2013-0628-man1027
万葉短歌1027 橘の0928
橘の 本に道踏む 八衢に
物をぞ思ふ 人に知らえず 豊島采女
0928 万葉短歌1027 ShuC461 2013-0628-man1027
□たちばなの もとにみちふむ やちまたに
ものをぞおもふ ひとにしらえず
○豊島采女(としまの うねめ)=左注は、故豊島采女の作と右大弁高橋安麻呂卿(まへつきみ)が語る、ただし或る本は、三方沙弥が妻園臣(そののおみ)[(生羽=いくは)]に恋いて作った歌という、と記す。第1026歌参照。
【編者注】「秋の八月の二十日に、右大臣橘家にして宴する歌四首」の第四首。
【訓注】橘の(たちばなの=橘)。道踏む(みちふむ=道履)。八衢(やちまた)。物(もの)。思ふ(おもふ=念)。