2020-0519-man3594
万葉短歌3594 潮待つと3339
潮待つと ありける船を 知らずして
悔しく妹を 別れ来にけり ○
3339 万葉短歌3594 ShuH047 2020-0519-man3594
□しほまつと ありけるふねを しらずして
くやしくいもを わかれきにけり
〇=出典未詳。
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第17首。男。
【訓注】潮待つ(しほまつ=之保麻都)[下記注。01-0008熟田津尓 船乗世武登 月待者(にきたつに ふなのりせむと つきまてば=額田王)]。
【依拠本注-潮待つ】満潮によって神戸~大阪間の潮流が、東流から西流に変る、その西流に乗ることが必要であり、そのための満潮を待つのである。(『万葉集全注』有斐閣、所引)