のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

比喩ではなく

2009年11月22日 00時05分56秒 | 日常生活
金曜日、上期の成果報告会が行われました。
ワタクシが現在、所属している部署は8月に発足したばかり。
とても「成果」を報告できる段階ではないのですが
社長から直々に
「発表するように。部門の活動をアピールするように。」
と指示され、急遽、ワタクシが代表として発表することになりました。

え?ワタクシが?ワタクシが発表?!
年齢的にも、日頃の言動から言っても、
そもそも部門の活動に対する理解度から言っても
絶対にワタクシにだけは回ってこないだろうと油断しきっていましたとも。
その他人事だからこその余裕あふれる態度が
部長からは「本当に」余裕あふれる対応に見えてしまったらしいのです。

・・・・誤解が大きすぎて、どこから訂正すればいいのやら。

というわけで、大きな誤解によって
金曜日に発表を行ってきました。
もっとも、発表準備をするために、頭を整理したため、
ようやく(というか、今頃)
部門の活動をおぼろげながらも理解することができました。
これは大きな成果。

もともと、パワーポイントでの資料作成は大好きなのです。
非常に楽しく資料をまとめることができました。
楽しく仕事ができるなんて、これまた大きな成果。

資料作成終了時点ですっかり満足してしまったワタクシでしたが
部長からは発表内容を原稿にきちんとまとめておくように
と指示を受けました。
原稿があると、どうしてもその原稿に頼ってしまうため
発表が単調になってしまいがちで、ワタクシは苦手なんです。

・・・と思ったのですが。
今回は発表内容が壮大すぎるやら
発表内容にワタクシの言葉ではない部分が多々あって
自信がまったくないこともあって
素直に部長のアドバイスに従いました。
これで、部長もほんの少し、安心できるはず。



発表の5分前。
事務局の方がワタクシのところに来ておっしゃいました。
「のりぞうさん、のりぞうさん。原稿がある?
 あのね、原稿をめくる音がうるさくて、発表に集中できん
 ていう苦情が他の事業所からきとるんよね。
 ごめんけど、原稿は置いていってくれるかいな。」


・・・え?!今頃??
せめて、あと10分早くおっしゃってくだされば。
基本的には、資料を見るだけで発表の流れは分かるようにしています。
だから9割は大丈夫。
ただ、1箇所だけ資料には全く書かれていない言葉があるのです。
ここだけは覚えておかなければ。
たった1箇所。たった1箇所だけ。
これは気合を入れて暗記せねば!

さて、発表本番。
久しぶりの発表、なおかつ、発表内容の理解度に自信なし。
という状況下で、ワタクシ、柄にもなく緊張をしてしまいました。

そうなんです。緊張してしまったんです。
足が震えちゃったんです。
というか、震えっ放しで発表してましたとも。
やはり、発表内容は理解すべし。
きちんと理解したうえで発表すべし。
理解できている人が発表すべし。

案の定。
唯一、暗記しなければいけなかったキーワードは
見事、頭から飛び去ってしまいました。
頭ん中は真っ白に。

・・・ダメだ。どんなにひねり出しても
キーワードがかけらも出てこない・・・。
時間制限もあるため、潔く諦めました。
諦めるのはとても得意なのです。

「・・・スミマセン。
 ちょっと忘れてしまいましたので、カンニングさせてください。
 次のページを見ます。失礼・・・。」
ともごもご言いつつ、次のページをめくって言葉を確認します。

「あ!『トライアル推進機能』!!
 そう!『トライアル推進機能』!!思い出した!」

・・・正確には、思い出せていないわけですが。
そして、こういうことは心の中に留めておいて
何事もなかったように発表に戻れば、せめてスマートに見えたものを。
ついつい心の中がだだ漏れに。
そんなワタクシの発表を見て、苦笑する幹部社員の方々。

あ!笑ってもらえてる!
らっきー♪

正確には「笑われている」わけですが
今回はノー笑いの資料だっただけに、
思わず嬉しくなってしまいました。
嬉しくなったついでに、浮かれながら会場を見渡すと、
部長が頭を抱えていました。

・・・リアルに頭を抱えている人なんて
目撃したのは、人生で初めてです。
・・・スミマセン、部長。
せめて、よい三連休を。


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