今日は海外ページのトップについて触れたい。
写真の場所は、マカオ半島から前山水道を見た所である。
手前のベンチには若いカップルが昼寝をしていてのどかである。
とはいえ、パッとはしない写真である。
旅たんくの海外編を作り始めた当時、訪れた外国はシンガポールと香港、マカオ、シンセンだけだった。
その中でこの写真を選んだ理由は、今でこそ様々な国への行き来ができるようになった。海外渡航情報で危険な所に行かなければ、結構快適な旅が楽しめる時代になったと言って良い。
ただ、楽しかった、良い思い出ができたと「行きっぱなし」にするのではなく安くはなし出費があるのだから、記憶にとどめておきたいことはどうにかして残さねばならない。
1999年に中国に返還されたマカオは、約100年の間ポルトガルの統治下にあった。ヨーロッパ・コロニア風の建物が多いのはそのためだ。
中国大陸に帰りたくて、マカオ半島から前山水道を泳いで渡ろうとした者は捕まって命を落としたという話を、この旅のガイドさんのリンダさんから聞いた。
日本語の流暢な方で、冗談を交えながら詳しく観光説明をしてくれたのだが、ゆきたんくの中に強く残っているのは、前山水道を渡って故郷に帰りたかった人たちのことであった。
直線距離にして一番近いとこで330mくらい。
泳いで渡れない距離ではない。
こんなに近くにあるのに、果てしなく遠かった時代があったということだ。
昼寝を決めているカップルは、このことをご存知なのだろうか。
この時まで知らなかったゆきたんくが言えた義理ではないが・・・
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