今年ファンになった岡崎律子氏の誕生日である。
44歳という若い年齢で亡くなられたことを本当に惜しいと思うアーティストの一人だ。
高校生の頃に結成された「エレナー」というグループのメンバーの方が、氏の歌を歌い続けている。
銀座にあるライブハウスで氏の誕生日にちなんだライブを行うとの告知は知っていた。
もっとも、そこに集まるファンは女性ファンが多いだろうと思いきや男性ファンもけっこういるようだ。
ただ、音楽から入ったのか、それともアニメから入ったのかでは層も違うだろうし・・・
そう、ゆきたんくのお気に入り、さだまさし氏やマイク・オールドフィールド氏は健在であるので新しい作品に目を向ける楽しみがある。
岡崎律子氏の場合は、ある意味完結してしまっている。
つまり、ゆきたんくのできる楽しみ方というのは氏の作品のコピーをギターで、またはピアノで弾くことだ。
I'm always close to you/岡崎律子
氏は5月5日に亡くなった。この曲は1か月後に発売予定だったCDの中の曲だ。
追悼盤と名前を変え、その年2004年の誕生日12月29日に発売された。
亡くなる1年前にスキルス性の胃癌と診断され、病室にキーボードを持ち込んでたくさんの曲を作ったという。
母親の「そんなにしなくても・・・」
それに対して「できるだけ良いものを残したいから・・・」
と言って頑張ったという。
ゆきたんくの母と似た病気で亡くなっているので余計に最後の1年間の状態がオーバーラップされる。
以前、感情移入しすぎてはいけないと書いた。純粋に音楽を楽しめなくなるからだ。
今も感情移入するのを抑えている自分がいることが分かる。
さて、氏の曲はさだ氏と同じで、アレンジを外してしまっても、ギター1本、ピアノの弾き語りで十分に伝わってくる。
誤解を招くといけないので書いておくが、CDを聴けば分かるが、曲に着せてあるアレンジも素晴らしいものである。
アントニオ猪木氏が言っていた、「どんなに綺麗に着飾っても何着ても似合わない奴はいる。中身がちゃんとしていないと」という言葉を思い出した。
それだけ屋台骨のしっかりした曲と思えるのだ。
歌詞、メロディー、それを表現する歌声。それらが一つのパッケージとして完成している歌い手の一人だと思う。
ただ、誰かがネットで書かれていた。
氏の音楽というのは「聴き手を選ぶ」と。
そういえば、さだ氏もマイク氏も好き嫌いがはっきりと分かれる。
そういう音楽がゆきたんくの好みなのかもしれない。