のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

蛍の宿(向田邦子ドラマ)

2006年11月23日 12時32分07秒 | テレビ鑑賞
■概要
 終戦60周年を記念し向田邦子原作、久世光彦がディレクターを
 務めた「終戦記念」ドラマ。太平洋戦争中の航空基地のある町で
 遊郭を営む母親と堅実な生活を望む娘の対立を軸に、死を
 覚悟した男たちと遊郭に生きる女たちの悲恋を描く。
■出演
 岸恵子、清水美砂、田畑智子、戸田菜穂、荻野目慶子
 山本太郎、椎名桔平

■感想 ☆☆☆☆
 数年前まで、お正月と終戦記念日周辺には、必ず向田邦子
 原作のドラマが放映されていた。出演者もストーリー展開も
 大体同じようなもの。
 時代は終戦間近。けれども、空襲や原爆にはあえて触れない。
 市井の人たちが懸命に生き、懸命に人を愛し、懸命に家族を
 守ろうとする姿を淡々と描く。中心となる家族には必ず父親が
 不在で、というよりもあの時代の日本には出征間近の兵隊さん
 以外は、男性が不在で、そんな時代の中で女性が肩を
 寄せ合ってそれでも凛と生きていく。
 声高に反戦を唱えない。けれども、その時代に生きていた人たち
 が何を守ろうとしていたか、何を大切にしていたかを丁寧に
 描くことで、伝えたいことがきちんと伝わってくる。
 そんなドラマばかりだ。

 これらのドラマの姿勢のよさ、品のよさが大好きで、私は
 ほぼ毎年、これらのドラマを見ていた。
 今回、久々に昼間の2時間ドラマ再放送枠で放送されていたため
 懐かしくなり、録画。

 いいドラマは何年経っても古びることない。いつ見ても
 きちんと製作者の思いをきちんと訴えかけてくれる。
 このドラマには、涙を狙ったあざとい演出は皆無だ。
 特攻隊の兵隊さんとの交流を描いているが、
 彼らの出撃シーンも全くない。
 更に言うならば、直接的に「戦争」を伝えるものもない。
 あえて挙げるならば、兵士が着ている軍服。それだけだ。

 それでも、見終わった後に考えさせられる。
 大切な人と暮らせることの幸せについて。
 大切な人が笑顔で生きることができるように願いながら逝った
 特攻隊兵士やその他のあの時代を生きた人たちの犠牲について。
 彼らがいて、今の日本があることを。

【サントラ】ポーラー・エクスプレス

2006年11月23日 12時12分44秒 | 音楽鑑賞
クリスマスが近づいてきて、音楽もクリスマス仕様にしました。
まずは、昨年公開された映画「ポーラー・エクスプレス」のサントラです。
映画も面白かったのですが、毎年見たい!と
思わせてくれるほどのものではありませんでした。
しかし、音楽は別。
映画を見終え、その足でCDショップに向かったほど。

クリスマスの浮かれた雰囲気、厳粛な雰囲気、荘厳な雰囲気が
すべて凝縮して詰まっているサントラです。
聞いているだけで部屋がクリスマスタウンに。
トム・ハンクスの掛け声も浮かれた気分に拍車をかけてくれます。

二曲目は女の子が歌うバラード。
この曲を聴いていると、すべてのちびっこが
クリスマスを待ち望める世界であってほしいなぁとしみじみ思います。
クリスマスにはちびっこの笑顔がよく似合う。
ちびっこが家族に囲まれて、クリスマスを楽しんでいる。
そんな光景が多くの家庭の窓に映し出される
そんな風景が幸せの象徴、
クリスマスの象徴じゃないかな、と思うのです。

のりぞうがクリスマスを好きな理由は
いつもより世界に笑顔が多くあふれている気がするから。
ほかの人の笑顔を思いながら
クリスマスの準備をする人が多いと思うから。
それはすごく暖かい光景だな、と思うのです。