お酒が見せた幻と思ってください。

ひょんなことから、父上の仕事仲間さんと飲み会を開催いたしました。
今まで何度か飲んだことはあるけれど、いつも父上、母上同伴。
お目付け役なしの飲み会は初めてです。

とりあえず「初めましてー。」で緩やかに始めてみた飲み会。
「土曜日の」飲み会は久々だったのですが、
これが思いのほか、開放感満ち溢れていて、お酒が大いに進みました。

・・・進みすぎました。

お酒は楽しく飲む派です。
進めば進むほど、どんどん楽しくなる派です。
楽しくなればなるほど、どんどん遠慮が無くなる派です。
お酒の力とは、げに恐ろしく。
かぶって行ったつもりの猫さんが簡単に解散宣言していました。

飲み会開始２時間後。
父上の仕事仲間さんがぽつりと呟きました。

「今まで、のりぞうパパさんがのりぞうさんのことを
　『性格が悪い。』っち言いよるのを聞くたびに
　そんなことないですよー、っち否定しとったけど、
　ごめん。俺が間違っとったわ。
　さすがパパさん。ムスメのこと、ちゃんと分かっとるわ。
　間違いない。アナタ、性格悪い。」

・・・なんですとー！と、おおいに憤慨しましたが。
まったくもって否定はできませんでした。
なんなら弁解もできませんでした。
心当たりがありすぎです。

というか。
昔はかぶっていたつもりの猫さんと
最近はとんとご無沙汰している気がしてなりません。
お酒よりも何よりも、年を重ねるって恐ろしい。

とりあえず、父上の仕事仲間さんとは
「酒を飲んだムスメの姿については、父上に話さないでほしい。」
と懇願して解散しました。
願わくば。
酒の席でのあの約束を彼がゆめゆめ忘れていませんように。