3月9日(土)、晴。
本日の映像は、盛り上げの手法で作った水無瀬駒のレプリカ。
水無瀬神宮に遺された水無瀬駒のレプリカは、昔ながらの肉筆での漆書きで作ることにすることにしていますが、これは、ある考えがあって、盛り上げで作った一組です。
3玉で作って、その1枚には「七十才」と書いているので、今から11年ほど前の作で、駒の文字は勿論、駒形や分厚い厚み(玉将で12ミリ強)なども、400年前の現物に倣って作っています。
念のため、駒一組の重量を計ってみると、3玉、余り歩2枚の合計43枚の重量は、およそ160グラムです。(現在の普通の駒なら115グラムくらいでしょうか)
ある考えとは、この駒は、黒漆ではなく木地呂漆を使って、やや透き通って、その中に、金箔を粉にして閉じ込めようと、そのように作りました。
このような作り方をするのは極めて稀で、これは私の遊び心であります。その様子は、現物をよく見ると気が付くと思うのですが、写真で分かるかどうかですので、実際には、4月の展示会でご覧いただきたいと思います。
(工房に来られた時も、お見せします)
なお、蒔絵の家紋が入った古い蒔絵箱(江戸時代の筥)は、これも遊び心ではあります。
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ところで、水無瀬神宮の駒ですが、大きさをそのまま測ったりすることが出来たのですか?
駒の大きさをどうやって写したのですか、とのお尋ねですね、どうしたと思われますでしょうか。
考えてみてください。
正解は、いずれ申し上げますが、貴方ならどうしますか?