかって大笑いになります。「アエイオウ」の順で発音の練習もやり、ウの時に口の奥が閉まらないよう気をつけて頂きます。これだけの準備をしておいて、「花のまわりで」を教材として歌の練習をしました。この曲は最初にスタッカートが出てきます。「大笑い」を声楽的に変換してスタッカートにしますが、その時息を吐かないように気をつけます。胸を張ったまま高笑いをすると横隔膜が盛大に動いてスタッカートがうまくできます。「まわれ」という歌詞で音を伸ばす時には、エの発音で舌の両側面を奥歯にくっつけるように持ちあげて息モレを防ぎます。
途中、頭部共鳴を体得して頂くため、マットレスに頭頂部をつけて「でんぐり返り」の体勢になり、腰をしっかり使いながら高音を出して頂きました。喉頭蓋が閉まるとむせるので、喉の奥はよく開けて。体勢を戻してからもう一度歌います。頭によく響く声になっています。共鳴の練習のついでに、「イ」の発音で側頭骨に響かせる練習もしました。
10人とは思えない豊かな響きの歌声になったので、低音を付けて2部合唱にしてみました。低音部は地声をミックスしないと響かないので、その時息が声帯に溜まらないよう高速で頭上に抜きます。その時、腰をとても使います。部分的に練習をしながら前後につなげていきます。最後には高らかな2部合唱が響きました。
今後のためにアンケートをお願いしたところ、「わかりやすくてためになりました」、「いかに筋肉が固いか思い知りました」、「楽しいです」、「とてもためになるが、続けないと忘れてしまいます」などのコメントが寄せられました。皆様のニーズに多少なりともお応えできたようで嬉しく思いました。次回のセミナーは夏休みです。来週から新年度。また新たな出会いが楽しみです。
毎度同じことの繰り返しですが、リピーターさんもビギナーさんも基礎の大切さは同じですから、いつもの如くストレッチから始めました。普段いかに体が縮んでいるかを実感して頂くのが第一段階です。ほんの数分のストレッチですが、皆さんふーっと大きなため息をつかれます。ここから呼吸法の練習。椅子に腰かけて吸気の反射作用の練習、そしてマットレスを使って横隔膜とその拮抗筋を鍛えるエクササイズに、骨盤底筋エクササイズも導入。次は発声器官のレクチャーに続き、声帯を閉じる練習、喉頭蓋を開ける練習、裏声の練習、声帯を傷めない地声の出し方の練習、さらに舌根をゆるめる練習、口の奥を開ける練習。こうして体系的に進めて行きますが、すべてのエクササイズで体の筋肉を動員しているので相当に体力を使います。
一時間の後、数分間の休憩を挟んで応用編では歌の練習をしますが、その前にまず舌と唇、表情筋などのストレッチを念入りにやります。舌をぐるぐる回したりばたばた動かしたりしてストレッチ。口を思い切り横に引っ張り、次に縦にすぼめて「イオイオ」を繰り返す練習。これがなかなか大変で、鏡を見ながらやって頂くと口の形と発音がズレているのがわかって大笑いになります。「アエイオウ」の順で発音の練習もやり、ウの時に口の奥が閉まらないよう気をつけて頂きます。これだけの準備をしておいて、「花のまわりで」を教材として歌の練習をしました。この曲は最初にスタッカートが出てきます。「大笑い」を声楽的に変換してスタッカートにしますが、その時息を吐かないように気をつけます。胸を張ったまま高笑いをすると横隔膜が盛大に動いてスタッカートがうまくできます。「まわれ」という歌詞で音を伸ばす時には、エの発音で舌の両側面を奥歯にくっつけるように持ちあげて息モレを防ぎます。
途中、頭部共鳴を体得して頂くため、マットレスに頭頂部をつけて「でんぐり返り」の体勢になり、腰をしっかり使いながら高音を出して頂きました。喉頭蓋が閉まるとむせるので、喉の奥はよく開けて。体勢を戻してからもう一度歌います。頭によく響く声になっています。共鳴の練習のついでに、「イ」の発音で側頭骨に響かせる練習もしました。
10人とは思えない豊かな響きの歌声になったので、低音を付けて2部合唱にしてみました。低音部は地声をミックスしないと響かないので、その時息が声帯に溜まらないよう高速で頭上に抜きます。その時、腰をとても使います。部分的に練習をしながら前後につなげていきます。最後には高らかな2部合唱が響きました。
今後のためにアンケートをお願いしたところ、「わかりやすくてためになりました」、「いかに筋肉が固いか思い知りました」、「楽しいです」、「とてもためになるが、続けないと忘れてしまいます」などのコメントが寄せられました。皆様のニーズに多少なりともお応えできたようで嬉しく思いました。次回のセミナーは夏休みです。来週から新年度。また新たな出会いが楽しみです。