常滑にやってきた。
愛知県の有名な陶器の町である。
常滑へは名古屋から名鉄で30分から40分。
常滑駅で常滑焼の窯元を巡れないかとガイドマップを探す。
見つけたガイドマップには「やきもの散歩道」というコースが紹介されていた。
行ってみよう。
やきもの散歩道に入る手前、車の走る大きな道路の法面に「とこなめ招き猫通り」という猫の焼物が並ぶ所があった。
安産とか、お金持ちになりたいとか、人々の想いを形にした何十体もの個性的な猫たち。
その猫たちを見送り道路を右に入ると、道は狭くなり、町の眺めに歴史を感じるようになる。
道端には商品にならなかった陶器が積まれていたり、常滑焼の土管が家の土台に埋め込まれていたり、やきものの里って感じがふんぷんと匂い出す。
特徴的なのが時々現れる窯の煙突。
煙突は高さは違うが四角いデザインが同じ。
この四角い形になにか意味があるのだろうか。
もう人の住んでなさそうな家があったり、廃墟となった窯跡があったり。
ここではかつてどんな営みがあったのだろう。
廃墟萌えする者の心もくすぐってくれる。
そして道が狭いのがまたいい。
少し起伏のある場所で、うねうねと枝分かれしては続いている。
そんな道を歩く観光客もたくさんいて賑わっていた。
陶器を売るお店は木造家屋でこじんまりとした所が多く入りやすい。
ディスプレイも素朴な感じ。
大量生産されたものが積み上げられているのではなく、手作りした品がひとつひとつ置かれている。
工房がお店のところもあり、商品の横で職人さんが絵付けをしていたり。
動物などの陶器の人形をメインに置くお店は様子を伺うだけにして、器のお店に次々と入り気にいるものがないかチェックしつつ町を巡った。
私が探すのは酒器である。
焼物の里に来ると日本酒を飲む盃にいいものがないか探してしまう。
盃はお猪口ではなく飲み口の開いた浅く平たい奴である。
今家にあるお気に入りの盃は二つ。
こんな風に旅した先で買えば、家で酒を飲むたび少しなりと旅の記憶が蘇り、酒に何がしかの味付けをしてくれるというものだ。
小さいからこれから数が増えても場所は取らないからいいだろう。
観光ポイントもコース中にいくつかある。
土管坂という陶器製の土管や焼酎瓶を壁に埋め込んだ坂道や、煙突が何本も生える巨大な登り窯跡がそれだ。
登り窯は他の陶磁器の里でも見たことがあるが、これだけの横幅があるのは初めて。
一番下段にある焚き口がいくつも横に並んで大規模。
火を入れる時は焚き口を一つだけ使うなんてやり方だと横の火を入れてない部分の温度が上がらずよろしくなさそうだから、一度に焼く量はとんでもない量になったのではないだろうか。
常滑観光を早い時間に終えてしまったら、午後帰るまでの時間をどこで過ごそうか考えねばと思っていた。
しかしそんな心配は杞憂だった。
食事時間も込みだが、その日観光に使える時間はここやきもの散歩道だけで使い切ってしまった。
予想していたより遥かに見応えのある訪問先だった。
さて、気に入る盃は見つかったのか。
見て回った各工房、お猪口は数あるのだが平たい造りのものはほとんどなし。
これはどこの焼物の里でも同じで、だから探し甲斐があり、無ければ買わないし、無駄に数も増えなくて良いのだ。
しかしここでは数少ない対象から気に入るひとつを見つけてしまった。
二番目に入った店で見た盃が一番カッコよく、駅へと戻る前に再度その店に寄り、チェックしていた奴を購入。
帰ったら多治見で買った日本酒をこれでまず飲もう。
愛知県の有名な陶器の町である。
常滑へは名古屋から名鉄で30分から40分。
常滑駅で常滑焼の窯元を巡れないかとガイドマップを探す。
見つけたガイドマップには「やきもの散歩道」というコースが紹介されていた。
行ってみよう。
やきもの散歩道に入る手前、車の走る大きな道路の法面に「とこなめ招き猫通り」という猫の焼物が並ぶ所があった。
安産とか、お金持ちになりたいとか、人々の想いを形にした何十体もの個性的な猫たち。
その猫たちを見送り道路を右に入ると、道は狭くなり、町の眺めに歴史を感じるようになる。
道端には商品にならなかった陶器が積まれていたり、常滑焼の土管が家の土台に埋め込まれていたり、やきものの里って感じがふんぷんと匂い出す。
特徴的なのが時々現れる窯の煙突。
煙突は高さは違うが四角いデザインが同じ。
この四角い形になにか意味があるのだろうか。
もう人の住んでなさそうな家があったり、廃墟となった窯跡があったり。
ここではかつてどんな営みがあったのだろう。
廃墟萌えする者の心もくすぐってくれる。
そして道が狭いのがまたいい。
少し起伏のある場所で、うねうねと枝分かれしては続いている。
そんな道を歩く観光客もたくさんいて賑わっていた。
陶器を売るお店は木造家屋でこじんまりとした所が多く入りやすい。
ディスプレイも素朴な感じ。
大量生産されたものが積み上げられているのではなく、手作りした品がひとつひとつ置かれている。
工房がお店のところもあり、商品の横で職人さんが絵付けをしていたり。
動物などの陶器の人形をメインに置くお店は様子を伺うだけにして、器のお店に次々と入り気にいるものがないかチェックしつつ町を巡った。
私が探すのは酒器である。
焼物の里に来ると日本酒を飲む盃にいいものがないか探してしまう。
盃はお猪口ではなく飲み口の開いた浅く平たい奴である。
今家にあるお気に入りの盃は二つ。
こんな風に旅した先で買えば、家で酒を飲むたび少しなりと旅の記憶が蘇り、酒に何がしかの味付けをしてくれるというものだ。
小さいからこれから数が増えても場所は取らないからいいだろう。
観光ポイントもコース中にいくつかある。
土管坂という陶器製の土管や焼酎瓶を壁に埋め込んだ坂道や、煙突が何本も生える巨大な登り窯跡がそれだ。
登り窯は他の陶磁器の里でも見たことがあるが、これだけの横幅があるのは初めて。
一番下段にある焚き口がいくつも横に並んで大規模。
火を入れる時は焚き口を一つだけ使うなんてやり方だと横の火を入れてない部分の温度が上がらずよろしくなさそうだから、一度に焼く量はとんでもない量になったのではないだろうか。
常滑観光を早い時間に終えてしまったら、午後帰るまでの時間をどこで過ごそうか考えねばと思っていた。
しかしそんな心配は杞憂だった。
食事時間も込みだが、その日観光に使える時間はここやきもの散歩道だけで使い切ってしまった。
予想していたより遥かに見応えのある訪問先だった。
さて、気に入る盃は見つかったのか。
見て回った各工房、お猪口は数あるのだが平たい造りのものはほとんどなし。
これはどこの焼物の里でも同じで、だから探し甲斐があり、無ければ買わないし、無駄に数も増えなくて良いのだ。
しかしここでは数少ない対象から気に入るひとつを見つけてしまった。
二番目に入った店で見た盃が一番カッコよく、駅へと戻る前に再度その店に寄り、チェックしていた奴を購入。
帰ったら多治見で買った日本酒をこれでまず飲もう。
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