のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

シンデレラからは程遠い。

2012年02月04日 09時05分10秒 | 日常生活
いろんな「想定外」が重なった金曜日。
思い返せば、その予兆は木曜日にあったよね・・・と気が付けたのは
20時に待ち合わせた友人のもとへ大急ぎで向かう地下鉄の中でした。
その時刻、既に22時半。
いくらなんでも予兆に気が付くのが遅すぎだろう、とか
なんで20時に間に合わなかった時点で
友人にごめんなさいして、約束を他の日程に振り替えなかったのさ、とか
そういったことに思い至ることができたのは更に翌日。つまり今朝。

なんにせよ、判断力とか調整力とか気遣いに欠けすぎてるんだよ。
愛想をつかさず(多分に呆れてはいたと思うけれど)
待っててくれた友人に感謝しなさいよ!
つーか、どんだけ謝ったって謝り足りないよ!
感謝しても感謝しつくせないっていう言葉はこういうときに使うんだよ!

と、土曜日の朝から
自分を罵倒して過ごしました。
こういうときに人間の本質って出るんだろうな・・・。
とも思いましたが!
でも、いい!
私は、一週間の終わりの終わりに友人と会えて
しこたましゃべれて、たくさん元気を補充させてもらった!
と、気を取り直しました。(結局、ジコチュー)

・・・ホントにごめんなさいよー。

というわけで、しゃべりにしゃべった金曜深夜。
終電で帰宅し、駅からタクシーに乗り込みました。

すみません。
1000円で行ける所まで行ってください。
旧電車どおりを八幡東区方向へ。
で、1000円になったらそこで落としてください。

となりふりかまわずなお願いを直球でしたところ、
運転手さんから特大の困惑顔で振り向かれました。

「・・・・はい?
 え?!どこまで?どこまで行きたいんですか?」

そりゃそうだ。
到着地までの目安がないにもほどがあるわな、と納得し

とりあえず、1000円で行けるところまで行きたいんです。
1000円になったら、そこがどこであっても
おろしてくださって構いませんから。

と希望を伝えたところ

「いやいや!もう少し具体的に!
 どこへ行きたいかをちゃんと教えてくださいよ!」

と本気で突っ込まれました。

でも、自宅近くまでタクシーに乗って
1000円以内におさまったことなんて1回もないしー。
後は歩いて帰れるんで、1000円になったら降ろしてください。

「いやいや!とりあえずどこかだけでも教えてくださいよ!」

というような押し問答を2、3回繰り返し。
結局のところ、深夜割り増しなしで車を出発してくださった運転手さん。
信号にひっかかって止まると、メーターが上がっちゃうからねー、
と、わざわざ信号の少ない道を選んでくれました。
(「売上少ないときは、わざと知らないふりして
  信号の多い道を選んで時間をかけることもあるんですよー。」
 とはタクシー運転手さんの談。
 なるほどー!そういう手がっ!と目から鱗でした。)

とにかくいたれりつくせり!
なんて親切な運転手さんなのっっ!!

と大いに感動していると、運転手さんが

「ニモカとかイコカとかお財布ケータイとか持ってたら
 それも使えるんですけどねぇ。」

と、今更ながらの重要情報をぽろりと伝えてくれました。

え?!ニモカ使えちゃうんですか??
持ってます!ニモカなら持ってますよー!
じゃあ、払えますっ!
サービスしてくれようとしていた深夜割り増しも
がんがんつけちゃってくださいっ!!

と、慌ててお願いしましたが、時既に遅し。
窓の外の風景は見慣れたもので、気が付けば既に自宅到着間際。
その話の途中で自宅に到着してしまいました。

料金メーターを見ると、金額は970円。
「持ち合わせないんですよね?ニモカで払っていいですよ?」
ととことん親切な運転手さんは笑顔でおっしゃってくださいましたが。
恐縮至極で1000円札をそっと差し出しました。

いえいえ!滅相もない。
現金で払わせてください。おつりはいいですから。
・・・って、30円ですけどっ。
でも、せめて!
せめて30円は受け取ってくださいー。

人生初の「おつりはいいですから」発言がまさかの懇願口調。
「おつりはいいですから」というかっこいい大人発言と
おつりの金額30円がまったくもってつりあい取れてなさすぎる。

でも!人生初の記念すべき「おつりはいいですから」発言です。
まさか、まさか私がこんな大人発言を口にする日が来るなんてっ!
なんやかんやとどたばた傍迷惑に過ごしながらも
わたくし、着々と大人の階段を上っております。
ただ、その上り方がやっぱり傍迷惑・・・。
大人の階段上ってもシンデレラになれる気がさらさらしません。

というわけで、本日の教訓。
寒いからといって、銀行に行くのを後回しにしちゃあいけません。
寒さより財布の中身を優先するべし。

ニモカが使えるからといって、油断してはいけません。
ニモカの中の金額も把握しておくべし。

・・・ニモカに入っていた金額は1000円未満でした。
あぶないあぶない。すんでのところで、恥を上塗りするところでした。


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