■風の歌を聴け/村上春樹
■ストーリ
1970年夏。
あの日の風は、ものうく、ほろ苦く通りすぎていった。僕たちの夢は、
もう戻りはしない。海辺の街に帰省した「僕」は、友人の「鼠」と
ビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。
ふたりそれぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、
「僕」の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。
■感想
ムーミンシリーズを貸してくれた友人から、今度は村上春樹の作品を
数多く貸していただきました。かなりの量でしばらくは村上春樹月間
となりそうです。
初期の作品にほとんど触れたことがないため、これを機会にがっつり
読み更けろうと決意し、手に取った一冊目です。
何も考えずに手に取りましたが、村上春樹のデビュー作だそうです。
全編を通して長い詩のような文章で綴られている。
軽快で読み易い。あっさりとしていて、最後まで飽きずに読める。
それでいて味わい深い。けれども、作者の意図やストーリー展開を
問われると答えに窮してしまう。
明確なストーリーというものはなく、つかみどころのない筋が続く。
まるで抽象画のような世界が広がる。
短編小説と言ってもいいくらい短いため、あっという間に読み終える
ことができる。文章もテンポがよいため、読みやすい。
それなのに、読み終わった後に感じる「うーん」と考え込まされる
この感覚はなんだろう。
「完璧な文章などといったものは存在しない」
「正直に語ることはひどくむずかしい。僕が正直になろうと
すればするほど、正確な言葉は闇の奥深くへ沈みこんでいく。」
どんな本を読んで何を考えたら、こんな感性が身につくのだろう。
自分の凡人ぶりを思い知らされてしまった。
■ストーリ
1970年夏。
あの日の風は、ものうく、ほろ苦く通りすぎていった。僕たちの夢は、
もう戻りはしない。海辺の街に帰省した「僕」は、友人の「鼠」と
ビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。
ふたりそれぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、
「僕」の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。
■感想
ムーミンシリーズを貸してくれた友人から、今度は村上春樹の作品を
数多く貸していただきました。かなりの量でしばらくは村上春樹月間
となりそうです。
初期の作品にほとんど触れたことがないため、これを機会にがっつり
読み更けろうと決意し、手に取った一冊目です。
何も考えずに手に取りましたが、村上春樹のデビュー作だそうです。
全編を通して長い詩のような文章で綴られている。
軽快で読み易い。あっさりとしていて、最後まで飽きずに読める。
それでいて味わい深い。けれども、作者の意図やストーリー展開を
問われると答えに窮してしまう。
明確なストーリーというものはなく、つかみどころのない筋が続く。
まるで抽象画のような世界が広がる。
短編小説と言ってもいいくらい短いため、あっという間に読み終える
ことができる。文章もテンポがよいため、読みやすい。
それなのに、読み終わった後に感じる「うーん」と考え込まされる
この感覚はなんだろう。
「完璧な文章などといったものは存在しない」
「正直に語ることはひどくむずかしい。僕が正直になろうと
すればするほど、正確な言葉は闇の奥深くへ沈みこんでいく。」
どんな本を読んで何を考えたら、こんな感性が身につくのだろう。
自分の凡人ぶりを思い知らされてしまった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます