のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

少年ラジオ/2006年クリスマス公演(Gキャスト)

2006年11月04日 21時58分30秒 | 舞台(キャラメルボックス)
■ストーリ
 震災で親をなくした浮浪児ラジオは、スリをしながら
 その日暮らしを続けている。ある日、ひょんなことから
 財閥のお嬢様、美汐さんと知り合ったラジオは
 彼女が巻き込まれた数奇な運命から、そして彼女が
 味わっている孤独から、彼女を救い出す決意をする。

■感想 ☆☆☆☆☆
 待ちに待っていたキャラメルボックスクリスマス公演です。
 今年は福岡強化年間ということで、2回目の舞台。
 色々と忙しく日々を過ごしていたので、
 せっかくの2回目の公演に行けないのではないかと
 やきもきしていましたが、執念で観劇いたしました。

 ぽこりん、いつも付き合ってくれてありがとう☆

 クリスマスという季節柄、でしょうか。
 キャラメルらしいどたばたは盛り込みつつも
 しっとりとした優しい作品に仕上がっていました。
 人が人を思う気持ちの優しさ、強さが
 じんじんとしみわたってくる作品です。

 キャラメルの作品はどれも「性善説」に基づいています。
 人間に対して希望を抱いているのです。
 世の中、哀しいニュースで溢れ返っている。
 信じられないようなひどい事件を起こす人もいる。
 それでも、人間の持つ優しさを信じている。
 人間の持つ優しさが一番強いこと、その優しさが
 周囲の人を巻き込み、世界を変えることを確信している。
 それがキャラメルボックスの舞台です。

 そういう優しさと強さが
 私の心の中にたっぷりと注入された作品でした。

 そして、兄弟の絆、肉親の絆のあったかさ
 兄弟として生まれたことの意味を問いかけられた
 作品でもありました。
 生まれたときから一緒に過ごし、一緒に笑い
 一緒に泣き、一緒に怒ることのできる存在。
 無条件で友達になれる存在。
 何も理由がなくても一緒に過ごすのを許される存在。
 そんな神様からのギフト。
 それが家族や兄弟の絆なんだな、
 いるだけで素敵な存在なんだな、と素直に思えました。

 見終わった後、あったかい気持ちになること
 間違いなしの作品です。これからキャラメルは神戸、
 そして東京に移動し、クリスマスまで公演を続けます。
 お近くの方はぜひ!
 優しい気持ちを味わいに行かれてください。

 さて、今回はなんとっ!1列目でしたっ!一番前っ!
 みんなが近い、近い。役者さんの細かい演技も
 じっくりと見ることができました。至福の2時間。
 こんな表情をしてたのね、こんなに細かく演技してたのね
 と幸せをかみしめながら見てました。
 生の演技をこんなにも近くで見ることができるとはっ。
 すごいっ。すごいっ!今年はついてますっ。

 衣装も細かいところまではっきり見えます。
 今回は大正時代が舞台とあって、みんなの衣装もクラシカル。
 品があって、とってもかわいいのです。
 特にヒロイン、美汐さんのワンピースと帽子の組み合わせは
 とってもキュート。岡内さんにとってもお似合いでした。
 そして、スリ仲間、夏ちゃんの袴姿もキュート。
 今までどちらかというとボーイッシュな役が多かった
 實川貴美子さんが長い髪で女の子らしさ全開!です。
 そのあまりの別嬪さんぶりに、彼女が舞台に出るたびに
 彼女中心で舞台を見てしまいました。
 また、かわいいのにふてぶてしい表情が似合うのです。
 素敵☆

 本日はグリーンキャストの面々の登場。
 新人、小林千恵さんは今回もちびっ子でした。
 やはり似合います。ちびっこにぴったり。
 昨年新人の小多田さんはすっかりキャラメルの人でした。
 あくの強い顔をしてるので、
 どんな役もこなせそう。次も楽しみです。
 そして、今回の発見はアナウンサー役の多田直人さん!!
 いやー、今まで見逃してました。
 かっこいいです。かわいいです。
 また注目したい人が増えて、幸せが増えました。