のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

ありふれた奇跡

2009年07月04日 02時21分16秒 | テレビ鑑賞
■ありふれた奇跡
■のりぞう的2008年度冬クール3位
■木曜22時フジ放送
■出演:仲間由紀江、加瀬亮、風間杜夫、戸田恵子、岸部一徳、
    松重豊、陣内孝則、井川比佐志、八千草薫

■ストーリ
 ある日の夕方、駅のホームに立っている藤本(陣内孝則)を見かけた
 加奈(仲間由紀江)と翔太(加瀬亮)は彼が列車に飛び込もうと
 していると感じ、咄嗟に突き飛ばす。しかし、藤本は死ぬつもりなど
 まったくなかったと言い、ふたりを強く非難する。
  ふたりが、藤本を自殺しようとしていると感じたのは、翔太と加奈にも
 人には言えない心の傷があったから。出会ったふたりは、お互いの
 共通点に気付き、距離を少しずつ近づけていく。

■感想
 非常に品良く、言葉もお話も美しいドラマでした。
 登場人物はみな悪人ではないけれど、善人でもない人たちばかり。
 悪気はないのに、人を傷つける言葉を使ってしまったり
 思いやりや優しさをたくさん持っているのに、その気持ちを
 うまく伝えられなかったりする不器用な人たちが実に愛しい
 ドラマでした。

 淡々とした語り口に、若干眠たくなるときもありましたが
 翔太とおじいちゃんの会話や、おじいちゃんとお父さんの会話は
 テンポ良く、ユーモアとペーソスにあふれていて、
 毎回の楽しみでした。そして、まったく悪気はないけれど
 図々しく無遠慮なおばあちゃんを八千草さんがさすがの演技で
 実にかわいらしく演じられていました。
 なんでこんなにも困ったちゃんのおばあちゃんを
 ここまでかわいらしく演じられるんだろう。

 人の優しさやつながりをしっかりと感じられるラストで
 非常に幸せな気持ちでドラマを見終えることができました。

 タイトルバックに流れる風景とヒロインの美しさにも感動。
 仲間さんの美しさは「品のある」美しさで、
 山田太一ドラマにぴったりでした。
 彼女を久世さんの演出するドラマで見てみたかったな。


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