万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌3994 白波の3710

2021年06月10日 | 万葉短歌

2021-0610-man3994
万葉短歌3994 白波の3710

白波の 寄せ来る玉藻 世の間も
継ぎて見に来む 清き浜びを  大伴池主

3710     万葉短歌3994 ShuI271 2021-0610-man3994

□しらなみの よせくるたまも よのあひだも
  つぎてみにこむ きよきはまびを
○大伴池主(おほともの いけぬし)=08-1590歌参照。
【編者注】巻17(3890~4031、百四十二首)の第105首。題詞に、「敬(つつしみて)和(こたふる)遊覧布勢水海賦一首并一絶(いちぜつ)」。3993は長歌。左注に、「右掾(じょう)大伴宿祢池主 四月廿六日追和」。
【訓注】白波(しらなみ=之良奈美)。玉藻(たまも=多麻毛)。世の間(よのあひだ=余能安比太)[<よのあひだ> は集中ここだけ。<よのなか> 45か所は、多く<世間> 対応]。浜び(はまび=波麻備)[「<び>は、あたり、の意」。6-1001清浜備乎(きよきはまびを)。下記注]。一絶(いちぜつ)[「<絶>は五言または七言の四句より成る漢詩をいう。・・・長歌を<賦>と言い成したのに対し、反歌をなす短歌をこういったもの。これは池主の工夫・・・」]。
【編者注-<-び>】「傍・回」。(山・川・岡・浜などの名詞に付いて)ほとり、そのまわりの意を添える(『詳説古語辞典』)。17-3973(長歌)夜麻備尓波(やまびには)、20-4309奈妣久可波備能(なびくかはびの)、17-3946乎加備可良(をかびから)、05-0894(長歌)御津浜備尓(みつのはまびに)、など。



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