万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌1029 河口の0930

2013年06月30日 | 万葉短歌

2013-0630-man1029
万葉短歌1029 河口の0930

河口の 野辺に廬りて 夜の経れば
妹が手本し 思ほゆるかも  大伴家持

0930     万葉短歌1029 ShuC470 2013-0630-man1029

かはぐちの のへにいほりて よのふれば
  いもがたもとし おもほゆるかも
大伴家持(おほともの やかもち)=題詞原文には、「内舎人(うどねり)大伴宿祢(すくね)家持」。第403歌参照。
【編者注】題詞読下しは、「十二年庚辰(かのとたつ)[(天平12年、740年)]の冬の十月に、大宰少弐(だざいのせうに)藤原朝臣広嗣、謀反(みかどかたぶけ)むとして軍(いくさ)を発(おこ)すによりて、伊勢の国に幸(いでま)す時に、河口の行宮(かりみや)にして、内舎人大伴宿祢家持が作る歌一首」。
【訓注】河口(かはぐち)。野辺(のへ)。廬りて(いほりて=廬而)。夜の経れば(よのふれば=夜乃歴者)。妹(いも)。思ほゆる(おもほゆる=所念)。