4月中旬に仕事で群馬県の地蔵岳に登った。
まだ雪が残り、場所によっては両脚のつけ根までもぐるようなところを歩かねば生らなかった。
どうにかして頂上にたどり着き、ホッとしたのでいつものように写真を撮り始める。その時には気づかないでいて、後になって「アレ?」と思う所も出てくる頃になった。
地蔵岳に上ってから1ヶ月が経った。
頂上に着いて撮る写真いえば、周囲の景色か、頂上にある祠や積み上げた石が多い。
その時にカメラを向けていて、何の疑問もナシに過ごしていたが写真を見て改めて考えたことを記す。
頂上には石碑があった。しかし、石塔婆もあったのだ。
そもそも石塔婆というのはお墓にあるものだ。
そして材質が緑泥片岩というのならば、鎌倉時代の武士の墓と言っても良いだろう。
それが地蔵岳の頂上にあるのはどうしてだろうか。
地蔵岳頂上の石塔群
しかしまあ、よく並んでいること。
調べてみたら、地蔵岳は中世の頃から禅頂として先祖の霊のあつまるところと信じられたのだそうだ。廃仏毀釈で壊されたこともあり、現在のお地蔵様は新しい。
青色塔婆。抱っこされているみたいだ。
しかしさすがはゆきたんく。そんな歴史はどこへやら。
自分の興味が一番の男である。
緑泥片岩の青石塔婆に心を奪われてしまったのである。
まあお墓がある理由が分かったので良しとするか・・・