万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌3992 布勢の海の3709

2021年06月09日 | 万葉短歌

2021-0609-man3992
万葉短歌3992 布勢の海の3709

布勢の海の 沖つ白波 あり通ひ
いや年のはに 見つつ偲はむ  大伴家持

3709     万葉短歌3992 ShuI264 2021-0609-man3992

□ふせのうみの おきつしらなみ ありがよひ
  いやとしのはに みつつしのはむ
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌参照。
【編者注】巻17(3890~4031、百四十二首)の第103首。題詞に、「遊覧布勢水海(ふせの みづうみに)賦(ふ)一首并短歌 此海者有射水郡旧江(ふるえの)村也」。3991は長歌。左注に、「右守大伴宿祢家持作之 四月廿四日」。
【訓注】布勢の海(ふせのうみ=布勢能宇美)[「二上山の西北麓、氷見市南部にあった広大な湖。・・・わずかに名残を留めていた十二町潟(じゅうにちょうがた)も、・・・姿を消した」]。あり通ひ(ありがよひ=安利我欲比)[「ずっと通い続けて」。直前長歌の原文表記は <安里我欲比>]。いや年のはに(いやとしのはに=伊夜登偲能波尓)[「永遠に」。直前長歌の原文表記は <伊夜登之能波尓>]。旧江村(ふるえのむら)[「<古江>は氷見市南部にあった村」]。



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