熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。
送料込み5000円。
残部僅少ながら、注文受付中。

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作品 文章 写真 販売品

「彫りっぱなし」

2022-06-16 18:56:54 | 文章

6月16日(木)、雨。
近畿も梅雨入りとか。朝から雨です。

小さな庭先に、アジサイの花が咲き始めました。
この時期に似合うのは、何といってもアジサイの花。
仕事は相変わらずの盛り上げ。
今日は趣向を変えて、文字は「菫仙」。
「菫仙」の書体は、これまで何組か作りました。余り多くは作ってはいないのですが、何故か久しぶりに作っってみようと思い立ちました。
と言いますのも、彫りまで進めていて保留していた駒が一組ありまして、これを完成まで漕ぎつけようと思ったわけですね。

彫り駒で仕上げていてもよかったのですが、「彫り駒」は、いかにも中途半端。と言いますのも、私には、一人前の駒ではないという思いがあります。

どう思うかは、人々それぞれに違うととは思いますが、いつぞやの大山康晴名人は、駒権さん、つまり赤松さんが作った「彫り駒」をさして、「彫っぱなし」と言っていました。要するに「彫り駒」は、駒としての未完成品、つまり、完成品ではないという意識が強かったようです。

今日は、そんなことを思い出して、一日が過ぎました。

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駒の写真集

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