コンサート案内その3

2017年02月28日 | 日記
このところコンサート案内ばかりで恐縮ですが、もう一つ大事なお知らせをば。
親しい友人のIさんが、5月13日に、ご実家の福井県坂井市で「熊本復興チャリティコンサート」を開催されます。不肖私も賛助出演致します。
Iさんは尼崎のご出身ですが、ご実家のご両親は、父上の退職を機に母上のお里の福井に転居されています(つまりIさんご自身は福井にはあまり地縁がありません)。
例のごとくM先生から「福井に演奏に行きましょう!ご両親、喜ばれるわよ」とけしかけられ(いえ、強く勧められ(?))、せっかくやるならチャリティに、というIさんの意向です。
Iさんは阪神淡路大震災の被災者です。そしてIさんの母上は昭和23年の福井地震でも被災しておられます。そうでなくても人一倍感受性の強いIさんにとって、昨年の熊本地震で受けたショックの大きさは、私には計り知れないものだったことでしょう。気丈な人ですから他人には見せませんが、PTSDに相当苦しんだはずです。それでも昨年9月には予定通りリサイタルを決行し、大成功をおさめました。
その彼女が福井で熊本地震のチャリティコンサートを開くというこの巡り合わせの不思議さ。
Iさん自身既に何度か福井に足を運び、メディアやお身内とコンタクトをとっていますが、一番の不安は集客です。人脈がないところで自主コンサートをやるのは本当に大変。
読者の皆様、福井にお知り合いがありましたらどうぞご紹介下さい。よろしくお願い致します。



コンサート案内その2

2017年02月21日 | 日記
ぎっくり背中というけったいな症状に断続的に襲われたかと思ったら、今日はぎっくり骨盤(!?)です。更年期の女性の体というのは本当に不思議なものですね。痛くてかないませんが、思いがけない体の変化を面白がっている自分もどこかにいて、しかし本番を前にしてひとごとのように面白がっている場合ではないぞ、という天の声も聞こえてきます。からだをいたわりつつコンサートの準備に励むこととしましょう。
さて、4月1日のリサイタルに先立つ3月19日、熊本モーツァルト協会主催のコンサートに出演させて頂きます。モーツァルトのモテットを歌ってください、と一昨年のうちからオファーを頂いていたので心の準備はできていたのですが、昨日、主催団体の世話係の方とお話していて、今回ご出演の若手ソプラノの方(面識はありません)と私が二重唱をすることになっていることが判明。打ち合わせの電話がかかってきて、「ええっ??それ、私が歌うんですか?」と素っ頓狂な声を上げてしまいました(笑)。「言ってませんでしたかね?」と恐縮の体のお世話係さんの声を聞きながら、ひょっとしたら私が忘れていただけかも...という気がチラリ(笑)。あり得ないことではありません。何しろ健忘症やうっかりがひどいので。つい数日前も、ガスの火を消し忘れたまま五徳に触って軽いやけどをしてしまいました(-_-;)。自分の記憶力や集中力がまったくあてにならないことを思い知らされる日々です。
でも、若い方とご一緒するのも楽しみです。まだあと一か月近くありますし、大学も春休みですから、頑張ります。お近くの方、お時間おありの方、ご来聴をお待ちしています。


瞬発力

2017年02月13日 | 日記
やっと大学の試験期間が終わりました。成績も出し終わり、あとは再試験だけです。これでリサイタルの準備に本腰が入れられます。
先週、W先生のところへ行ってきました。昨年中ずっと体調を崩していらしたので心配していましたが、今は何とか小康状態のようでした。「調子がいい時はこのままの生活ができそうに思うんだけど、ちょっと具合が悪くなると一人暮らしは辛くてね...」と仰っていました。お身内が皆外国にいらっしゃるので、それはやはり不安ですよね。ケア付きマンションを探していると仰っていました。熊本に移住されるというお話もあったのですが、ご高齢ですからやはり慣れた土地の方が良いだろうとのこと。それはそうですよね。
「最近、声はどう?」と訊かれたので、「あまり歌っていませんが(笑)、声が嗄れやすいんです」と言って声を聴いて頂いたら、「あ、わかった、息が少し逆流しているのよ」と言われました。上へも抜けてはいるのだけれど、抜け切れずに下へ落ちている息があるので、それを完全に飛ばさないといけないのだそうです。「これは瞬発力よ」と言われました。W先生が出される声を聴くと違いがよくわかるのですが、どうすればできるのでしょう??そうお尋ねすると、「あなた、夜お手洗いに起きる?」と訊かれました。私は日中はあまりお手洗いにいかないのですが、夜寝てしまうと緩むのでしょうね、一晩に何度もお手洗いに起きるのです。そう言うと、「あ、それよ。骨盤底筋の緊張が足りないのよ」と。そういえば私は子供の頃はとてもお手洗いが近かったのです。もともと緩いのでしょう。腹式呼吸というのは正しくは「横隔膜・骨盤底筋呼吸」と言うべきである、という説もあるぐらいですから、呼気圧を上げるためには骨盤底筋の筋力がかなり必要なのですね。そのためには足のつま先や内転筋、股関節などに相当力が要ります。口の奥を開け(上の奥歯を耳の後ろへ目いっぱい引っ張って)、下から瞬発力をかけて呼気を飛ばすのです。W先生の相変わらずのすごい声を聴きながら試していると、だんだん息が上向きになってきました。モーツァルト協会の例会コンサートの曲や日本歌曲を使って、要所要所の音型で息をしっかり飛ばす練習もできました。
それにしても、御年85歳にならんとされるW先生の声の何と輝かしくパワフルなこと。いつも驚くばかりです。このお声を聴いているだけで気がみなぎってきます。お陰様で土曜日の発声セミナーも元気に務めることができました。今回は約半数が若い方やニューフェイスで、sさんがコメントに書いて下さったように第2部の合唱がとてもいい感じでした。今年のクリスマス会も素晴らしい合唱ができそうです。



近況報告

2017年02月06日 | 日記
気が付いてみたら、随分ブログを書いていませんでしたね。
ご心配をおかけしているかもしれないと思い、一言だけ。
お陰様でちゃんと生きています。
ただ、リサイタル用の写譜(移調)作業、大学の試験問題作成と採点、この2つに大幅に時間とエネルギーを取られています。
気温の変動や不規則な睡眠の影響か、肋間神経痛が出たり出かかったり(笑)していますが、何とかやり過ごしています。
大学の試験は今週末で終わりますので、来週になればだいぶ気分も違ってくると思います。
週末は発声セミナーです。また新しい出会いが楽しみです。
発声に関する最近の再確認。以下の「ウォーミングアップ3点セット」で、声出しの苦労が随分軽減されます。
1.腕振り運動。
2.気功体操。
3.耳ひっぱり深呼吸。
さらに、次の3つで準備は万端です。
1.軟口蓋マッサージ。
2.トランぺットのマウスピースを吹く。
3.洟をかむ。
1つ1つはどうということもない動作ですが、これをやるだけで、いざ声を出す時とてもスムーズです。練習の最初の5分間、どうぞお試しください。