夢七雑録

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小松左京 スペシャル

2021-10-03 20:08:40 | 私の本棚

NHKの100分de名著の中に「小松左京スペシャル」があった。そこで、本棚の中から小松左京の本を探してみた。

【書誌1】書名「地球を考えるⅠ、Ⅱ」 小松左京対談集。

小松左京ほか。新潮社。1972年初版。

この本は、地球に関しての小松左京と各界の専門家との対談集である。地球物理学の竹内教授との対談では執筆中の日本沈没の話もしている。他の対談相手は氷雪物理学の樋口教授、植物生態学の吉良教授、分子生物学の渡辺教授、哲学の上山教授と吉田教授、情報工学の坂井教授、国際経済学の大来理事長、国際政治学の武者小路教授、中国古代史の貝塚名誉教授、西洋文化の会田教授、社会人類学の梅棹教授である。小松左京は様々な分野における専門的な知識にも関心があり、また、SF小説を書く上で、それが必要なことでもあったのだろう。

【書誌2】書名「日本沈没・上、下」 カッパノベルス。

小松左京著。光文社。昭和48年3月(1973)初版。

「日本沈没」は映画やドラマにもなり、多くの人に知られるようになった。日本列島が沈没する事などあり得ないと分かっていても、ひょっとしたらと思わせてしまうのが、この小説の凄さだろう。この小説の最後に、“第一部 完”と書かれているが、作者にとって、日本列島が消滅すると仮定したら、何が起きるかという第二部に重点があったと思われる。ただ、小松左京の執筆による第二部が完成したとしても、第一部ほどの評判が得られたかどうかは分からない。沈没するのが日本列島だけというのは不自然なので、世界各地に国の沈没が起きる事も考えられるが、そうなると、土地を失った国家は消滅し、国を失った多数の人々による大移動が各地で起きることになるが、それは別の話になるのだろう。

私の本棚には、他に下記のような小松左京の小説があるが、書誌を掲載するにとどめる。

【書誌3】書名「時間エージェント」 新潮文庫。小松左京著。新潮社。昭和55年15刷。(昭和50年(1975)初版)。

【書誌4】書名「物体O」 新潮文庫。小松左京著。新潮社。昭和52年(1977)初版。

【書誌5】書名「流れる女」 文春文庫。小松左京著。文藝春秋。昭和53年(1979)初版。

【書誌6】書名「コップ一杯の戦争」 集英社文庫。小松左京著。 集英社。 昭和56年(1982)第1刷。

【書誌7】書名「遷都」 集英社文庫。小松左京著。集英社。昭和56年(1982)第1刷。

 


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