夢七雑録

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荒川遊園地前から小台へ

2011-02-04 19:51:15 | 都電荒川線に沿って

 停留所から北に行くと、あらかわ遊園がある。その前身は、大正11年、煉瓦工場跡地に作られた私立の荒川遊園である。この遊園地は、昭和7年に王子電気軌道に売却され、王子電気軌道直営の遊園地となる。しかし、戦時中は高射砲の陣地となって閉園状態となる。昭和25年になって、荒川区立のあらかわ遊園となり、現在に至る。

 今回は、あらかわ遊園の中には入らず、外側を歩いて隅田川に出る。右側には小台橋が見えている。川に沿って歩き小台橋まで行く。この橋が架けられたのは昭和8年のことで、それ以前は船渡しであった。江戸時代からあった小台の渡しがそれで、渡し場は小台橋の近くにあったという。小台橋まで行ったついでに、橋の中程まで行き、東京スカイツリーの位置を確かめてから、小台の停留所に行く。

 この停留所の開業は、三ノ輪線開通と同時で大正2年のことである。当時の停留所名は、小台ノ渡。まだ小台橋が無く、渡船が活躍していた時代であった。


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