熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。
送料込み5000円。
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作品 文章 写真 販売品

大橋家伝来の駒Ⅱ

2021-03-22 19:05:56 | 写真

3月22日(月)、曇りがち。
本日の映像は、大橋家伝来の駒、その2。
「伝・秀次愛用の駒」。

作者は、水無瀬兼成卿。
映像は、一時、将棋博物館に納められていた時に撮影した写真パネルを、撮影したもの。
なお、駒自体は、博物館閉鎖に伴って木村名人家に戻されています。

追記として、
注目すべきは、駒箱の葵紋と桐紋蒔絵(高台寺蒔絵風)の状態です。
この映像、内箱の左の紋は、本来は三つ葉葵紋(葵紋と秀次の関係は不明)なのですが、全くそれには見られないほどの状態になっています。
これら漆紋の摩耗は、駒箱を開け閉めした時の擦れにより生じたもので、永年、繰り返して開け閉めした結果がコレであり、ここまで擦り減ったのは数百回どころか、数千回は開け閉めした結果だと思われます。
例えば毎日一回開け閉めするとして1年で365回、それを10年続けると3650回、20年で7000回を超える計算になり、いずれにしても相当な使われ方の結果であり、興味深いことです。

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