夢七雑録

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豊島区内名所めぐり(8)北池袋から池袋へ

2022-12-09 17:54:24 | 散歩道あれこれ

「コース」

北池袋駅―20番・池袋本町公園―21番・池袋の森―池袋駅

千川駅から有楽町線で池袋に出て東武東上線に乗り換えて北池袋駅で下車。ここが今回のコースの起点となる。地下通路を通り西側の駅舎を出て西に行く。少し坂を下ると右側に池袋中のグラウンドが見えてくる。道の左側にある池袋本町小に沿って西に向かい、次の角を左に行くと20番・池袋本町公園に出る。

公園内を歩いていくと、北西の角に庚申塔があった。円頭角柱型庚申塔で寛文2年の造立。豊島区の登録有形文化財(歴史資料)になっている。

公園を出て西に向かうと道に突き当たる。この道は江戸時代からの道で、池袋村図で小石川道としている道である。突き当りを右に行ってすぐの角を左に入るのが、これから先のルートになるのだが、このルートの道も江戸時代からの道で、池袋村図では雑司ヶ谷道としている。これらの道は、伊能忠敬の江戸府内図にも記されており、雑司が谷道は雑司ヶ谷を経て高田馬場に至る道でもあった。昔の雑司ヶ谷道の道筋は現在の平和通りへと続く筈なのだが、国道254号で途切れているので、右側の歩道で首都高の下を潜る。ここを左に行けば平和通りに出られるのだが、今回は国道254号を起点とする劇場通りをたどり、池袋小学校前の交差点で左に入る。先に進むと平和通りに突き当るので、ここを右に行く。

平和通りを南に進むと、道がやや左に曲がって行く場所があり、その傍に21番・池袋の森の入口がある。「池袋の森」の標識もあるのだが、入口は少々分かりにくい。池袋の森は林学博士の島田錦蔵の居宅跡を公園としたもので、入園は無料。年末年始は休園である。

島田博士の居宅の森は、ほぼそのままの姿で現在に残されたようで、この公園は繁華街の中に突然現れる森のようになっている。ログハウスの傍には井戸水を汲み上げた池もあり、以前はトンボも居たらしい。樹木を眺めながら小休止したあと平和通りに戻り、先に行けば線路沿いの道になる。池袋駅は近い。

 


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