人間の思考というものは、どこでもドアみたいなものだろう。
今朝も散歩したのだが、珍しく親子が散歩していた。
母親が、5歳くらの子の手を引いて話をしながら通り過ぎたのだ。
遠い過去の出来事・・・
ゆきたんくがまだ5歳くらいの時、親父は散歩をしていた。
そう、ゆきたんくも一緒に歩いていた。手を引かれて早いペースでね。
母親は家の窓から見送ってくれていた。
そんなことを思い出したら、次の場面が出てきた。
今はなき神田は万世橋にあった交通博物館だ。
電車が好きでしょうがなかったゆきたんくの手を引いて、連れて行ってくれた。
自営で洗濯屋をやっていた実家は火曜日が定休日だった。
江戸川の土手の散歩である。そこにいながら、実家のあった大井町や神田のことを思い出すのだから人間の脳みそというのは融通無碍である。
そしてそのスイッチはすれ違った親子なのだ。
散歩に新しい楽しみ方が増えたと思っている。