夢七雑録

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小石川七福神

2010-01-14 21:54:56 | 七福神めぐり

 小石川七福神は、平成になって提唱された新しい七福神だが、これを江戸の絵図上で、次の順路で巡拝してみた。東京ドーム(福禄寿)-源覚寺(毘沙門天)―福聚院(大黒天)―真珠院(布袋尊)―宗慶寺(寿老人)―極楽水―徳雲寺(弁財天)―深光寺(恵比寿神)。

(1)東京ドーム(文京区後楽1-3)
 水道橋を出発地として、水戸藩の屋敷の横を北に行く(小石川七福神の福禄寿は、東京ドーム敷地内の人工庭園内に新しく祀られたもので、場所的には水戸藩邸内ということになる。なお、小石川後楽園内に福禄寿が祀られていたという古記録はあるようだ)。

(2)源覚寺(文京区小石川2-23)


 水戸藩邸を過ぎて富坂への道を左折すると、小石川(有楽町線千川駅近くを水源とする谷端川の下流。現在は暗渠)に出る。ここ(富坂下交差点付近)を右に、流れに沿って北へ行くと、左手に源覚寺がある。こんにゃく閻魔でも知られた寺である。

(3)福聚院(文京区小石川3-2)
 源覚寺から北に行き、伝通院の裏門から入って坂道を上がる(源覚寺を出て次の信号を左に入り、善光寺坂を上がる。伝通院裏門は現存しない)。坂を上がったところが、伝通院の中門で、門の前に大黒天で知られた福聚院がある。

(4)真珠院(文京区小石川3-7)
 福聚院から、伝通院境内の子院が並ぶ道を少し下って行くと真珠院がある(現在は、伝通院境内ではなく、外の道を通ることになる)。

(5)宗慶寺(文京区小石川4-15)

 真珠院から道を下っていき、伝通院の門(現在は無い)を出る。門を出た先は、小石川久保町(小石川4)で、折れ曲がりの道を行くと、松平播磨守の屋敷(この屋敷の跡地を通過する道路が、現在の播磨坂である)の前に出る。ここを右に、坂(吹上坂)を下ると宗慶寺に出る。宗慶寺には、極楽水という名水があり、古くから弁財天が祭られている(現在はマンション・パークタワーの南側に極楽水の跡があり、弁財天の祠がある)。

(6)徳雲寺(文京寿小日向4-4)
 松平播磨守屋敷の前を通って大塚通り(春日通り)に出る。ここを右に折れ、御箪笥町(小日向4)で坂(藤坂)を下れば徳雲寺に出る(現在は春日通り側から入る)。

(7)深光寺(文京区小日向4-9)。
 徳雲寺から道なりに行くと、右側に深光寺がある。帰りは大塚通りを戻る(現在は、丸ノ内線茗荷谷駅が最寄り駅である)。

(注)
 以上の10コースのほか、今年になって歩いた2コースを、次回以降、追加することにしました。


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