のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

母の日の予想外の幸せ

2007年05月13日 21時44分45秒 | 日常生活
昼間、電話をかけてきてくれていた後輩に電話を
かけ直したところ

「新人研修でお世話になったのりぞうさんは
 会社の中での母親代わりのようなものだから
 電話をしてみました。」

と言われました。



・・・どうしよう。
胸がいっぱいで、本当に泣いちゃいそうです。

母の日の幸せ

2007年05月13日 21時41分59秒 | 日常生活
本日、5月13日は母の日でした。
実家に帰省していた私は、無事、父の日の分も合わせて
両親に感謝の気持ちを伝えることができました。
母と私は似ている部分が多く、小さい頃から
家族の中で、もっとも衝突が多い組み合わせです。
今も帰るたびに喧嘩になります。内弁慶の私にとって、
飾らずに感情をぶつけられるありがたい存在です。
本当にありがとう。

一方、両親は両親で、本日、祖母の家に出かけて行き
庭にカーネーションを植えました。
寡黙な父は言葉では何も伝えませんが
一心不乱に庭の手入れをしていました。
言葉ではなく、態度で感謝を示す父親の姿は
私たち姉妹に大きな影響を今も与え続けています。
そして、祖母も。
祖母は昔気質で癖のある人ではありますが
常に自分のこと以上に他人に尽くし、与えることができる
素敵な女性でもあります。
寄る年波に少しずつ元気がなくなっている祖母ですが
「母の日」だから、とカーネーションを植えに訪ねた
私たちにきつい体をおして竹の子入りの散らし寿司を
山ほど振舞ってくれました。

母の日は日ごろの感謝を伝える日。
けれども、感謝を伝えるべきことがどんどんどんどん
増えていって、この気持ちをすべて伝えられそうにありません。

まつさをな/興奮冷めた後に

2007年05月13日 21時16分10秒 | 舞台(キャラメルボックス)
興奮がようやくおさまり、舞台の余韻を楽しむ。
何度も何度もかみ締めるように印象に残った場面を懐かしむ。
それは「祭りの後」を改めて実感する寂しさと
あの場にいた人たちと確かに舞台を共有した、共に同じ時間を
過ごしたと実感できる幸せが入り混じった不思議な時間だ。
舞台は映画やテレビに比べて、後からかみ締めるものが多くて
それが私を舞台にまた導く原動力になっているのだと思う。

今回の舞台のキーワードは
 「信じること」そして「生きること」。
登場人物はみな何かを信じていたり信じられなかったり
誰かを無条件に信じていたり、信じたいと思ったり、
でも信じられずにいたりしている。
日本という国の未来、藩の未来を信じる家老、青柳。
父の理想を、そして自分たちの明日を信じる青柳の息子、啓一郎。
自分の未来も国の未来も信じられずに絶望している
啓一郎の幼馴染、静馬。
藩の不正を発見し、信じるもののために立ち上がる鉄之助。
夫と息子と千鶴を信じて見守っている青柳の妻。
愛する鉄之助の無実を信じ、ついていこうとする静馬の妹、はるひ。
幼馴染と愛する人のどちらも信じたいと願い、悩む啓一郎。
愛する人に信じてもらうことを願うヒロイン、千鶴。

無数の気持ちが交錯し、誤解と信念が入り混じって
舞台が作られている。

「どうして、ただ信じてあげることができないの?」
「一度でいい。まるごと信じてあげれば良いじゃないの!」

一貫して伝えられるのは、信じることの難しさ、力強さ。
どんなに愛していても、不利な状況の中では
無条件に信じることは難しい。
けれども、そういった状況の中で信じてくれる人がいることの
心強さはどれほどだろう。誰も信じてくれない中、
ただひとり、味方になってくれる人がいることで
どれだけ救われるだろう。生きる力が与えられるだろう。

信じてくれる人がいるから生きたいと願う。
「生きること」はきゃらめるぼっくすがどの作品でも
常に伝えているメッセージだ。

人は生きなければいけない。
罪を犯したら、生きて償わなければならない。
これは「TRUTH」のテーマだった。
そして、今回、「まつさをな」では
「人は生きている限り、やり直せるんだ。」
と力強く訴える。人は必ずやり直せる。
だから生きることをあきらめてはならない。

いつも以上に見終わった後、爽快な気持ち、幸せな気持ちを
味わえる。クライマックスまでの展開からは想像も
つかないようなハッピーエンドだ。けれども、このハッピー
エンドがこの舞台には必要だったのだと思う。
「信じること」「生きること」の先には必ず幸せが待っている、
という劇団からのメッセージなのだと思う。

語りきれないエッセンスは他にもたくさんある。
2時間の中にいろんな人の人生があって
それぞれがそれぞれの人生の中で、懸命に生きているから
様々な感情が伝わってくる。だから舞台が愛おしいのだ。

まつさをな/2007年スプリングツアー

2007年05月13日 20時47分49秒 | 舞台(キャラメルボックス)
■ストーリ
 嘉永5年4月、小田原藩士・青柳啓一郎は、友人の
 宇佐見静馬・岩本鉄之助とともに、旅芸人の一座を見に行く。
 目隠しをして剣を振る娘・千鶴を見て、驚く啓一郎。
 千鶴の顏は、1年前に病で亡くなった姉に瓜二つだった。
 啓一郎は、父・徳右衛門に進言し、千鶴は青柳家の養子として
 引き取られることになる。最初は一座に帰りたがっていた
 千鶴だが、自分を引き取ろうと言い出したのが啓一郎だと知り、
 密かに思いを寄せ始める。そして・・・。

■感想 ★★★*
 やっぱり諦めきれずに行っちゃいました。スプリングツアー。
 ももちパレスは比較的、小さな舞台で、当日券にもかかわらず
 役者さんが近い、近い。舞台の迫力がものすごく伝わってきます。

 見始めた当初は、
 「おや?ワタクシ、このテンションについていけてない?」
 「あら?今回の笑いのツボはワタシ好みじゃないみたい。」
 と若干不安になりましたが、中盤以降はとにかく期待通り
 いえ、期待以上、予想以上に格好良いサムライに出逢えました。

 おっかーさんは「少年ラジオ」のときとは正反対の
 不器用でまっすぐで日本の未来を真剣に考える若者役でした。
 おっかーさんはこういう不器用な男性を演じてるときが
 一番、魅力的だと思うのです。すっごく素敵でした。
 照れたような表情をするおっかーさんに真剣にどきどき。
 わーん!どんどんどんどん年を重ねるごとに
 かっこよくなってるー!

 一方、大内さんは今回、ものすっごい悪役。
 見ていて途中で憎らしくてたまらなくなります。
 思わず、睨み付けそうになるぐらい。
 でも、かわいそうな人でもあります。
 自分自身ではどうにもならないものに縛られて
 幼い頃からの友人にどすぐろいコンプレックスを抱いてしまう
 どうしようもなく不自由な人。
 きっと、あの時代の日本には、こういった「自分ではどうにも
 ならないもの」にがんじがらめにされていた若者が
 多かったんだろうな、と思うと、余計に切なくなります。
 切ない、でも憎らしい。「TRUTH」の若者たちを
 髣髴とさせる役柄です。
 終演後、一生懸命に「僕、悪いやつじゃありませんよ?」
 と訴えてました。うん、訴えたほうがいいよ。
 うますぎて本当に嫌なやつに見えちゃったよ。

 でもって、今回のゲスト粟根さんと坂口さんが演じる
 とっても仲良しバカップル、ならぬバカ夫婦。
 とにかく仲良しさんでラブラブな雰囲気出まくりの夫婦に
 見ているこちらまで笑顔になりました。
 当初違和感を感じていたのは粟根さん演じる
 ハイテンションの父上にでしたが、後半、きちんと
 演じる人物像に深みが出てきて、底抜けに明るいだけでなく
 「国の将来を憂う男の悩み、悲しみ」を感じることが
 できました。さすがの演技力です。
 カーテンコールのときに誰も見ていないのに、
 きちんと母上の手を取ってあげたり、母上と腕を組んで
 スキップしたり、と最後まで坂口さんとかわいらしい夫婦
 を演じきってくださったのもツボでした。

 他にもいろんな魅力満載のドラマで大満足。
 一度では語りきれません。しばらくは余韻に浸ります。
 コメディ色が強いように見えて、中盤以降はシリアスな展開で
 ぐいぐいと引っ張ってくれた舞台。真剣に泣きました。

 「生きている限り、人はやり直せる。」

 いつもどおり、単純明快でどこまでも性善説に基づいた
 考えを力いっぱい訴えてくれる劇団です。
 甘い、と言われようがなんだろうが、信じたいものがある。
 人が人を信じなくて明日があるんだろうか。
 そんなふうに思わせてくれる素敵な舞台でした。

親孝行な娘です

2007年05月13日 09時18分37秒 | 日常生活
のりぞう家族はお風呂好きです。
集まった日の夜は、たいていみんなで銭湯に向かいます。
昨日もみんなで銭湯に行き、一日の疲れをしっかり取ってきました。

気分もすっきりし、女三人で濡れた体を拭いたり、洋服を身につけたりしていると
見知らぬおば様に話し掛けられました。
「まあまあ、立派な娘さんたちやねぇ。」
あは。褒められちゃった。
そんなことありませんよぉ。
立派だなんてとんでもない。
と、照れながら謙遜していると
おば様は母上を見つめながら重ねておっしゃいました。

「それに比べてアナタの痩せ方ときたら。
 相当、神経質なんやろ?
 娘さんたちは二人とも立派に育っとるに。」



・・・ あ、そういう意味でしたか。
それなら、謙遜する必要もありませんでしたわ。
はい、ワタクシタチ、今もすくすく育ってます。